先週末、お友達ご夫妻のお誘いで、星のや東京に宿泊ではなく、お食事に行きました。
なかなか行かれないお店、ワクワクします。
こちらが門です。中にはヒバの一枚板の自動扉
開くと
靴を脱ぎお玄関を上がると、突き当たりには、床の間のような空間。天井は非常に高く、ふしぎな廊下。左側は栗の木の枠に竹の皮を編んだものが。美しいです。右側に行くと、エレベーター、2階がフロントになります。
奥では、海外からのお客様向けに皿回し等の芸の披露がされてます。染之助、染太郎のような感じ・・古っ、、
お待合の椅子。
レストランは地下です
エレベーターの扉が開くと正面に石。地下の空間は地層をイメージしてつくられてるようです。
お部屋は個室が6部屋。この日のお部屋は6人掛けのテーブルのあるお部屋
黒いテーブルの上にはヒバの木の折敷。
メニュー
アミューズ
ラグビーボール状のうつわ。黒っぽい木はこの土地を掘り起こしたときに出てきた木材、新しい木材と合わせて作られたもの。切込みがあり、そこにチュイルが差し込まれてます。やはりこれも地層をイメージしてるそうです。
黒いチュイルは小麦ベースに魚の骨や竹炭が入っていて、焼かれてます。バターの香りが香ばしい。ピパーチ(島コショウ)も。ピックに刺さっているのは、サモサ。中には鰯のつみれがはいってます。ちょっとスパイスも。しっかり鰯味でした。やはり揚げたてはおいしい。
こちらの懐紙にとり、いただきました。
温 鱧
グラスの中は煙が。白いのは米粒。蓋になってるグラスの上には鱧のムース。まずこれをいただきます。鱧っぽくなく、軟らかく軽い食感のムース
グラスには鱧の濃縮だしの熱々が注がれます。
鱧のフライにタルタル風のソース。木の芽の香りもよく合います。濃厚なソースですが、酸味が効いてるので爽やか。
石 五つの意志
これが凄い!石の上に意志を感じるお料理がのってます。どれも直径が2㎝から3㎝ぐらいの大きさ。本当に細かい作業で気が遠くなります。職人技です。
左、大根を桂剥きにしてるのかしら、くるくると巻いて、中心に伊勢海老。その上にきゅうりの薄い花びら状になったもの。中心にイクラが一粒、その周りには点のようなアメリケーヌソースのツブが。本当に細かい。一口でいただくと、海老の濃厚な味わいを感じ、そこにお大根の食感がプラスされます。でも大根特有の匂いはあまり感じず、しっかりエビなんです。こんな小さくても海老!
右隣、ミニトマトとマイクロトマトの中間のような大きさ。つるりと光沢があり、ぷよぷよした中にはアサリ出汁ガスパチョが入ってます。一口で。口中でゼリーのような皮がはじけると、一気にガスパチョが広がります。これも、ザ・ガスパチョ。
隣、コロッケ。上にはネギの花があしらわれてます。周りの黄色はクチナシ。いただくとツブ貝の食感に磯の香がふわっと。何とも美味。
筒のような形は中にタコミンチ、まわりは人参。これもタコの風味が強い。
右端、ずんだ餅。ザ・ズンダです。もちろん枝豆なのですが、中の餡は穴子、そしてご丁寧に求肥のようなものも入ってて、楽しく美味しい!
この五つの意志も全てベースは魚介ですね。最初のアミューズも。でもそれを強く感じさせないものとしっかり感じさせるもののコントラストが楽しく、美味しくいただけることなんでしょうね。凄いです。すでに、超満足の私。。
鮮 鰹
蓮の葉の下からスモークが、ドライアイスが仕込まれてて、まるで雲の中の蓮の葉のようです。
太白ごま油をまとった鰹の身。ふきのとうの酸味の効いたペースト、フェンネルや木の芽、ねっとりとした身に色々な香りが複雑に絡みつき、独特の世界が広がります。こういう組み合わせ、初めてだったので、魅力的でした。サスエ前田さんの鰹は二度目ですが、やはり美味。風味濃厚。
包 サザエ
サザエの肝のフランにミルキーな出汁と泡をかけていただきます。すっごくイソイソ香り、ですが濃厚でパンチのある感じ。肝フラン美味。
太刀魚
なんて肉厚な太刀魚なんでしょう!ふっくらと焼きあがり、軽井沢の依田さんのお野菜がひらひらと踊っています。シンプルなんだけど、奥深い。食材の味が生き生き。隣にガラスの小さなお皿にトマトウォーターが入っていてつけていただくようになってます。でも、つけなくて十分美味しい。トマトウォーターのドレッシングはそれだけで、これまた美味。
融 鮪
桐の箱が運ばれてきます。
蓋を開けると
びっくり箱のよう。ザ・マグロ、です。辺は鮪のほほ肉のコンフィ上に中トロの鮪、下にはジャガイモのピュレ、サクサクおせんべい状。
つくりはキノコのデュクセルで作られてます。香茸のソースがかかり、突然フレンチに変身します。
このお皿がメインです。鮪のコンフィはお肉。凄い表現でホントに楽しい、でも味はとても繊細。
〆 毛ガニ
毛ガニのリゾット。ミソやトマトソースで調味してます。ウニものり、濃厚な〆です。旨味たっぷり。
最後まで魚介満載、オンリーのものすごいコースです。
生まれて初めてのコースです。でも最後まで飽きさせない風味の緩急が素晴らしい。
涼 小夏
紫蘇で作られた飴が蓋になってます。紫蘇の花や小さな赤紫蘇がちりばめられて、華やか。蓋をバリっと割っていただきます。
大葉のジェラートに小夏がカットされ、ジュレも。大葉のジェラートがさわやか。
お口直しのシャーベットの役割かな。。
満 白桃
この器が素敵。和の雰囲気で。白桃は昔懐かし桃缶を思い出させます。上にはミニかき氷機で梅酒のかき氷を削ってくれます。が、もう少してんこ盛りにしてほしかった~~、上品です。どうも最近かき氷というと、奈良のほうせき箱の山盛りふわふわを思い出します。
しかし、ここはレストランですから。。かき氷の下にはアマレットのムース、これが美味。甘く、香り豊かな、ちょっと昔を思い出す、ノスタルジックデザート。いいなぁ~~。
食後のお茶はお薄か黒文字のお茶を選びます。
黒文字の香り。お気に入りです。
お薄は、薄いです。アメリカンだ。
小菓子
流木の上に細長いプレート、とっても可愛いお菓子たち。
きなこのマカロン、イチゴのムース、落花生、マンゴーのジェリー、サクランボ、、最後まで楽しい。どれも美味しく、しっかりいただきました。
本当に素敵なお料理の数々、それも魚介ばかり。仕事も美しく丁寧、これぞプロフェッショナル!
浜田シェフもお出ましくださり、色々お話ができて、嬉しかった~~!
次回は冬に行ってみたい。冬のお魚、美味しいし。。。
あ~~、記憶が薄らぐというか、脳が反応鈍くなってる。。。集中が足りなかったかな。。反省。