萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

ヤンキースに怪童あらわる!

2007年08月30日 | 野球

<怪童。ジョバ・チェンバレン。>

ここの所、ヤンキースのTV中継を見ることが出来ずに過ごしていた。情報は専らインターネットから得ていたが、気になる名前があった。その名は“Joba Chamberlain”。右投げ。21歳。背番号62。8月7日にメジャーに昇格。勝ちゲームのセットアッパーとしてリベラの前に出てくる。しかも、点を取られずに、奪三振が多い。「一体こいつはなにものだ」と注目したわけだ。

日本のスポーツメディアでは一切報じられていないので、なんと読むのかさえ最初はわからなかった。中南米の人間かもしれん。などと想像し「ヨバ・チャンバーライン」とでも読むのかなと思っていた。その後ヤンキースのHPで写真をみることができた。若くて体格のいい選手。どうもアメリカ生まれの白人らしい、と思ってスペルをながめていると、「チェンバレン」と読めた。チェンバレンという名で小生が知っているのは戦前の英国首相。確か、チャーチルの前の首相でヒトラードイツの膨張を抑えられなかった、よく言えば平和主義、悪く言えば弱腰の人だ。縁起のいい名ではない。と不安がよぎる。

何はともあれ、29日からのボストンとの天下分け目というか、リーグ優勝の最後のがけっぷち3連戦でどんな活躍をするか、見てみたかった。

初戦。5-3でヤンキースリードの8回裏。出てきました「ジョバ・チェンバレン」。クレメンスを思わせるガタイから繰り出す100マイル(160キロ)ストレートと145キロ前後の非常にキレのいい高速スライダーが武器だ。ここまで9インニング無失点。15の三振を奪っている。伝統のボストン戦に気負ったのか、先頭打者を四球で歩かせる。続く3番は先週週間MVPの“ビッグパピー”ことオルティーズ。ヤンキースファンにとっては“嫌な奴”だ。しかし、彼を158キロのストレートでレフトフライに打ち取る。完全につまらせた。

次打者はスライダー、ストレート、スライダーで三球三振。まったく手が出せず。フォークかと思うほどキレのいいスライダー。打てるわけがない。人間の動体視力の限界を超えているのではないか。5番ローレルにはまがりの甘いスライダーをうまく打たれてセンター前に運ばれる。二死、一二塁のピンチとなるが、次打者をスイングアウトの三振に打ち取る。試合は9回守護神リベラが抑え、ヤンキースが勝つ。

ジョバ・チェンバレン。デビュー依頼10イニング無失点。奪三振17。100マイルストレートと高速スライダーを持った“怪童”がニューヨークに現れた。
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