萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

「おくのほそ道」を辿る旅

2010年04月30日 | おくのほそ道関連

<深川芭蕉庵跡付近から見た現代の隅田川>

今まで漠然と考えていた「おくのほそ道」を辿る旅の構想は、全コースを一度、自転車で繋ぎ繋ぎ走ってから、定年後にじっくりと歩いて辿ろう、というものであった。だがしかし、よくよく考えてみれば、小生に残されている時間は多くは無い。ましてや、巨人木村コーチのように若くてさえ、不慮の死は訪れる。死なないまでも手足が不自由になるだけで、この構想は水泡に帰す。時間を贅沢に使う余裕は小生には無いのだ、ということに思い当たった。

ということで、構想を変えた。「おくのほそ道」を辿る旅は“歩く”ことにしたのだ。しかも、定年など待たずに即実行、4月10日に深川の芭蕉稲荷神社(芭蕉庵跡)から歩き始めた。この日は千住の先の梅島というところで電車に乗って大宮に戻ったので、次回はこの梅島から春日部方面目指して、歩くことになる。こういう繰り返しをしながら、やがて、日光、白河の関、松島、平泉、月山、象潟など、芭蕉の歩いた道を辿っていくことになる。何年かかるかわからないが、ともかくも、“旅”は始まった。

もともと、芭蕉の歩いた道=「おくのほそ道」とは「東海道」とか「中仙道」というような決まった道ではない。芭蕉の見たい場所や知人宅などを気ままに訪ね歩いたコースを「おくのほそ道」と言っているにすぎない。したがって、道路に標識があるわけではなく、ルートファインディングはかなり難しい。かてて加えて、芭蕉の句碑だのゆかりの地などを探しながら行くことを考えると、非常に細かい神経を使うことが予想される。こういう旅には自転車は向かない。ストレスが溜まるし、事故や転倒の元にもなる。やはり、歩きがベストである。

とはいうものの、自転車での旅も取り入れたい気持ちはある。そこで、自転車は下見として使うことにした。「おくのほそ道」の全行程で小生がまだ、自転車で走ったことが無い処をざっと自転車で走って下見をしておく。何年か後にそこを歩いて訪れることになるわけだ。

そういう目で「日本列島轍靴ノ図」を眺めると、秋田から糸魚川の日本海沿いの道が空白である。この道は「おくのほそ道」とも合致する。ざっと四百数十キロの道のりだ。自転車で一日100km走って、4泊5日コースである。5月の連休は5日間ある。丁度いいではないか。ということで、明日からの連休は秋田~糸魚川間を氷川丸で走ることにした。天気は概ね良好なのだが、風が強そうだ。南西の風だから逆風だ。それが、気にかかるが、まずは行くべし。
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感激!ヤンキースタジアム、リング授与式

2010年04月29日 | 野球


今日、4月24日発売のMLB情報誌「Slugger6月号」を買った。見開きはあの4月13日のヤンキースジアムで行われた、ワールドチャンピオンリング授与式で、ヤンキースの選手に松井が囲まれた場面であった。

あのシーンはテレビでも観た。スタジアムの観客の松井に対する暖かい拍手、歓声も含め、何度みても感動的なシーンだったが、この写真も素晴らしいと思った。

7年間共に戦った松井をヤンキースのメンバーが温かく迎える。笑いながら、松井の肩に右手を乗せているキャプテン、デレク・ジーター。松井を抱きしめるアレックス・ロドリゲス。正面から肩をたたく、ホルヘ・ポサーダ。なにか語りかけている、ロビンソン・カノー。笑顔で近寄るジョバ・チェンバレン。その後ろから改心の笑顔のマリアーノ・リベラ。

物凄いスター達が松井を暖かく抱擁し、称えている。それにしても、なんと素晴らしい笑顔なんだろう。なんて感動的なんだろう。唯一、背を向けている松井はきっと涙目の微笑みで応えているのだと思う。

じっと見てると背中がゾクゾクし、目頭が熱くなる。余人には入り込めない、本当に戦いあった男たちにしかわからない、仲間意識、友情がここにはある。“戦友”とはこういうことなのか。

この一枚の写真を見るだけでも、野球って凄いスポーツだったんだな、とただただ感激してしまうのだ。
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今日も氷雨降る

