膳-Sai

料理サロン Tomoko's Tableのご紹介。
食にまつわる、日々の暮らしを・・・

令和2年2月のお教室メニュー

2020-02-16 22:01:20 | 料理教室

今年のお教室が始まります。
今年はお教室を始めて20年目に入ります。来年は20周年です。私がお料理教室を主宰するなんて夢にも思ってみなかったことです。結婚前の予定では、ピアノの先生を続けてるはずだったんだけど・・・。
結婚して、家事全般こなし、(同居なので大人4人の食事から始まり、子供の分、お弁当等)、お料理コンテストにエントリーして、賞をいただき、すっかり虜に。上沼恵美子のおしゃべりクッキングでグランプリをいただいた時に、ビタクラフトのお鍋を使ってたことで、ビタクラフトのクッキングアドバイザーに。月一の手作りマーケットにも参加。あつかましくもジャムやクッキーを販売。そのマーケットが開かれてたカフェで日替わりランチを作ることに。
あまから手帖のケータリング特集にエスニックケータリングで取り上げていただいたのが1999年。2000年からケータリングで伺った方のリクエストでお教室を始めました。全て突然。。。初めは4名のおばさま方。3年近くさせていただき、大学時代の友人がサロンを開くというので、そのお家で3年。そして自宅を少しリフォームして、自宅お教室を始めます。12年目。
こうして、書き上げると、なんだか不思議な人生だ。
お料理は小学生のころから好きで作ってたから、、でも、基礎が・・。私のお手本は母や祖母、お世話になってた長艸先生。それと、主婦として毎日作ってきたこと。
こんなお料理教室、ちょっと不思議かもしれないけど、ずーーーっと参加してくださってる方々から最近からお越しくださってる方々、皆様に助けられ、続けて来られたことに感謝するばかりです。

さあ、今年も楽しくお教室をしましょう!

長くなりましたが、今年からのテーマは精進、ビーガンです。
最近の変な気候、本当に心配です。健康よりも環境に配慮する、ということで精進、ビーガンも少しづつ取り入れてメニューを組み立てようと思っています。

2月は「冬から春にかけての和食」、精進は4品です。

菜の花のからすみ風味

    

つき出し風です。

長芋の摺り流しお椀 (精進)
昆布出汁と長芋の食感と風味で。

レンコン蒸し (精進)

     

おろしたレンコンで蕪蒸しのように。

蕪、柑橘、雑穀のサラダ ふきのとうの香り(精進)

     

これも精進です。色々な風味と食感が楽しいです。

メインのお料理は環境に配慮、と言いながら、牛肉の蕪ソース。真逆なメニューです。
蕪ソースが色々使えると思います。

精進ちらし寿司

     

こちらは精進。ちょっと面白い風味にしました。お楽しみに!

こんなメニューです。

デザートは大福豆のおぜんざいとイチゴ

いつもと少し違ったメニューですが、精進のすっきりとした味わいも楽しんでいただけたら良いかなぁと思います。

明日から、買い出しとお掃除、設え準備します!


星のや 東京  冬メニュー

2020-02-13 17:47:03 | 食道楽ランキング

今回の東京行きは、星のや東京で冬のメニューに登場する大和橘が使われたお料理をいただく、というのも大切な目的です。大和橘プロジェクトの会長さんもご一緒に。
1月2月はニッポンキュイジーヌというコースです。

          

お玄関正面の室礼。すっかり春らしく。いつもながらおしゃれで素敵!

お部屋に通され、いつものテーブルです。メニューも一文字で。

         

アミューズ

        

化石のチュイル、白子のフリット。チュイルはお魚の骨等と粉、バター。パリパリと美味しいです。お魚の粗も捨てることなく使い切る、、今の時代にピッタリです。白子のフリットはフライになってます。ピックで一緒に留められてるのは、いぶりがっこ、ディレクション(酸味のジェルのようなもの)ケイパー。面白い組み合わせです。いぶりがっこの食感や酸、塩味が微妙に絡んで、楽しい!

