萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

4.27野球公式戦詳細

2014年04月30日 | 野球


日曜日の野球公式トーナメント戦の結末。小生、投手、6番で先発。暑いぐらいの好天の中、午前8時半、我がチームの後攻で試合は始まった。一回表。簡単にワンアウトを取った後、続くバッターもボテボテのファーストゴロに打ち取ったと思いきや、一塁ベースカバーを徹底できずセーフにしてしまう(投手である小生の責任)。次の3番バッターの内野ゴロの間に走者は2塁へ。2死2塁、3ボール2ストライクから4番に投げたシュートが高めに入り、当てられてセンター前に。セカンドランナーが生還し先制点を奪われてしまう。1塁が空いていたこともあり、四球になってもいいから外に流れるカーブで行くべきだっと悔やむ。

相手の投手は右の本格派。速球とスライダーが武器でコントロールもいい。我が打線は5回までほぼ沈黙。小生も1回こそ点をとられたが、2、3、4回は抑え5回表の時点でのスコアは0-1だった。先週、好投した若きI投手との交代時期でもあったが、肩の調子がよかったことと下位打線だったこともあり、監督にはもう一イニングは大丈夫と言ってマウンドにあがった。

抑えられると思った先頭打者に粘られてヒットを打たれてしまう。盗塁を許してしまった後、ショートがエラー。無死1塁3塁の大ピンチ。サードへのファールフライでワンアウトは取ったが、続くバッターにセンター前に落ちるポテンヒットを打たれ2点目献上。打ち取ったと思っただけにセンターには突っ込んで欲しかった。2アウトまで行ったが、粘られた次打者に二遊間を抜かれ3点目。後続は断ったが、5回終了時で0-3。相手投手を打ち崩せないまま、試合は6回へ。

6回表のマウンドはI投手にゆずり、小生はライトへ。二番手I投手は本格右腕だが、制球力がイマイチ。今回も立て続けに四死球を連発し、無死満塁。ワイルドピッチなどもあり、自滅気味に2点を失う。6回裏を迎えた時は0-5というスコア。だが、ここから反撃開始。長短打を浴びせ2点取って、尚、2死2塁3塁で小生に回ってきた。ここで相手チームはたまらずピッチャー交代。監督からは球は速いが制球が悪そうな投手なのでワンストライクまで待てと指示あり。1球目ボール。2級目は外角ストライク。3球目変化球が外れてボール。カウント2-1。ストレートに的を絞って狙いすまして振ったがファール。カウント2-2。次もストレートに絞ったが低めをひっかけてショートゴロに打ち取られる。無念。この回は2点止まり。

7回表の攻撃をI投手が三者凡退にきって、いよいよ我々の最後の攻撃。スコアは2-5。6回から代わった相手投手が乱調。3連続四球で無死満塁。あわてて、相手チームは先発投手にチェンジ。打順よく1番Mに回るも、力んでショートフライ。ワンアウト満塁。2番Sが見事にライト前に弾き返し、1点返す。続く、3番Oは内野ゴロ。ツーアウトになったが、3塁ランナーがホームに帰って4-5の一点差に迫る。尚も2死2塁3塁で4番K。一打サヨナラの場面である。Kは散々粘ったが、ボテボテのサードゴロ。三塁手がハンブルしたものの、Kは足が遅い。ヘッドスライディングをするも、間一髪アウト。ゲームセットとなる。勝てば「叔父甥対決実現!」というオマケつきであったのだが、惜しくも敗退。

◇本日の成績:
  ・投手・・・5回、被安打4、四死球0、失点3(無四球だけは褒めてもいいか) 
  ・打撃・・・3打数0安打、1三振

◇個人的に悔いが残った(こうするべきだった)箇所は以下3点:
 ・先制点を許した初回の4番への配球。シュートではなくカーブを選択すべきだった
 ・4回投げ終わった0-1の段階で若手I投手に後を任せるべきだった
  ⇒仮に彼が2点とられても後を抑えれば計算上は4-3で勝てた
 ・6回2死2塁3塁の打者として力が入り過ぎていた。もっと、リラックスしないと打てん!

この3点については次回に活かせるようしっかりと改善したい。
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大宮アルディージャ、負けに等しきドロー!

