先月21日から気仙沼大島と温泉2箇所 東北5日間の旅に出かけました。
4月のお教室が終わってからすぐで、バタバタと用意をし出かける始末・・。行くまでに若干疲れてましたが、気合を入れてでかけました。
なんといっても、今回の旅のメインは大島でのワカメ採りとホタテ採りですから・・。
東京の以前からお世話になっている方が、この大島で蕎麦を通じて島の復興をされています。ワカメやホタテの養殖のお世話もされていて、3月にはこちらのワカメ、めかぶ、ホタテのセットを購入しました。今回は念願かなってご一緒させていただくことが叶い、かなり気合を入れて出かけました。
しかし、当日は想定外の雪!花巻空港に9時40分に到着しレンタカーを借り、14時に気仙沼に到着する予定で出発。この時はまだ雪も降ってなく、ただかなり寒いだけでしたが、高速に入り、なんだか怪しい雲行きで、ちらちらと・・・。かなり降って来たのでサービスエリアでタイヤのチェック。ノーマルではとても走れません。
前沢のSAです。
かなりの雪。タイヤはしっかりとスタッドレス。ほっと一安心です。これでなんとか目的地に行けそう。さてさて出発。
途中こんな感じで走ります。。
少し時間があったので、途中、毛越寺というお寺へ。中尊寺のすぐ近く。以前中尊寺に行ったときは寄らなかったので。今回。本当は桜が満開でお花見が出来るはずだったのですが・・・。一面雪景色です。
お庭はまるで水墨画の世界です。桜もいいかもしれないけど、こんな美しい景色、またと見られません。この悪天に感謝!
枝垂桜に雪が積もって、これもまた美しい。。
雪の毛越寺を後にして、気仙沼へ。途中お昼をお蕎麦屋さんで。。
あったまります~。。普通のお蕎麦ですが、量が半端なく多い!通常の1.5倍くらいかな・・これで500円。なんとなんと・・・!
14時前に無事到着です。
気仙沼の地は流されて何も無かったり、廃墟と化したところもありますが、場所によっては何事も無かったような場所もあり、明暗がはっきりと分かれています。港にはこんな飲食店が。。
色んなお店が入っていて、賑わっています。
こちらで東京から来た方たちと合流して大島へ。
フェリーで20分程度です。
大島でのお宿は、以前TVにも出ていた気仙沼ちゃんのお宿。「アインスくりこ」。
大島は津波の被害もひどく、火災も大変だったそうです。TVでも何度も火の海となった気仙沼の港と大島が映っていました。大島の島民の方々は自分たちの力で消火活動に当たられました。島民一丸となって火を叩いて消してまわったそうです。
少し高いところにあるくりこでもお風呂等壊れ、水もつき、宿を閉めるつもりだったそうです。すぐ下の家はすべて流されてます。松林の浜も松がほんの少しに。白い砂浜も以前の半分になってしまいました。
近くの港には100艘以上の漁船があったのに、ほとんど流され、今でもまばらです。
宿にはワカメやホタテの養殖を始めた遠洋漁業の漁師さんも来られていて、到着するなり、お茶とお魚のお料理、手打ちのお蕎麦で歓待、そして、今までのお話を聞かせてくださいました。
色々と考えさせられ、この地にきて、被災された方でなければわからない心情が伝わり、驚くことも沢山。。
一言に復興支援といっても、難しいとつくづく思いました。
遠洋漁業の漁師さんたちは、船を流され、仕事も何もかもなくなり、今、蕎麦打ちを始められました。その指導をしたのが今回ご一緒してくださったお世話になってる先生です。先生は蕎麦打ちの達人でNHKの趣味百科講師もされ、本も沢山出されてます。
震災後、以前から交流があった島の方たちの支援に行かれた時、蕎麦の花が荒地に咲いているのを発見し、漁師さん達に蕎麦を育て、打つことを薦め、指導されたそうです。昨年秋には復興蕎麦として、新聞にも掲載されました。
蕎麦を一心不乱に打つことで、気持ちが少しでも落ち着き、前に向ければと・・。
今では注文も入るようになり、腕も随分上がったそうです。私たちもいただきましたが。しっかりコシのある美味しいお蕎麦でした。心がこもっているのです。。
蕎麦打ち見学を終え、お部屋へ。くりこのお部屋は海が見渡せ、それはそれは美しい景色です。以前の景色を知らない私たちにとっては、ただ、美しいのです。
さぁ、夕食です!「くりこ」自慢の海の幸がいっぱい!大広間へ
うわ~!なんと立派な舞台。ここであの有名な仮装カラオケ大会が開かれるのでしょうか・・・
お料理は
ツブ貝のお造り。
ホタテ、イカのお造り、ボタン海老にまぐろ、器にはマグロのカマの甘露煮(絶品!)、変ったところでは、マンボウの酢味噌がけ、マグロの真子の炊いたの。高級海草のマツモの酢の物。どれも珍しく美味しい!
あわびの踊り焼き。
気仙沼名物のふかひれスープ。他にも銀むつのから揚げ等もでて、お腹一杯。
夕食の後は、恒例の大仮装カラオケ大会。なんとも摩訶不思議で驚くばかり。〆はなぜか、青い山脈の大合唱です。もちろん仮装です。
長い長い一日が終わろうとしています。いろんなことがありすぎて、充実したというのか、濃密な、身体も頭もパンパンになった1日でした。
次の日は待望のワカメ採りです!
つづく