暖 あん肝

     

星のやマークのお提灯で登場です。楽しい~~!

    

こんな風に登場。器の下にはちゃんと灯りも。
あん肝は、日本酒とシェリー酒に数日漬け込み、大徳寺納豆と実山椒で風味付け。大徳寺納豆は塩味を、発酵とお醤油に近い風味が付けられてます。上には柚子風味のメレンゲ、金柑、ピュレ状は大和橘。ここで早速登場です。あん肝は和風フォアグラの様、柚子、金柑に大和橘の香りが三位一体で華やかになります。大和橘、主張してるわ~~

石  五つの意思

      

石の上の意思。左から、酸、塩、苦、辛、甘、という五味を楽しみます。
左からいただきます。こはだのルーロー、二色の大根千切りが巻かれてます。お寿司風、こはだが美味。
ボルシチ、色も、もちろんボルシチ色。上には卵の黄身、白身が1㎜角ぐらいに切ってのせられ、サワークリームとディルも。一口でいただきます。温かいスープが一気に口中に広がり、ボルシチに!
クチナシで着色したコロッケ。慈姑とあさり。慈姑の苦みがほんのりと。
海老のメルケーズ、辛みは新潟のかんずり。思ったほど辛くなく、海老が濃い。
最後は甘味。艶々でピッカピカ。ポートワインでコーティングされてます。美しい~、中には栗と赤ワイン煮のにしん、が忍ばせてあります。味はザ・ニシン!ちょっとにしんそばを思い出しました。
この五つの意思、本当に素晴らしいです、もうこれだけで満足。

汕  金目鯛

      

紅白の千枚漬けに包まれてるのは金目鯛のお造りと馬肉タルタル。真ん中は大根のシート。

      

ロールをのばすと、色々な花びらや葉っぱが。薄いお大根の上に花びらたち、その上に薄い寒天シート、赤いお大根を芯にくるくると巻かれてます。まだまだ伸ばせるのですが、場所が無く。。
味は薄い甘酢、香りも色々で楽しい。
金目鯛と馬肉は千枚漬けの食感に甘酢風味とごま油でまとめてます。なんとも美味しい~~!

宝  松葉ガニ

      

このお料理は秋のコースでも登場。カニの身と味噌のフランの上に泡仕立てのアメリケーヌソース、アクセントにぶぶあられ。カニが濃縮され、濃いうまみ。この時期ならではですね。

歳  百合根

      

たっぷりのバターで百合根1/2個(一人分)がグツグツとソテーされて登場!月光です。昨年北海道で初めていただいた百合根。大きさもすごいし、味も濃い!甘味が強いです。1/2個なのでボリュームが・・!

      

浜田シェフが登場され、付け分けて、ソースも添えてくださいます。薄墨桜のピクルスをいれたソース。これは、秋のコースでお魚料理にも。。月光、やっぱり濃い!ホクホクで甘くて、なんとも美味。大好きだわ~!

和  鰆

      

いつもの魚辺のお皿ではなく、星のやマークで登場です。鰆は桜チップで冷製の燻製に。なんだか難しそう・・。お魚の下には色々お野菜とベーコンを炒めたものが敷かれてます。お魚の薫香とベーコンの香りが結びつき、不思議とよく合います。そこにゆずのパウダーと、ここで再登場の大和橘ピュレ。やっぱり主張してます。鶏の出汁も加わり、鰆がよりおいしくなります。左上の丸いお月さまは温玉と春菊のピュレが入ってます。お料理に濃厚さと香りを添えてくれます。とても複雑なお料理ですが、食べるとシンプル。不思議だ・・!

満  〆

       

使ったお魚の出汁と甲殻類の出汁が濃縮されたスープ。色々スパイスが加えられ、カレー風味も。少しいただき、途中からご飯が入ります。おじやのような感じです。ご飯が入るとより一層美味しい。岐阜のお米だそうです。
スープカレーですね~~、最後まで楽しい!