2014年04月29日 | 大宮アルディージャ&サッカー
いい展開であった。失点の多い大宮がセレッソ相手に前半0-0で折り返し、後半も凌いで0で抑え、70分にコーナーキックから待望のズラタンの一発で先制。大宮今季FW勢の初得点だ。このまま、勝つと思いきや、なんてこった。アディショナルタイムに同点弾を食らって引き分けとなってしまった。大宮によくあるパターンであるが、またかよ。この勝ち点2の取り損ないは、残留争いの致命的失点になるかもしれん。しっかりと覚えておこう!

しかしだ。そもそも、大したタイムロスのある試合でなかったにもかかわらず「4分」もアディショナルタイムがあったことにも疑問がある。ファールもけが人もいない試合でなぜ4分なのか。ま、その4分を守りきれなかったアルディージャが情けないのだが・・・。
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ヤンキース田中将大、11奪三振も勝敗つかず!

2014年04月28日 | 野球
連休3日目。世間一般は平日だったようだ。早朝、バルセロナ対ビジャレアルの試合をTV観戦。0-2のビハインドから、オウンゴール2つで追いつき、最後はメッシのゴールで逆転勝ち。かなり際どかったが、リーガタイトル奪取に望みを繋いだ。午前中は田中将大先発のヤンキース対エンジェルスの試合をスコアブックをつけながらじっくり観た。

6回1/3投げて、「5安打2失点11奪三振5四死球」と先発としては及第点であったが、田中らしからぬ5四死球でみる通り、苦しいピッチングであった。マウンドを降りた時点では1-2で負けていたが、7回裏テシエラの同点ホームランが飛び出し、8回裏には相手バッテリーのミスで追加点をあげ、そのまま新クローザーロバートソンが抑え3-2で逆転勝ち。田中の無敗記録は継続となった。エンジェルスの先発リチャーズも素晴らしい投球内容で、見応えのある投手戦であった。

早朝のバルセロナと同じ3-2というスコアでヤンキースも逆転勝ち。ともに相手のミスに助けられた勝利であった。何事も諦めずに粘り強くやることが勝利に繋がるのだと、教えられた日であった。
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敗戦。

2014年04月27日 | 野球
会社の野球部の公式戦。健闘むなしく4-5で敗れた。6番先発投手での出場であったが、反省すべきこと多し。昼間から仲間と呑んで反省会。負けはしたが、いいチームになりつつあるのは間違いない。秋の大会以降が楽しみだ。したたか、酔っているので詳細は明日にでも。
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ゴールデンウィーク、突入!

2014年04月26日 | 日々の記録


小生の会社は今日から29日までの4連休があり、3日働いて、また、5月3日~6日の4連休がある。いずれも、遠出の計画はない。とりあえず、今日は埼玉県の高校野球春季大会の我が母校の試合を観て来た。9回裏まで2-0で勝っていたのに、逆転サヨナラ負けを食らってしまった。悔しいやら、情けないやら。巨人は勝ったが、ヤンキースと大宮アルディージャは負けた。「三週連続贔屓チーム全て負け!」だけは間逃れた。

そして、明日は会社の野球部の公式戦がある。したがって、今日は禁酒だ。試合開始は朝8時からで、集合は6時半だ。4時ぐらいには起きて準備を始めようと思っているので、まだ9時だがもう寝ようと思う。
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5ヶ月ぶりに走る!

2014年04月25日 | ランニング

<15km走以上の時は必ずこの公園まで来ていた>

昨年11月。10日にいびがわマラソン(42.195km)、翌週17日には上尾シティマラソン(21.098km)に参加。夫々、予想通りのタイムで走れた。疲れも残っていないように思われ中2日の休息後、練習再開。川内優輝ばりに張り切ったのが禍してか、11月23日に20km走中の16km地点で右膝に違和感を感じ、走るのをやめたが後の祭り。翌日から右膝痛で歩くのも辛い状態となってしまった。

以来、丸5ヶ月間。ランニングは一切禁止。ひたすら右膝の完全回復を待っていた。痛みなく歩けるようになるのに2カ月。自転車で膝を回転させても違和感なく漕げるようになるのにさらに2カ月。最近、ようやく走れるかも。という状態になった。寒い春もここ数日は暖かくなってきたので、今朝、家の周りをキロ7分ペースで3kmほど走ってみた。久々だったが、気分良く走れ、今の所右膝に違和感はない。

3kmといえども、“走る”のは気持ちのいいもんだ。徐々に馴らしていって問題なければ、10km、20kmと距離を延ばしていきたい。11月のマラソンシーズンまで、まだ、たっぷり半年ある。とりあえず、そこいらを目標に頑張るか。
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過ごしやすい日々。