2010年04月28日 | 日々の記録


いい天気が続かない。今日も、というか昨日の晩から冷たい雨が降っている。今日は一日降っているようだ。仙台エリアは今が桜の見ごろなのであるが、雨模様で寒い日が続き小生の周りでも「花見をやった」という話はあまり聞かない。明日の昭和の日がいいチャンスではあるのだが、天気はイマイチだ。

何かクサクサするので、今晩は呑みに行こうと思っている。先週、体調を崩したこともあり、5日間禁酒していたので、“お足”はある。“お足”とはお金のことである。お金は足で歩くように世の中をまかり通るから、こう呼ぶのだそうだ。「金は天下のまわりもの」という奴だ。

ということで“お足”は使うためにあるのだ。

理由はできた。誰か誘って呑みにいこっと
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野球は面白し。

2010年04月27日 | 野球


この前の日曜日の試合は9-10で負けた。事実はそうなのだが、何か釈然としない。負けた気はしないのに、負けてしまったのだ。試合を通して、はっきりわかったことは実力は間違いなく我々の方が上だったことだ。では、何故負けたか。というと、酷かもしれないが、監督の“考え過ぎ”による投手起用にあった、と思う。

監督は「このまま決勝まで行けば決勝だけは7イニングではなく9イニングまであるので、小生とTだけでなく、もう一枚投手を準備しておきたい。」と言って、この試合はKを先発マウンドに送り込んだ。まだベスト8の段階で決勝のことを考えてのKの先発起用だ。

だがしかし、Kは今季練習にも来ていなかったし、もちろん、練習試合や先週の試合でも一度もマウンドに上がっていない。草野球といえども公式戦となれば緊張する。ましてや、その年の最初のマウンドとなればなおさらである。普通なら、先週の試合で6イニング無失点で抑えた小生を先発にし、試合がひと段落したところで、Kを投入するのが妥当であったろう。

ま、監督にしてみればKに修羅場をくぐらせ、一挙に投手陣の層を厚くすることに狙いがあったのだと思う。ピンチになったら、小生に切り替えればいいのだ。ということで、ともかくも試合は始まった。Kの立ち上がりはあきらかにボールが上ずっており、制球が定まらない。先頭打者をあっけなく四球で出す。

ピッチャーの緊張が守備陣に伝播したのか、野手の動きも硬い。なんでもない内野ゴロをエラーするわ、一塁への送球を暴投するわで、四球とエラーでたちまち、先制点を取られ、しかも満塁。さらに、押し出し四球で追加点を取られるといった最悪の展開となってしまった。

監督は小生に代えるタイミングを見出せないまま、あっという間に7失点。尚も1死フルベースのピンチは続く。ここでようやく小生にバトンタッチ。時既に遅し、の感はあったが、ここは開き直って投げるしかない。

最初の一人は内野ゴロで仕留めたが、二番目の打者へ投げた内角のボールがユニホームをかすってデッドボール。一点献上してしまう。続く打者はセンター正面の平凡なフライに打ち取った、と思いきや、センターがポロリと落球。信じられないことが起きる。次打者をショートゴロで討ち取ってなんとかチェンジになる。

一回表終了時点でなんと0-9のスコアだ。普通ならここで試合を諦めるところであるが、今の我がチームには底力がある、まずは一回裏に4点を返して4-9とする。守りの方も二回以降は小生の緩急をつけた省エネ投法で相手打線を翻弄し、二回から七回までの6イニングは被安打3、失点1、奪三振3、無四球で抑え込んだ。

我が攻撃陣はその後もコツコツと点を取って行ったが、結局は追い上げ及ばず、9-10でゲームセット。攻撃で悔やまれるのは5回裏の無死満塁という好機に一点も取れなかったことだ。このチャンスは小生にも1死満塁の時点で回って来たが、あえなく、ショートゴロで打ち取られてしまった。続く、バッターもサードゴロで凡退し、一点も入らなかった。

あの場面で一本出ていればと思うと残念で仕方がない。投げる方はいい調子なのだが、このところバッティングはカラッキシなので、ここいらを改善しないと野球を心から楽しめない。あそこで一本出て、逆転勝ちしていたら、初回の9失点など笑い話になったものを。監督の気持ちも随分と慰められただろう、と思うと余計に悔しい。

監督は今年から采配をふるうことになったSである。歳は30代半ばで、まだ若い。彼のお陰で今の野球部はあり、偉そうに言えば、小生の後継者と思っている。これから先何十年も野球部が存続するためには不可欠の人材である。彼なくして今後の野球部は無い、と言ってもいい。今回の起用、采配のミスは彼にはかなり応えたと思う。だが、いい勉強になったはずだ。めげずに、さらなるステップアップを願ってやまない。