醒  柑橘と大葉

       

素敵な塗りの器です

       

大葉のシャーベットに下の柑橘はせとか、柚子の香りも。大葉が濃縮、香りがしっかりしていて、爽やかです。一緒にいただくとさらに爽やか。

秘  苺

       

これが凄い!飴細工ですが、中が透けてて、イチゴの色がうっすらと。なんて繊細で美しいんでしょう!

割ると

       

苺、クランブル等色々入ってて、一緒にいただくとイチゴミルクやケーキの味わい。うっとりするデザートです。
バラの花びらが少し忍ばせてあり、イチゴの香りとバラのほのかな香りがさらに奥深い味わいに。
バラの花びらがいいですね~~

最後に小菓子

       

流木に竹のプレート。左から、柚子のマカロン、きなこクッキー、カシスのムース、落花生のシュークリーム、抹茶ケーキ。
いつもながら、最後の最後まで楽しく美味しい。ホントに素敵なお料理の数々。
香りの組合せがいつも楽しく、でも素材そのものの風味も前面に出てて、浜田シェフのお料理ファンです。
高級食材が次々と出てくるわけではなく、旬のもの、自然を感じていれば、手に入る食材が生き生きと生かされてるお料理。またいただける機会があれば嬉しいな・・・・

丸の内の冬のイルミネーションも素敵でした

       

       

 

 

 


カンテサンス その2

2020-02-11 17:37:29 | 食道楽ランキング

カンテサンスのつづき。

お魚料理の次はお肉料理です。ハタが2切れだったので、お腹が・・・。かなりいっぱいになりつつあるので、お肉を半分量にしてもらいました。。ちょっと残念ですが。客層が若い方が多いのがよくわかります。

7皿目  ウズラのグリル イタリア野菜のフリット

    
            [

    グランメゾン東京HPより拝借

TVで平古祥平くんが作ってたお料理と似てます。山鳩ではなくウズラで。ウズラの片側にパイ生地をのせて、パリっとした食感、生地をのせてることで、身に火が入りすぎず、しっとりと。ほんとにその通りのお料理。
パイ生地はほんのりと甘く、ウズラのお肉にも合います。
イタリアのお野菜、名前忘れましたがチコリの仲間。フリットで上にはレモンのコンフィチュールが。このコンフィチュールが美味しい。香り豊かで、お野菜の苦みとレモンの苦み、香り、なんともよく合います。柑橘のコンフィチュールの苦みがとても生かされてて、こういう風に使うとお料理の幅も広がるなぁ・・っと。

 

8皿目 木の芽のシャーベット  ここからデザートに突入!

ガラスの小さな器に木の芽のシャーベット、グリーンが爽やかで美しいです。そこに酸味が強く食感がしっかりしたリンゴの小さな小さな角切り。2㎜角ぐらいかしら。揃えてこの大きさに切るのって、ほんとに大変。凄いです。
木の芽の香りと青っぽさ、リンゴの青っぽさ、がよく合って、食感もあるので、ちょっと筍の木の芽和えのような感覚。面白い!!爽やかなお口直しです。かなりお気に入りです。。

 

9皿目  イチゴのショートケーキ

これがとっても面白いです。イチゴとスポンジが逆転してます。大ぶりのイチゴ半分の上にスポンジ生地(ふわふわではなくしっかりと)が3㎜ぐらいの厚さでのせてあり、その上からゆるく泡立てたクリームがトロリとかけられてます。一口で、と言われましたが、これを一口はなかなか大変です。この一口逆転ショートケーキがプレートに2個です。
半分にしていただきました。ホント!イチゴショートの風味になります。残りの半分、、ちょっと違った食感と香りが。りきゅーるが入ってます。2個目を分解して検証すると、イチゴを半分に切った断面に少し穴を開けて、砂糖菓子のリキュールボンボン(5㎜程度の涙型)が埋め込まれてます。リキュールはキルシュかな?マラスキーノかな?の風味。スポンジで蓋をしてる、という感じです。色々と仕込まれてます。楽しい!