2014年04月24日 | 日々の記録


寒い冬も春も過ぎて、このところ気温的には大分過ごしやすい日が続いている。花粉も収まってきたようだし、さらに快適な日々となっている。だからだろうか。昼間から、ひたすら眠い。特に午後一番の会議はきわどい。つい、うとうとしてしまう。これを打開するには黙って聞いていてはだめだ。自ら発言することで眠気を払拭することができる。もっとも、更なる猛者になるとしゃべりながら寝てしまう人もいるから、安心はできない。

ではあるが、極寒よりも猛暑よりもこの季節がいい。
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今回も美味しいお酒がいただけた

2014年04月23日 | 酒食・グルメ?

<山間(ヤンマ)の酒はラベルだけでは区別がつかない>

先週日曜日は月に一度の居酒屋イベントに参加。今回も美味しい酒、肴を堪能してきた。今回は山間(ヤンマ)という酒造のお酒をいただいた。この酒造は新潟県上越市の山間にある酒造でその名もズバリ「山間(ヤンマ)」という。しっかりした酒造りをしていて美味しかった。この酒の肴は以下の通り。あれこれ書くよりも、写真でどうぞ。


<ご存知、この時期しか食べれない、富山湾のホタルイカの桜煮>


<春は桜鯛>


<北海道産 八角のネギ味噌焼きだ>


<したたか酔ってきた後のだし巻き卵はまた格別だ>


<〆はあんこうのあら汁うどん>
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じゃがいも、トウモロコシの芽かき

2014年04月22日 | 野菜作り

<菜園の風景。見えているのはトウモロコシとサニーレタスの畝。>

先週土曜日に畑に行ってきた。2月23日の日曜日に植え付けた「じゃがいも」が芽を出したのは、3月末頃。ひとつの種イモから3つ芽を出し、大分立派になってきたので一番育ってない奴を芽かき(間引き)した。最終的には一本にして養分を独り占めできるようにしてやるそうだ。芽を引っ張って種イモを地表に出さないように片手で種イモを抑え、引っこ抜く。

実は日当たりの悪い我が家の庭にもじゃがいもを3月23日に植えた。丁度1ヶ月になるが、まだ、芽は出てこない。日当たりが悪いからか、はたまた、腐ってしまったのか。焦らずもう少し、様子をみてみるつもり。

トウモロコシの方も同じ理由で芽かきした。こちらは育ちの悪い芽の根本をハサミで切りとった。種まきは3月29日にしたのだが、翌週には芽を出し、三週目で、芽かきするまでになった。収穫はじゃがいもは5月下旬、トウモロコシは6月下旬頃だ。今から、楽しみである。

菜園から、サニーレタスを収穫してきた。外側の育った葉を千切ってきたのだ。小さめの鍋を用意して熱し、レタスをひと口大に切って、オリーブ油で炒め、水150ml、塩、胡椒、少々入れ、煮えたら器にうつし、粉チーズをふりかけると簡単ではあるが、風味のあるあっさりとしたス-プができる。サンドイッチや洋食メニューの時によさそうだ。


<じゃがいもの芽>


<1本芽かきした。枝分かれした根の先にかなり小さいが芋のモトがある。>


<トウモロコシも大きくなった>
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バルセロナ、無冠か。

2014年04月21日 | 大宮アルディージャ&サッカー
ヨーロッパチャンピオンリーグはアトレチコマドリードに負け、準々決勝敗退。コパデルレイ杯は宿敵レアルマドリードに持って行かれた。後4節を残すのみとなったリーガエスパニョールも現在1位アトレチコマドリードに勝ち点差4の3位。アトレチコマドリードとの最終戦は残っているが、Aマドリーが4節取りこぼさなければ、バルサが勝っても追いつかない。今季のバルサはことごとくマドリード勢に苦杯をなめさせられている。2013-14年度は無冠のまま終わってしまいそうだ。

メッシの不調やバイエルンミュンヘンに行ったグラディオラ監督の呼び戻しなどが取り沙汰されているが、むしろ、アトレチコマドリードの躍進を褒めてやるべきではないだろうか。幸いにして、今年はW杯がある。メッシの活躍でアルゼンチンが上位に食い込むようなことがあれば、メッシへの批判は消えてなくなるかもしれない。メッシの名誉挽回の場としてW杯はうってつけだと思う。

頑張れ!メッシ!
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嗚呼、二週連続、NY、巨人、アルディージャ!全て負け!

