先週日曜日。会社の野球部の公式戦トーメント1回戦があった。小生は2番ピッチャーでスタメン出場。最近打撃も好調なので、監督に見込まれてこの打順になったのだが、残暑厳しき折、55歳の人間には酷なポジションだ。高校時代でも3番ピッチャー、2番キャッチャーはあったが、2番ピッチャーというオーダーは長い野球人生でも初めてのことだ。
もっとも、監督の頭には小生は3回か長くても4回で交代する予定だったので、短期間に大いに働かせようという魂胆だったようだ。先行だったので、いきなり打席が回ってきた。1番は今売出し中の19歳の若者。彼は地方の甲子園常連校の野球部出身である。レギュラーではなかったらしいが、3年間甲子園クラスの野球部に居たというだけあって走攻守三拍子そろった素晴らしい選手である。年齢で言えば、
1番レフト19歳、2番ピッチャー55歳、3番ショートキャプテン31歳・・・
となる。その1番は左バッターボックスに入ると初球から鋭いスイングで相手ピッチャーをビビらす。二球目はいい当たりだったが、ファーストライナーでワンアウト。早くも小生の打順である。1ボール1ストライクの後の外角高めのストレートを素直に合わせて、センター前ヒット!監督に見込まれた“打撃好調”は伊達ではないところを見せ付けた。しかし、3番、4番と凡退でチェンジ。ベンチに戻って休むことなくマウンドへ。さすがに2番ピッチャーは忙しい。
初回はデッドボール、フィルダーチョイス、エラーでたちまちノーアウト満塁の大ピンチ。4番をピッチャーライナーで打ち取って、飛び出していた3塁ランナーもアウトに。あっという間に2死1塁2塁と一息つけた。5番もノーボール2ストライクと追い込んだのだが、3球目のシュートがあまく入ってセンターオーバーを打たれて1点先制されてしまう。痛恨の失投だ。もっと、慎重に攻めなければいけないところであった。
2回表に1点を返し同点とするが、2回裏エラーも絡んだが、3安打打たれて3失点を喫す。3回表に1点返し、その裏は0点に抑えて2-4で迎えた4回表。2アウトから1番19歳がデッドボールで出塁。快足を生かして2盗、3盗し、三塁手がボールをそらす間にホームインで1点もぎ取る。ランナー無しでの小生の3打席目はレフト戦を破る二塁打。打撃好調維持!
2死からチャンスをつくると、続く3番キャプテン31歳がタイムリーツーベースを放ち、ついに4-4の同点。4回からは20歳投手にスイッチし、小生は打撃好調を買われ、ベンチに引っ込まず、ファーストへ。
わが攻撃陣は5回表にも1点追加し、ついに5-4で逆転。だが、向こうもしぶとい。5回裏にホームランで同点とすると6回にも1点加え、5-6の再逆転。そして、最終回7回表。わがチームは1アウト1塁3塁というチャンスを作る。確実に同点にするため、監督はスクイズのサインを出す。3塁ランナーのスタートもよく、決まったかに見えたが、打者のバントはファール。2ストライクとなったので、普通スクイズは無いはずなのだが、何を思ったか、3塁ランナーがホームに突っ込む。あわてたバッターはスイングするが、空振り三振。ランナータッチアウトで三振ゲッツー。
ゲームセット!
死闘に終止符が打たれ、あわれ、一回戦敗退とあいなる。
この試合の為に三日間ほど禁酒していた。そのおかげで体の調子は良く、動体視力もまともで、打っては4打数2安打(2塁打1)、得点1。アウトになった2打席もボールはしっかりとミートしていた。“呑まないと打てる!”は実証できたのであった。
投げる方は1回の1失点と2回の3失点の内の2点は小生の責任であり、悔いが残る投球であった。確かによく打つチームであったが、1四球3死球といつになく制球に苦しんだのと、“遅い球はより遅く”が徹底できなかった。その辺りをキッチリしないと、小生の球威では失点は免れない。
三日間の禁酒で臨んだ公式戦。残暑厳しきお昼の試合で、しかも2番ピッチャーというハードなポジションでのスタメンではあったが、そこそこ、動けたのは収穫であった。だがしかし、負けてしまってはお話にならない。実は日曜日の試合を金曜日までブログに書けなかった程、結構、落ち込んでいたのであった
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