負けはしたが、改めて今のチームの強さを知ったという点で、小生の野球人生の中でも非常に印象に残る試合となった。

いろいろあるので、野球は面白いのだ
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「いいちこフラスコボトル」をデカンタに

2010年04月26日 | おすすめモノ

<中身のショウチュウを呑んだ後は、赤ワインのデカンタとしてシヨウチュウ(使用中)。>

「下町のナポレオン」で有名(?)な「大分麦焼酎いいちこ」のバリエーションの中に、「いいちこフラスコボトル」というのがある。720mlで2700円と“下町の焼酎”にしてはいい値段ではある。しかしながら、普通の「いいちこ」よりもアルコール度数が高く30度ある。また、香りも味もよく、美味しい。

しかも、器が“フラスコ”にコルク栓と洒落ている。呑み終えた後は「理科の実験」に使ってもいいが、ワインのデカンタとしておすすめしたい。ご存知のようにワインは栓を抜いてデカンタに移し、空気に触れさせることで旨みを益す。デカンタには寸胴タイプのものもあるが、フラスコのように空気に触れさせる面積が広い構造の方が適しているのだそうだ。

この「いいちこフラスコボトル」を酒屋で見つけた時は、中身よりもこのフラスコに魅せられた。呑み終えた後にデカンタとして使うこともその時にひらめいた。購入動機は中身ではなく、器といってもいいぐらいだ。

「器を買ったら、美味しい焼酎がオマケでついていた。」

という感じだ。さっさと麦焼酎を堪能して、今は赤ワインのデカンタとして活躍してもらっている。白ワインか日本酒用にもう一本「いいちこフラスコボトル」の購入を考えている。自分用だけでなく、友人や知人へのお酒のプレゼントにも洒落ていて最適だと思う。

一度お試しあれ。
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野球部速報

2010年04月25日 | 野球
うーん。9-10で負けてしまった。残念。監督に試したい投手がいて、彼を先発にしたのだが、守備の乱れもあって大乱調。1回表で7点とられて、しかもワンナウト満塁でようやく小生がマウンドに。

結局、エラーもあって、2点追加され、1回表終了時点で0-9の大ビハインドを負う。その後は小生7回まで投げて、3安打、3奪三振、1失点で抑えた。味方打線も粘り強く追い上げたが、一歩及ばず、9-10で負けてしまった。

この試合に言いたいことは結構あるが、酔ってるので詳細は後日。今日はこれから仙台に戻らなければならないので、これで失敬!
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相変わらず寒い土曜日

2010年04月24日 | 日々の記録

<4月中旬の札幌大通り公園>

木曜日は熱っぽかったが、夕方病院で注射を打ってもらいグッスリ寝たら、昨日の朝はほぼスッキリ。熱も下がった。但し、昨日も大事をとって酒は呑まずに寝た。これで火曜の断食日から数えて四日間禁酒をしている。

仙台は今日も寒い一日であった。桜は満開で見ごろなのであるが、酒宴を張る気が今ひとつ起きない。天気は曇時々晴れといった感じなのだが、時折、通り雨が降る。しかも、その雨の中には氷粒も混じっている。こういう環境ではおいそれと野外での宴会はできない。

もっとも、晴れていても、本日は仕事をしているので花見は無理だ。明日は天気もよさそうだし、仙台地区は花見に最適と思えるが、残念ながら、今晩大宮に戻らなければならない。明日の野球の試合に出るためだ。向こうの明日の天気は晴れ、午後の気温は15℃前後。野球日和の予報である。

先週の試合に負けていれば、明日の日曜日は仙台の仲間と花見をやる予定だったのだが、あいにく勝ってしまったのでそっちには参加できなくなってしまった。ま、花見はこれから、北上すれば、まだできる可能性はあるが、野球は負けてしまえばおしまいなので、野球に参加できる方のが当然ながら嬉しい。

明日は準々決勝だ。相手は申し分なく強いようだが、試合はやってみなければわからない。四日間禁酒したついでに、今日も呑まずに明日に備えるつもり。
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呑み処徘徊 第二十五回 「魚菜(ぎょさい)」