2014年04月20日 | 野球
昨日は先週土曜日と同じガックリの日であった。黒田がなんとかカタチを作ったものの逆転負けしたヤンキース。昨年までの勝利の方程式、マシソン⇒山口⇒西村というローテーションが機能せず、負けた巨人。アルディージャはいい時間帯はあったものの、結果的には守備時間が長く、相手にスキをつかれ先制を許す。直後に追いついたのも束の間、再び勝ち越し弾を決められ、また負けた。

二週連続、贔屓の3チームが全て負けた。気分的には折角の土曜日がまたもや台無しとなった。正直言ってアルディージャの勝率は高くないので仕方ないところだが、ヤンキースも巨人も勝率は5割以上あるのに、この座間だ。巡り合わせが悪いのだろうが、釈然としない。

“全て勝つ!”という日は来るのだろうか。
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西南九州の旅 ~目次~

2014年04月19日 | その他旅行

<天草、次郎丸ヶ岳からみた島原方面>

昨年暮れ(平成25年12月27日~31日)に行った熊本、鹿児島の旅を「西南九州の旅」と称して、面白かった事や気が付いたことなどを書いてきた。旅の模様は日記的に1日、1日をおって書くより、今回のように、時系列を無視し、同じテーマで書いた方がまとめやすいことが判った。過去に日記的に書いたモノは尻切れトンボで終わっているものが多い。(これはこれで、完結するつもりはあるのだが・・・。)

そんなこともあって、5~6回のつもりが結構熱が入り、番外編含め11回にもなってしまった。そこで、後から振り返る場合を考え、目次を作ることにした。

【西南九州の旅】 ※読みたい記事をクリック

 その1 「熊本繁華街~こんなところで遊びたい!」

 その2 「熊本城~こんなところを走りたい!」

 その3 「天草 ~旅行記チェックをしなかったアホ!」

 その4 「富岡城址」

 その5 「島原大変肥後迷惑」

 その6 「出水」と「知覧」ふたつの武家屋敷

 その7 「知覧特攻平和記念会館」

 その8 「鹿児島」

 その9-1 「今回の旅で食べたもの【前篇】」

 その9-2 「今回の旅で食べたもの【後編】」

 番外編 「向田邦子」
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快投!田中将大、ダルビッシュ!

2014年04月18日 | 野球
田中将大、ダルビッシュの快投が止まらない。田中将大の方は今年メジャーデビュー。最初の2試合は序盤の2回までに3失点してしまったが、以降のイニングでは無失点に抑えた。試合中に修正できる対応能力の素晴らしさをヤンキース・ジラルディ監督も称賛している。昨日未明(日本時間)に行われた3戦目はカブス相手に8回投げて10奪三振、与四球1、無失点。ヒットはバント安打2本のみという快投で勝利投手となった。

TVのハイライトでみたが、キレのあるスプリットを打者が面白いように空振りしていた。打者にとっては、一瞬ボールが消えたように見えるのではないか。まさに、魔球である。田中は3試合でイニング数22回、2勝0敗、奪三振28、与四球2、自責点5、防御率2.05の成績を残し、米メディアも絶賛しているようだ。

一方メジャー3年目となるダルビッシュも負けず劣らず凄いスタートを切っている。味方打線の援護なく3試合で1勝しかしていないが、内容はイニング数22回、奪三振23、与四球4、自責点2、防御率0.82と奪三振こそ少ないが、防御率は田中を大きく上回っている。今年はストーレートの配球率をあげて、カウントを早く追い込み、球数を増やさないようにしているようだ。今の所、昨年に比べ制球力はいい。目論見は成功しているといえよう。

気になる日本の誇る両投手の直接対決だが、ヤンキース対レンジャースの試合は7月後半まで無い。日本時間で7月22日~25日の四連戦(ニューヨーク)と7月29日~31日の三連戦(テキサス)の7試合までお預けだ。日程的には日本の夏休みに合わせくれているようだ。粋なはからいで、田中とダルビッシュが直接投げあえるよう、ローテーションを調整してくれるかもしれん。今から楽しみである。
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西南九州の旅 番外編 「向田邦子」

2014年04月17日 | その他旅行


城山を登る途中の住宅街で「向田邦子居住跡地」という石碑に目がとまり、思わず立ち止まった。彼女のエッセイ集「眠る盃」や「父の詫び状」などで予備知識はあった。彼女が小学生の頃、転勤族だった父について鹿児島に住んでいたことがあり、心の故郷だと書いてあった。ここが、そうだったのか。確かに城山へ登る途中にあり、桜島も錦江湾も観える。

