ひびレビ

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「映画ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ」を見て

2024-06-04 06:58:55 | 2014年アニメ
 1000回放送記念ということで、500回が放送された「ハピネスチャージプリキュア!」、その映画である「人形の国のバレリーナ」を見ました。

 本作の舞台は人形たちが暮らすドール王国。そこで暮らす少女・つむぎから助けを求められたキュアラブリー=めぐみたちが赴くと、果たしてそこにはサイアークが出現するものの、何やらいつもと様子が違う……といった感じの出だしとなっています。

 正直「ハピネスチャージプリキュア!」に関しては、10年前ということを加味しても内容を殆ど覚えていなくてですね……最終回の感想では「めぐみと誠司の関係性をもう一歩進展させて欲しかった」「燃える展開もあったが終盤は冗長気味だった」的なことを書いてましたが、それすらうろ覚えっていう(汗。何ならプリキュアの変身・活躍すら初見かと思ってしまうレベルで覚えていませんでした。応援メッセージは楽しかったけど、本編微妙だった気がするんだよなぁ……
 
 ともあれ、映画は「みんなを幸せにできるのか」「自分が幸せなら他人が不幸になってもいいのか」といった題材を上手く取り扱っていたと思います。辛いこともあるけれども、それは自分だけじゃない。力を合わせて立ち上がろう!的なメッセージも込められていた、良い映画だったと思います。
 また、本作のカギを握る少女・つむぎも良いキャラクターでした。「幸せを守るために戦う」という点では、ある意味彼女もプリキュアと言えなくもなく。ただ、それが誰の幸せなのかによって、立ち位置がまるで異なってくるのが面白かったですね。文字通り「裏で糸を引いている」黒幕も、敢えて正体を明かしたうえで、つむぎにあの所業をさせていたのはなかなかにえぐい。畳みかけるような精神攻撃も、一般人相手にここまでするかと思ってしまうほどのものであり、強さよりも手口が印象に残るキャラクターでした。タイトルの「人形」「バレリーナ」に込められた意味も、なるほどと納得させられるものでしたね。
 ただ、折角なら最後に蜘蛛っぽい姿になっても良かったのでは?とも思いましたが、映画館の大スクリーンで巨大な蜘蛛の化け物出てきたら、いくらデフォルメされるとはいえ女の子泣くかもなぁ……

 そんなこんなで面白い映画でした。
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