 

10皿目  温かい栗のガレットにクリーム  

細かく切った栗、渋皮煮?焼いたような栗?風味を変えた栗がコロコロと入った温かいガレットです、温かなので、軟らかいです。その上にやはり細かく切った栗が少し入ったクリームがのせられてます。そういえば、ドラマではモンブランが出て来てました。お菓子はインターコンチネンタル東京ベイの担当だったようですが。。
かなりお腹いっぱいです。栗って美味しいけどお腹にきます・・・。

 

11皿目  メレンゲのアイスクリーム

    
    グランメゾン東京のHPより拝借

わ~~~!これもドラマに出て来てたアイスクリームです。カンテサンスでは最初の山羊乳ババロワとこの最後のメレンゲアイスクリームはお決まりだそうです。
メレンゲを焼いて粉にしてお砂糖代わりにして、ミルクと合わせてアイスクリームに。外側には石川の海塩を溶かして吹き付けてあり、見た目もヌメッと艶やか。一口いただくと塩味を少し、でもすぐに濃厚な甘味が押し寄せてきます。塩味が甘味を倍増させるのですね。
最後にかなりグッとくるアイスクリーム。メレンゲが焼かれてるのでキャラメルのような風味も少し感じます。冷たいので最後まで美味しくいただけましたが、お腹パンパンです。

食後にはダージリンをいただき、小菓子は小さなクッキーが一つ。

あっという間の3時間。特別な高級食材が無い、というところがとても嬉しかった。でも、どのお料理も素材を生かすための仕掛けが施してあり、そこに工夫と手間と時間がかけられてるのだろうなぁと感じました。
クスクスはフランスでは普通の食卓に上る食材、それがあんなに素敵に美味しく変身。ワカサギも普通に天ぷらで食べる食材、ホワイトアスパラも今では珍しくありません。でも火の通し方、焼き方、香りの組合せ、食感、見せ方、その創造全てがお料理に生かされてるのですね。

素晴らしい時間でした。お誘いくださってありがとうございました。

自力ではなかなか予約が取れなくて、特に今はテレビの影響でかなり予約困難のようです。

季節が変わり食材が変わると、また素敵なお料理が登場するのでしょうね。。

 

今、お教室のレシピを制作中。お教室では家庭で手に入りやすい食材で、作りやすく、でもいつもと少し違うお料理、というのを目指して作ってます。これからもこのことを念頭に置き、お料理を考えてゆきますが、生まれ変わったら、料理人になりたい。。。
でも、プロのお食事をいただき、そのお料理に対する考えを自分なりに理解し、お教室メニューに少しでも反映できればいいなぁと、厚かましくも思っています。
これからも頑張ろう~~!!

 

 

 

 


カンテサンス  その1

2020-02-10 23:56:29 | 食道楽ランキング

先週末、横浜在住のお友達ご夫妻のお誘いで、カンテサンスに伺いました。

     

カンテサンスは12年間ミシュラン三ツ星を取り続けているレストランで、昨年秋に放映された「グランメゾン東京」のお料理も岸田シェフが監修されてます。このドラマ、楽しみに毎週観てたので、ものすごくタイムリーに伺えて、凄く楽しみでした。とても素敵なビルの1階で大きな扉です。
お店は17時から、20時30分からのディナー2回です。この日は17時から。夕方5時のお食事って早い・・・。昼食の時間や内容も考えないとだめですね。
少し早めについて、写真を撮ったりしてると、扉が開き中に入れてくださいました。なんだか、慣れなくて、久しぶりにレストランで緊張します。
お待合にはこんな柿が。

    

なんと、一刀彫。まるで本物の柿のようです。富山の作家さんの作品だそうです。奈良で見ている一刀彫とは違う。。
壁にもかかってます

    

百合とあやめ、西洋と日本の融合がテーマのようです。素晴らしい一刀彫。

ダイニングに移動します。残念ながら画像はここまでです。

ダイニングでは撮影禁止、個室でのお食事に限りOKです。
久しぶりにお写真を撮らないでお食事をするのも良いものです。以前はそれが当たり前だったのに。。

記憶をたどって、書いてみます。が、すでに分からなくなってることも・・・。順番が、、
自分のために記録しないと。

まず、シャンパンで乾杯!