向田邦子と言えば、小生が中学生の頃夢中になってみていたドラマ「だいこんの花」(森重久弥と竹脇無我の絶妙な会話が楽しかった)や「時間ですよ」(銭湯が舞台のコメディ。主演は森光子。他に堺正章や悠木千帆(後の樹木希林)らが出演。天地真理の出世作にもなった。現在、TBSでやっている堺正章の料理番組「チューボーですよ!」の命名は「時間ですよ」からきているに違いない)「寺内貫太郎一家」(小林亜星、西条秀樹、悠木千帆出演の痛快ドラマ)の脚本家である。

脚本ばかりでなく、前述のエッセイ集も素晴らしいし、1980年には、短篇の連作『花の名前』『かわうそ』『犬小屋』で第83回直木賞も受賞している。多才の人であったが、1981年8月、台湾旅行中の飛行機事故で惜しくも51歳で他界してしまった。

エッセイ集「眠る盃」の中の「鹿児島感傷旅行」で約40年ぶりに鹿児島に行って、級友や先生と同窓会をしたことが書かれている。亡くなる2年前のことだ。その文章の最後に彼女にとっての鹿児島の印象をこう書いた。

「あれも無くなっている、これも無かった・・・無いものねだりのわが鹿児島感傷旅行の中で、結局変わらないものは、人。そして生きて火を吐く桜島であった。<中略>心に残る思い出の地は、訪ねるもよし、遠くにありて思うもよしである。ただ、不思議なことに、帰ってくるとすぐ、この目で見て来たばかりの現在の景色はまたたく間に色あせて、いつの間にか昔の、記憶の中の羊羹色の写真が再びとってかわることである。思い出とは何と強情っぱりなものであろうか。」

名文ですナ。特に「生きて火を吐く桜島」という文句は頭に「五月晴れ」「初雪や」「芋食えば」などを付ければ、そのまま、俳句になるようなリズムのいいフレーズだ。存命なら80歳台半ばになるが、少なくとも、もう10年20年活躍していてくれたら、日本のこの分野にもっと厚みを持たせてくれたに違いない。惜しい人を失くしてしまったものである。向田邦子が父のように慕っていた森重久彌が彼女の墓碑銘を書いた。

「花ひらき、はな香る、花こぼれ、なほ薫る」

これも、素晴らしい。
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西南九州の旅 その9-2 「今回の旅で食べたもの【後編】」

2014年04月16日 | その他旅行

<かごっまふるさと屋台村の入り口>

他人事ながら、冷や冷やして成行きを見守っていると、しばらくして、彼女の友人が一人入ってきた。「久しぶり~、元気ィ」などの会話を聞くに、冬休みで故郷に帰ってきた友人達の集まりのようだ。2~3品オーダーを出した後、彼女の友人男女2名が来て、四人揃った。ホッと一安心したのも束の間、信じられないことがおきた。ようやく落ち合った男女四人で話し合った結果「もう二人増え、この店に入りきらないので店を変えることにしました。先程頼んだ、オーダーはキャンセルしてください」と言って出て行ってしまったのだ。

なんと、無礼な奴らだ。狭いところに無理やり予約して入って、人数が増えたからといって頼んでいたものをキャンセルして去って行く、しかも、臆面もなくだ。まったく義理も人情もあったもんじゃねえ!現代の薩摩隼人(おごじょ?)ってこんなもんなの?気の毒で店主の顔を見ることができなかった。

気分は害したが、きびなごも黒豚しゃぶしゃぶも、そしてそれらを肴に呑んだ芋焼酎もすべて旨かった!これは間違いありません!頑張れ、店主!

<きびなご>

31日は熊本空港で辛子蓮根で一杯やった。思いのほか旨かったので、正月3日に我が家でやる新年会のツマミにと思ってお土産に買って帰った。お土産と言えば、29日に新八代駅前で、晩白柚(大きな文旦のようなくだもの)を買って家に送った。こちらは家に帰ってから、しかも、一ヶ月程熟すのを待ってから食べた。久々に美味しくいただいた。

<辛子蓮根>

<晩白柚(ばんぺいゆ)>

やはり、美味しいモノを食べるのも旅の目的のひとつである。また、今回の旅でお土産というものを見直した。お土産はその旅の余韻を味わうものとして買って帰るべきだと思った。晩白柚のように一ヶ月後に食べるものなら、尚いい。
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