2010年04月23日 | 呑み処徘徊

<左からシマアジ、ヒラメ、タコ。ヒラメの奥にはエンガワも。皆天然で新鮮。味はもちろん、申し分なし。>


<酒は全国から取り寄せている。その時々で銘柄は変わるそうだ。>

先週の話。木曜まで呑み過ぎていたので、金曜日は酒を抜こうなどとおろかな計画を立てた。場所は札幌である。今から考えれば、できっこない計画をよくも立てたものだと思っている。泊まっているビジネスホテルから、この「魚菜」までは程近い。

前回の札幌出張の折、店の前まできたが、あいにく休みで断念した過去がある。多少調子悪るかろうが、店が開いていれば入るべきだ、と“呑み心”がむらむらと湧き、ついつい足を運んでしまったのだ。狸小路沿いのビルの4階にこの店はある。古い雑居ビルに所狭しと居酒屋、スナック、雀荘などが入っていて、“昭和の落ち着き”を感じる。

店はカウンターと小上がりにテーブルが三つほど。結構混んでいて、小生はあいていたカウンターの角に通された。まずは生ビールをたのんで、肴には「おまかせ三点盛り(上の写真)」と「行者にんにくのおひたし」を選ぶ。刺身はもちろん旨かったが、「行者にんにくのおひたし」も酒の肴にいい。香りと舌触りのよさについつい酒がすすむ。

日本酒はその時々で銘柄が違うそうだが、全国から、美酒を取り寄せている。聞いたことのない銘柄もあり、質問すると、ボーイッシュな女将さんがスラスラと説明してくれる。

店内の雰囲気も落ち着けていい。のん兵衛が一人でくるのに調度いい感じだ。体調がイマイチだったので長居はできなかったが、今度きたら、「特製ポテトサラダ」や「たらこの大吟醸漬」などを肴に大いに呑もうと決心したのであった。
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珍しく熱が・・・

2010年04月22日 | 日々の記録
今朝は仙台も冷え込んだ。氷雨が降っていたのだが、昼間だというのに時おり、氷の結晶が窓ガラスにあたった。会社へは行ったものの始終ゾクゾクしている。始めは寒いからと思っていたのだが、所々の関節や耳の上の側頭部あたりに痛みがサッと走ったりする。

これは、風邪か・・・。なんとなく、顔をも赤いし、(酒ヤケではない。一昨日は断食日だったし、昨日は夜すでになんとなく不調だったので呑まなかったのだ。)ということで、会社夕方4時、早めに帰らせてもらって医者によってきた。

この天候不順で具合の悪い人はいっぱい居た。予約制の病院だったので、小生は随分またされた、二時間近くまって、注射を一本打ってもらった。熱は38度程度であった。

もう、部屋を暖めてベッドに潜り込んでよく眠るしか手は無い。明朝はすっきりとした目覚めといきたいもんだ
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電車は今日も満員♪

2010年04月21日 | 日々の記録


本日は都内で一日中会議だ。これから、満員電車に乗って行かねばならない。仙台転勤以降、めったに満員電車には乗らなくなったので、結構辛いものがある。思えば、宇都宮線にしろ高崎線にしろ15両編成の列車が通勤時間帯では5~10分間隔で走る。しかも、どれもが満員だ。仙台駅~仙台空港線などは通勤時間帯であっても2両編成車両が走る時がある。それでも、ぎっしり満員と言うほどではない。

身動きがとれずに、何十分もジッとしているのは“動物”である人間にストレスの溜まらぬはずは無い。健康的な発想や前向きな提案などの“元気”をそぎ落とされてから、会社に入る人は多いのではないか。

地方分散政策は、この“満員電車状態”ひとつとっても、有意義な政策と思うのだが・・・。

どうも日本人は“東京”を捨てきれないようだ。それだけの魅力(魔力?)があるとは思うが、もう少しなんとかならんものか、と、満員電車に乗るたびに愚痴ってしまう。
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野球は楽し。(後編)

2010年04月20日 | 野球


試合の前の晩、つまり土曜の夜に小生は試合の夢を見た。小生の投打に渡る活躍で3-0で勝つ夢だ。じつに爽快な夢であった。目が覚めた時、夢のイメージ通り投げれば勝てる、と半ば確信した。試合は午後14時半から。午前中こそまだ寒さが残っていたが、この日は一日晴れで午後からは気温も上がる、という予報。絶好の野球日和である。

11時過ぎに床の間の「一球入魂」の掛け軸に必勝祈願をしてから、家を出る。途中のとんかつ屋で「とんかつ定食」を食べた。いつも“カツ”に「勝つ」をかけて縁起を担いでいる。大抵、試合の前はとんかつ定食とかカツサンドを食べる。この日も、しっかりと“カツ”を食べた。集合場所には13時着。そこから、皆で試合会場へクルマで行く。