アミューズ
2㎝角程度の大きさのサクサク生地にコンテとナッツ?を合わせたものにふきのとう。(やたらと舞い上がって、イマイチ記憶が薄いです)
ふきのとうの香りが口中いっぱいに広がり、ふきのとう!!  すっかり春です。

1皿目  山羊乳のババロワ

     

あの、グランメゾン東京で出て来てた前菜です。最初から超感動で、、涙が出そうでした。どうしても食べてみたかったお料理だったので。
このお料理はオリーブオイルとお塩を楽しむお料理だそうです。
京都るり渓から届く山羊の乳で作るババロワ、山羊なのにあの山羊臭が全くなく、フロマージュブランの酸味を抜いたような上品な軽いミルキーさを感じます。固さもとろりとなめらか。上等な絹ごし豆腐のような滑らかさかな・・。プロバンスのオリーブオイルがたっぷりとかけられ、上には百合根の芯の小さい部分(まるで白い桜の花びらのよう)とマカデミアナッツが紙より薄くスライスされてるものが散らされ、ゲランドのお塩がパラっと。全てを一緒にいただくと、優しい繊細なババロワに風味豊かなオリーブオイルが全面に広がり、百合根とナッツ薄切りはあまり主張しないけど、食感と少しのコクをもたらしてくれる。そして、お塩のアクセントがシンプルで素敵です。説明通り、表に感じるのはオリーブオイルとお塩。でもそれを感じさせるための仕掛けが凄い! あ~~~、感動の始まりです。

2皿目  鹿のコンソメ  コロコロ猪肉、モリーユ茸

ガラスのショットグラスのような器に入ってます。見た目は黒に近いスープ。モリーユの色が出てるのかな。。鹿のコンソメと言えばルマンジュトゥー、谷シェフのスープを思い出します。
スープは濃厚、モリーユの香りと旨味が加わり、濃い!小さいコロコロ猪肉は味というより、食感の楽しみがあります。うま味凝縮のスープ。

3皿目  ワカサギのフリット スプラウト色々とういきょう、トリュフ

10㎝ぐらいのワカサギのフリット3尾が並び、上にスプラウト、ウイキョウが未熟なブドウから作られたジュースで和えられ、のせらてます。ジュースはビネガーと違い、酢、独特の匂いが無く、優しい酸味だけが残ります。発酵臭が無いということかな。凄くシンプルな酸味がスプラウト類によく合い、ワカサギ本来の風味を邪魔しない。でもフリットの脂感をさっぱりさせてくれる、そんなお料理。ワカサギも軽い苦みで美味、そこにトリュフの香りが優しく香ります。
鹿の濃厚風味なスープの後のこのお料理は軽やかにさえ感じます。

4皿目  クスクスのタブレ

     

おーーーー!これもグランメゾン東京のお料理。そのままではありませんが、基本一緒。嬉しい!
5cm角ぐらいのスクエア型。上にはTVにも出てきた和セリやディル等のハーブ類。食感には北寄貝。クスクスは戻し、和セリ、ハーブ類をピュレにして和えてます。濃い緑が美しい。ジュエリーの上質なエメラルドの深い緑の様。美しい佇まいです。スプーンを入れると、はらはらと崩れます。でもちゃんと崩れないスクエア。型に入れて押し寿司の要領で圧縮するのだと思うのですが、その力加減が難しそう。美味しいおにぎりは形は崩れないけど、食べた時ほろっとしてる。そんな感じかな。
味は、クスクスの風味をまず感じて、ハーブの香りがほんのり。あくまでもクスクス。時々ハーブの香りを感じ、北寄貝の食感と風味がよく合います。感動のうちに食べ終わりました。。嬉しい・・・・

