先週、少し時間が出来たので、昨年12月17日にオープンした日本料理店に行って来ました。
HPを拝見すると、ご主人は嵐山吉兆で10年修業され、ニューヨークの麩嘉さんの精進料理店の料理長、ロンドンのお店も。海外は6年。っと華やかな経歴の持ち主です。
どうして奈良??・?っと不思議に思いながら伺いました。
場所はJR奈良駅近くのコンフォートホテルの横の道を東へ少し入ったところ。
お店があるようには思えないようなところです。隠れ家と言うのかな。。。
お玄関は打ち水でしっとり。
打ち水が無ければ行き過ごしてしまいそうです。
店内はカウンターと後ろにテーブル席
この日はひっそりとカウンターにうちを含めて二組。
お料理は夜は12800円の1コース。
月替わりのお献立です
早速
1皿目
お雛様なので、雛あられをイメージして作られたお料理。
あられのような丸いものはジャガイモにもち粉を加えてあげたもの。もっちりです。下には三つ葉、アボカド、その上にくみ上げ湯葉。葛でとじたお出汁がかけられてます。マヨネーズがほんの少ししのばせてありました。
アボカド!ちょっとビックリしました。やっぱりニューヨーク帰りの方は違うなぁ・・・なんて。カリフォルニアロールを思い出してしまい、なんとも楽しいです。
2皿目
煮物椀です。これがまた変わってます。玉ねぎの真丈です。まるで玉ねぎのグラタンをいただいてるような感じ。すこし胡椒もきいてて。山芋で繋げてあるのかな、トロリとした食感です。お出汁はしっかりめ。玉ねぎを食べてるって感じです。楽しいお椀。
3皿目
ヤリイカのお造り。三つ重ねになっていて、上はイカのみみを細切りにして、真ん中は胴をさっと湯引き、下はゲソを炙りで。行者にんにくのオイルがかかってます。一番上はイカそうめんをいただいてるみたい。真ん中はしっかりとイカ。下は行者にんにく風味が芳ばしく、色んな楽しみ方のイカでした。
4皿目
八寸です。奥はお茶碗蒸しに白魚
右から、金目鯛の〆たもの。出汁ジュレとしょうが。野菜類色々 ほたるいかといくら、揚げたふぐとたらの芽、メキャベツにふきのとう、手まり麩。
春を感じる八寸で、美味しく、楽しくいただきました。
5皿目
ちょうど修二会が始まったところで、韃靼をモチーフに考えられたお料理。このお札に火をつけて煩悩を焼き払ってくれます。あっという間に燃え尽きてしまうのですが。。この方がご主人です。
中から竹の皮に包まれて蒸し焼きにされた筍が。
お皿が珍しい!お粥で有名な春日荷茶屋で火打餅を出すのに使っていたお皿。鹿が色々。
素朴でかわいらしいです。
6皿目
箸休めのお蕎麦。このお蕎麦が絶品!
ご主人は軽井沢の東間というお店で蕎麦の修行もされたそうです。あと、京都の味禅でも。
お蕎麦にはいり酒をかけてくださいます
八木酒造のお酒に昆布と梅。昆布のお出汁がしっかり効いて、ほんのり梅風味と言う感じ。細めのしっかりしたお蕎麦によく合います。お料理に合わせて色んなお蕎麦を出されるそうです。こういう食べ方は初めてで、とっても新鮮でした。麺はもちろん!
7皿目
五條の春キャベツに大和牛。大和牛、久しぶりにいただきましたが、あっさりと、でもコクがあり、美味しい。キャベツには自家製からすみもたっぷり。
キャベツ、美味しい!
8皿目
グループごとにご飯を炊いてくださいます。大アサリのご飯。
赤出汁と香の物も
綺麗な紫の貝殻です。大アサリの貝殻です。
ご飯はしっかり固め。ついついおかわりして食べすぎです。
デザート
奥は八海山のあまざけ。梅の宿のあらごし桃を少し。なんともこれが美味しい!
手前は桜餅。細かい道明寺粉を使って作られてます。とってもなめらかな上品な桜餅。絶品!黒文字の枝も添えて。香り豊です。
全9品。楽しいお料理でした。
これから、もっと奈良食材満載のお料理も考えていただきたいですね。
英語もお話できるし、海外の方にもとても楽しめるお店。
奈良を海外に発信していただきたいです!
次回はお昼のお精進もいただいてみたい。