前の試合が少し早めに終わったので試合開始は14時20分。いよいよ、2010年最初の公式戦の火蓋は切って落とされた。小生は8番、投手でのスタメン出場だ。裏の攻撃なのでまずはマウンドに上がる。その年のオープニングゲームのマウンドというのは幾つになっても、何十年やっても緊張するものだ。たがが、草野球と笑うなかれ。そこに「勝ちたい」というチームの願いがあるかぎり、MLBもプロ野球も甲子園もそして我々の野球も一緒なのである。

監督の意図通り、序盤で大量点を失わずに、まずは“試合を作る”ことを肝に銘じて、マウンドに立つ。しかしながら、初回はボールが高めに浮き、制球に苦しんだ。「リキむな、リキむな」と言い聞かせ、なんとか、1四球は出したものの4人で相手の攻撃をかわした。二回からは、得意のスローカーブが決まりだし、省エネ投法の自分のペースをつかんだ。

二回裏の我々の攻撃。6番打者デッドボール、7番はキャッチャーの打撃妨害で無死一塁二塁のチャンスで小生に打順が回ってきた。ここは当然送りバント。監督のサインも同じだ。初球の低めのストレートをここは定石通り、サード前にバントした。これを慌てたサードがファーストへ暴投。二塁ランナーは三塁を回ってホームをつき、なんなく1点先取。先制点にからむことができた。

3回からは相手投手も落ち着き、スライダーとストレートのコンビネーションで我がチームの打線は牛耳られる。小生も緩急をつけたピッチングで相手を抑える。試合はそのまま投手戦となり、1-0のまま6回裏まですすむ。草野球は7回で終了だ。あと一イニング抑えれば勝ちである。最終回は若手エースのTがクローザーとして投げることになっているので、小生の責任回数は6回までだ。6回を終えて、2安打、1四球、5奪三振で無失点に抑えるという、近年まれにみる上出来な内容であった。昨夜見た夢の通りの活躍だ。

6回裏、追加点の欲しい我々に1死二、三塁というチャンスがきた。7番打者のSは詰らされてピッチャーゴロ。だが、この間に三塁走者が飛び出しており、挟まれてしまう。万事休すと思いきや、タッチを焦った相手の投手がボールをこぼす。そのスキにランナー生還。またもや、相手の拙守で1点をゲット。2-0とした。

さらに、ツーアウトランナー3塁で小生に打順が回る。まだチャンスだ。ここで、小生が打点をあげれば、まさに3-0となる。昨日見た夢と同じスコアだ。夢では確かセンター前にヒットを打った。と大いに燃えたのだが、結果は三振。夢のようにはいかなかった。

7回表、抑えに回ったTが見事3人で片付け、2-0で我々が逃げ切った。完封リレーで実に公式戦2年ぶりの勝利をものにしたのだ。

当然ながら、試合後の呑み会は盛り上がった。この日ばかりは小生も大きな顔して美酒を味わった。(いつも大きな顔をして呑んでいるが・・・)今、我々のチームには19歳から52歳まで幅広くいる。普通ならお互い話すことも無い年齢差である。そんな連中が“野球”を通して、勝った、負けたと呑みかつ語り合えるというのは素晴らしいことだと思う。会社に入って29年目。野球部入部も29年目だ。最長老となって久しいが、身体の続く限りかかわっていきたいものだ、と切に思う。
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野球は楽し。(前編)

2010年04月19日 | 野球


昨日、我が野球部が久々に公式戦で勝利をおさめた。2年ぶりだ。その間、新入部員も入って、平均年齢も下がったし、実力もついてきていたのだが、抽選会でのキャプテンのクジ運が悪く、強い相手とばかり当たる、という不運があった。今季のトーナメント戦は二回戦から。先々週の一回戦を勝ち上がった方が我がチームとの対戦相手となるのだが、両方ともそこそこ強いチームとのこと。

またしてもクジ運の無さに嘆いたのであったが、弱気のままでは何時になっても勝てない。まして、今季より、新監督、新キャプテンでチームの中枢が一新している。監督はどちらのチームが勝ち上がってくるか、その試合を視察にいったという。こういうことは勝負事には不可欠だ。「敵を知り、己を知り」という奴だ。