5皿目  ホワイトアスパラ

黒い長方形のプレートに横一本ホワイトアスパラ。ホワイトアスパラは茹でずにフライパンでゆっくりと転がしながらじっくり焼いてるそうです。上にはブリオッシュとコンテチーズを和えたものをホワイトアスパラの端から端までのせて、グラタン風に焼いてます。その上に2㎝程度の長さの筒状に根セロリ千切りを芯にくるりと生ハムで巻いたものを角度を変えて三つのせられてます。熱々です。上のグラタン風のはちょっと焦がしバターの風味も感じる香ばしさ。ホワイトアスパラは茹でてないので、水っぽさはなく、風味が凝縮してます、時間をかけて火を通してるので、風味豊か。ほんのりと苦みがあり、それと上のブリオッシュとコンテの風味がよく合います、というよりホワイトアスパラのためのわき役ですね。生ハム根セロリがアクセント。美味しい~~

やっと前菜が終わりました。もう、すでに超満足なのですが、これからお魚料理、メインと進んでゆきます。

6皿目  ハタのグリル ひろっこ(秋田のお野菜で細い分葱の様な感じ)とヘーゼルナッツ

     

きゃ~~!これもグランメゾン東京で倫子さんが頑張って作ってたお料理。全く一緒ではありませんが、、ほぼ。。
ハタはなんと2切れも!お魚は、大きなまま火を通して切り分ける、という方法だそうです。皮は2度焼き、身は余熱で火を入れるという感じだったかな。。ヘーゼルナッツのローストと焼かれたひろっこ、どちらも香ばしい香り。ハタの皮の香ばしさと通じます。ハマグリのお出汁もソースに。柑橘の酸味も足されてます。ハタの皮はおせんべいの様。身はふっくりと。見た目より、複雑な風味のお料理。香ばしさに、旨味、ネギやナッツの香り、柑橘の香りも。
色々な風味がハタを生かしてるのですね。メリハリのあるお料理。

そうそう、パンはメゾンカイザーのパンですが、カンテサンス特注品。毎朝大きいホールで届くそうです。

画像は「グランメゾン東京」のHPから拝借いたしました。

 

疲れたので、続きはまた。。

 


おか田

2020-02-05 18:09:36 | 食道楽ランキング

昨年秋にオープンされた「おか田」さんにやっと伺いました。

お教室の方から、美味しくて、清潔な感じが良いって伺ってて、とても気になってました。

新しく出来たビルの1階です。入口横の壁に看板。

     

来る方向によっては気が付かない看板です。

引き戸を引き中に入ると正面には

     

9人掛けのカウンター、個室が一つあります。

     

     

すっきりとした店内です。正面には欠けた土器(弥生時代らしい)に苔が入って、ジュズサンゴという枝物が植わってます。とても素敵です。

    

すっきりと美しい設えです。

飲み物は福島、会津の天然炭酸水。これは以前、星のや東京で初めて頂き、美味しさ、泡のなめらかさにびっくりしたお水です。

    

やっぱり美味。

お料理はおまかせのコース1本。

1品目

    

お湯飲み茶わんのような大きさの器に、山菜のうるい、わかめ、のれそれ(穴子の稚魚)に針生姜。軽い土佐酢がかけられてます。さっぱりとおいしいです。立春のお料理ですね。

2品目

    

御椀です

    

蟹の真丈、桜井のちじみほうれん草、焼いた原木椎茸。鰹の効いた美味しいお出汁です。蟹真丈はカニの身いっぱい。
ほうれん草の甘み、香ばしい原木椎茸、蟹真丈はほろっと軟らかく、、ほっこりと美味しいお椀。

3品目

    

