日朝協会「京都府連合会」です。韓国・朝鮮との友好を進める、日本人の団体です。1カ月¥500 841-4316福谷気付

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狂った時代をまだ引きずっている政府

2010-09-24 | 投稿・投書・私の意見

 きょうの潮流  しんぶん赤旗


 「朝鮮人は一段落した。さあ次は日本人だ」。1950年代半ば、各地の福祉事務所でこんなかけ声が聞かれました.

▼政府は、在日朝鮮人の生活保護を 次々打ち切っていました。“朝鮮征伐”という言葉をつかう役人もいた、といいます。生活保護を受ける人は、戦争が終わり10年たった1955年度におよそ 193万人いました.

▼ところが政府は、アメリカとの間で結んだ旧安保条約にもとづき、わが国の再軍備に乗り出していました。ふくらむ軍事費をひねり出すた め社会保障の予算を削る。というわけで、生活保護も標的でした.

▼日本人の場合、保護打ち切りや支給額減らしへ、草の根分けても扶養者を探し出せ。後に生存 権の保障を求めて「人間裁判」をおこす朝日茂さんも、同様の仕打ちを受けます。福祉事務所は、35年も音信不通の、中国から引き揚げてきた兄をみつけ、朝 日さんへの仕送りを強います。しかし、国が仕送り分をそっくり保護費から差し引き、朝日さんの手元には残りませんでした.

▼ことし6月、生活保護を受けた人 は190万人を超えました。1年前より20万人多く、1955年度に迫ります。不況の影響も大きいが、政府がいくら保護の打ち切りや門前払いをしても、 1990年代から増え続けてきました.

▼広がり深まる日本の貧困。いたれりつくせりの米軍思いやりなど、むやみに続けている場合ではありません。わが国憲法 の、不戦を誓う9条と生存権を保障する25条は、切っても切れない縁で結ばれています。