その試合観戦後、先週火曜日の時点で、小生は監督から先発投手を言い渡された。小生を先発にしようと決断した監督の意図は二つあったと思う。その試合は1-0という投手戦であったそうだ。勝った方の投手はストレートも変化球もキレがよく、コントロールもいいので、なかなか打てない。我々が勝つとしても僅差での勝利しかない。序盤に大量点を失ったら万事休すだ。ここは、安定感のある小生を先発にすることで、“試合を作って欲しい”と考えたのだろう。後は試合の流れをみて、若手のエースキャプテンTをつぎ込む、という作戦だ。

もうひとつの意図はそうと決めたら、早めに小生に伝えておいて、試合までの体調管理を万全なものにさせておこう、と考えたようだ。早めに今度の試合の責任を小生に負わすことで、節制を強要してきたのだ。小生における“節制”とは“呑みすぎるな”と同義語である。

その意図は十分小生には伝わった。だが、人間というものは納得はしても、なかなかその通りには行動できないものだ。連絡を受けた火曜日には既に呑む約束があり、午前様。水曜日はちょっとした会議の打ち上げでまた呑み、木曜日は札幌で向こうの座員達とド宴会。金曜日は大人しくしていようと思ったのだが、気になっていた札幌の居酒屋で一杯。土曜日こそは試合の前日なので、酒を抜こうと思っていたのだが、大宮に着くと、つい、いつもの居酒屋へ。

ということで、とうとう、一日も酒を抜くことなく日曜日になってしまった。それでもかろうじて偉かったのは、火曜日から土曜日まで酒量を段々と少なくしていったことだ。一番呑んだのは火曜日で、そこから日々酒量は落ちて土曜日がもっとも呑みが少なかったのだ(あんまり自慢にはならないが・・・)。監督の早めの先発宣言はそれなりに小生の心に刻み込まれていたといっていい。

                          (後編へつづく)
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会社の野球チーム初戦突破!(速報)

2010年04月18日 | 野球
やりました!

我がチーム初戦突破です。今、祝杯の宴から帰って来ました。小生、先発投手で6回まで無失点、完全に試合を作りました。52歳になるのに、凄い!と誰も褒めてくれないので、ひとりでほくそ笑んでいます。詳細は明日にでも書きます。とりあえず、今日は酔いすぎてるので、冷静な分析が出来そうもないです。

ご勘弁。
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寒い春、明日は先発投手

2010年04月17日 | 野球

<佐野インターの桜>

上の写真は先週栃木県の佐野のインターで取ったもの。一週間前の天候では桜が咲くのは少し遅れたものの、このまま順調に“春”は列島を駆け抜けるかと思っていたが、さにあらず。北日本は寒さがぶり返し、首都圏でもこの時期に雪が降るという、冬に戻ったような変な天気となった。

明日は会社の野球部の公式戦があるので、今晩大宮に戻ってきた。幸いにして、明日日中は暖かさを取り戻すようだ。数日前に監督から電話があり、先発投手を命じられている。ちゃんと体調を整えておくように、という意図であったと思うが、今日も呑んでしまった。

午後の試合なので、なんとかなるとは思うが、若い頃と違って無理は利かない身体だ。相手は若くて強いチームだそうだが、老練なマウンド裁きで監督の期待にこたえられるよう頑張るしかない、と開き直っている。
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札幌の夜

2010年04月16日 | 日々の記録

<石狩湾>

今週は月曜日こそ、一日断食で酒を抜いたものの、火曜、水曜、木曜と3連荘で仲間とよく呑んだ。水曜の晩は結局ブログ更新できずに寝てしまうというテイタラク。昨日、今日と札幌に来ている。昨晩はこっちの座員達と呑んだが今日は一人である。今、ホテルに帰ってきたが、さて、これからどうしようかと悩んでいる。

案その一:身体も疲れていることだから、断酒日として寝てしまう。

案その二:折角、札幌にきているのだから、美味しいものを肴に一杯ぐらい呑んでから寝る。

最初は「案その一」のつもりでいたが、窓の外が暗くなり、腹も空いてくるにつれ、段々と「案その二」に傾いてきた。ま、深酒さえしなければ、酒は百薬の長だ。美味しいモンでも探しに札幌の夜の街を徘徊してこよう、ということに今決まった

一人で行く分には酒量も時間もたかがしれている。ハヨ帰って来てよく寝れば、疲れもとれるだろう。

ということで、今から散歩がてら、出かけてきます。
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