お造り。左上は和歌山のクエ、北海道のウニにアオリイカ。赤い人参で赤鬼、水前寺のりで金棒。節分なので。可愛いです。遊び心満載!手前左はちょっとピリッとちり酢、右はお醤油。この他に写真は撮ってませんが、とても変わったお塩。広島呉のプレス工場で作られた、淡雪塩。お塩に米粉を混ぜ、プレスされたお塩です。粉々になってますが、雲母のかけらのようなお塩も混ざってます。薄くって塩辛くないのです、とっても不思議なお塩。このお塩でウニやイカをいただきましたが、塩辛くないので、旨味だけを感じるという、、
クエは4日間熟成させてあります。身もしっかりと美味しい。クエはちり酢が合いました。
お造り、三種類ともとても美味。

4品目

    

温かい蓋つきのお重のような器。深い緑がとっても美しい。蓋を開けると、

    

自家製からすみの飯蒸し。ふりゆずがかすかに。からすみのねっとりともっちりお米が美味。柚子が時々香って上品。からすみは薄くスライスしてありますが、枚数多くて重なってるから、食べやすいのだけど、満足感あります。器もお料理も素敵。

5品目

    

可愛らしい八寸です

   

ゆずの器の蓋とおかめの蓋をはずして再度撮影。
左上の器には、長芋素麺に花ワサビ、青さノリ。升にはいった器には口福大豆(少し固めに炊いた大豆に糸昆布)。柚子の器は茶ぶりナマコ(番茶で炊かれたナマコのみぞれ和え)。おたふくの器はくるみの甘露煮。手前、梅の小皿には鶏肉松風、自家製厚焼き玉子、松葉には赤こんにゃくと干し柿とクリームチーズの味噌漬けのミルフィーユ。

盛りだくさんです。黒いお膳の上に並べられ、節分の柊の葉も添えられてます。他の方は、織部かな、脚付きの大皿に盛り込まれてました。それぞれとても素敵です。

もう、花ワサビが出てるんですね。驚きました。春の香りを感じます。お豆も固めだけど、お豆の味がしっかりしてて、これぐらいの硬さの方が好きかなぁ。ナマコは軟らかく、くるみも、皮の苦み?えぐみ?も無く、ほんのり甘く美味しい。松風にはなんと干しブドウが。お酒で戻してるので、甘みや香りが薄くなって、生姜風味の松風の良いアクセントになってます。自家製玉子は卵焼きというより、黄身を裏ごしして、お砂糖を加えて固めたような感じ。甘くておいしい。
ミルフィーユはクリームチーズと合うのはわかるけど、和食の間にいただくと、風味の流れがどうなんだろう??っと思ってましたが、味噌漬けになってるから、ミルク臭も感じず、とても調和よく、なるほど~~って思いました。
凄く変わった?突出したものは無いけれども、どれも丁寧に作り込まれたことを感じる八寸。

6品目

    

フグのつけ焼き。お醤油の香りが香ばしいです。お手拭きも出てきて、手でもいただけます。骨付きなので、身を全部いただけたか、確認しながら、、ちょっと楽しい一皿です。

7品目 

    

山形牛の炭火焼き。串に刺して、焼き鳥を焼くように焼かれてたお肉。部位はももだそうで、シンタマ、マルシン、1頭から2キロ程度しか取れないそうです。蕪のふわふわのソースにわさび。菜の花のお浸しも。
しっかりと歯ごたえのあるお肉で、脂も多くなく、噛むほどに美味しいお肉です。蕪のソースが優しい味でお気に入り。

ごはん

    

氷魚のごはん。酒盗とのりを和えたものがのせられてます。これを混ぜ合わせてよそってくださいます。

    

氷魚は鮎の稚魚で今の季節の物だそうです。お魚だけをいただくとちょっとほろ苦くて、、でも癖のない上品な風味です。酒盗海苔がなんともうまみ風味豊か。ついついご飯がすすむ!
お昆布の佃煮も可愛いんです

    

亀甲やお花、干支のネズミもあるのですが、ネズミはレアだそうで、、ご一緒したかたに入ってました。

お菓子

    

しのび梅、という名前の椿をかたどったお菓子。卵白を使い、淡雪寒、マシュマロのような、もっとやわらかな食感。梅の風味が忍ばせてあります。上には柚子の蜜。白い美しい椿です。あっさりと美味しいお菓子。

お菓子とお抹茶

    

ミニミニ三笠焼。直径3㎝ぐらい。出来立てふわふわ、温かです。焼き印も入って、これから定番にするかもっておっしゃってました。
おうす、画像忘れました。お茶わんの柄が相国寺にある、十牛図の柄が一つ一つに入ってます。仏教の教えだそうです。
私はまだ牛すら見つかってない尋牛という名前の柄でした。これから修行の道に入らないとダメなようです。
そう、人生幾つになっても修行だ!!

