2010年秋頃から弁当持参で会社に行くようなった。始めの頃は夜の酒のツマミの残りを朝、弁当に詰め込んだ程度のものであったのだが、弁当作りも今年で4年目に突入。多少は進歩している。
弁当持参に至った主な理由は「社食に飽きた」「そもそも会社の食堂システムが嫌い」「会社の周りの外食もイマイチ」「貴重な昼休みを有効利用したい」「家で自炊するも食材が余る」などであった。最近はこれらに「なるべくカネとテマはかからない方法で健康にも配慮した美味しい弁当を食べたい」という欲張りな方針を加えている。
健康を考えた場合、外食はなるべく避けるべきだ。味付けが濃く、脂分も多くいかにも体によくないモノが多いからだ。特にラーメンはなんであんなに塩辛く、ギトギトな味付けになってしまったのだろうか。若者の味覚に合わせるとああなるのだろうか。とにかく、最近、ラーメンはめったに口にしなくなった。
弁当のおかずはかつてはスーパーの総菜や冷凍食品を使用していたが、最近は自分で調理したものが主である。塩分や脂分を抑えめにできるし、栄養のバランスを考慮できる。また、夜の酒のツマミと兼用でき、経済的でもある。おかずは、作り置きしておいて、朝さっと調理して詰めるものと、そのまま、詰めるものとの二つに分かれる。
◆さっと、調理するもの
・鶏胸肉の味噌漬け・・・鶏胸肉を味噌、醤油、みりん、酒、にんにくなどで作ったタレに浸け込んでおいたものを焼き、すりごまをふりかけたもの
・豚バラ肉塩麹漬け・・・豚バラ肉に塩麹と酒をもみこんだもの。茄子や長ねぎと豆板醤、甜麺醤、紹興酒などで中華風に炒めたり、同じ材料でカレー味にしたりする
・ウインナー・・・上記のタンパク源が無い時にこれを焼く。醤油味、カレー味の2パターンがある
◆そのまま詰めるもの
・作り置き(冷凍保存)・・・納豆いなり焼き、切り干し大根のナムルなど(凍ったまま詰めても昼には自然解凍している)
・生野菜・・・ニンジン、レタス、キャベツ、水菜など
・購入品・・・香の物、海苔、かにカマボコ、オカラ、ヒジキ、ふりかけなど
ご飯は普通は、発芽玄米・十六穀ごはん・米粒麦(こめつぶむぎ)を混合した雑穀米だが、玄米の時や、白米の時もある。雑穀米の栄養面については次の通り。
玄米にはたんぱく質、脂質、炭水化物などほとんどの栄養成分が含まれていて、食物繊維、ビタミンEは白米の4倍、ミネラルは5倍も含まれている。発芽玄米は玄米の栄養に加え、玄米が発芽する際に増加するアミノ酸の一種ギャバが“売り”だ。ギャバは血圧を下げ、中性脂肪を抑制する働きや、腎機能、肝機能の働きをよくする効果もあり、さらには交感神経を刺激して脳の働きをよくしてくれる、という良いことづくめの米なのである。小生はこの発芽玄米に、栄養多彩な「十六穀ごはん」、食物繊維が豊富な「米粒麦」を混ぜて炊いている。
弁当に詰める量は茶碗一杯程度であるが、結構腹持ちがするし、よく噛んで食べると味わい深い。健康ダイエットにはいいご飯だと思っている。弁当を作るのにかかる所要時間は10~20分程度。材料費は約250円前後である。
時々、失敗もあるが概ね美味しくいただけている。もちろん、今年も弁当持参で会社へ行く所存。