と、こんなお料理でした。
特別変わったお料理はないのですが、きれいなお料理、とても丁寧に作られてることがわかるお料理でした。まじめで、すっきりとした感じがとても気持ちよく、ところどころに遊び心も潜んでて、それがまたお料理のアクセントにもなり、最後まで、美味しい楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
ご主人ははまだまだお若い35歳。
大阪の桝田さんというミシュラン二つ星のお店で16年修業されてたそうです。
これからが楽しみなお店です。初心を忘れず、いつまでも愛されるお店になりますように。

一月ごとに変わるお献立、来月はお雛様だそうです。どんなお雛様なんでしょう・・・

季節を変えて伺いたいです。

 


お教室 新年会 2020

2020-02-03 15:18:17 | 料理教室

先週、京都駅近くのザ・サウザンド京都ホテルのイタリアンレストランスカーラエで新年会をしました。
こちらのホテル、レストランは12月に初めて行き、2回目

    

今回はお昼だったので、前回より賑わっていました。

ちょっとお天気はさえなかったけど、駅近なので助かりました。

今年は参加される方も多くて、お席が沢山ご用意できるホテルを選んでよかった~~。出来るだけたくさんの方にご参加していただきたいし。

テーブルを一列に並べてずらりと着席になりました。ちょっとお席が離れた方とはお話ししずらかったですが、皆さんちょこちょこ移動して。

こんなはじまりです

    

乾杯はスパークリングとノンアルのウーロンきんせん茶どちらかで。このウーロン茶が香りよく美味、お気に入りなんで、リクエストいたしました。

一皿目 アミューズ

写真忘れてます。黒米のチュイル葉っぱにアボカドと鮑の和え物が入ったもの。紫芋のきんとん風。この二品が四角い小さなプレートにのせられてます。

2皿目  インサラータディ スカーラエ

     

色んな葉野菜、ハーブの下に根菜の温野菜が、真ん中のソースはクリームチーズにクリームを合わせたコクのあるソース。絡めていただきます。色々お野菜が楽しいです。

パン

     

3皿目  イタリアマルケ州マンチーニ社スパゲティ ボロネーゼ

     

しっかりした麺でした。壬生菜のような青菜が入っていて、食感よく楽しいボロネーゼ。チーズもたっぷり。

4皿目 フランス産仔牛のインボルティーニ ジャガイモのパンケーキ添え

     

お肉がしっとりと美味しい。下のジャガイモのパンはちょっと発酵の香りが。

ここで、とんだサプライズが!
なんと突然プレートがこんな運ばれてきました

     

とっても素敵な赤いプレートです。お教室方が私に秘密でコソコソと準備くださったそうで・・・。
ホントに驚きました。
そして、大好きなニコライバーグマンのフラワーボックスまで!!

    

本当に感謝、感激!
皆さんが協力してこんな素晴らしいプレゼントを用意してくださったこと、お教室を大切に思ってくださってること、本当に嬉しく、ウルウルしてしまいました。
記念写真も沢山撮って、、感動のひと時でした。

デザートはリンゴのゼリーにチャイの温かいソース

    

小菓子

    

最後に和紅茶をいただきました。

お教室は今年から20年目に入ります。
節目の年にこんなお祝いをしていただき、素敵な年の始まりとなりました。
本当にありがとうございます。

これからも皆様に喜んでいただけるお教室が出来るよう精進してゆきたいです。

今年もよろしくお願いいたします!