![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/b9/efa9f8908b5a58b6430fdc752aa12400.jpg)
今月の初め「大人の休日倶楽部会員パス」を利用して、魚津の居酒屋に行ったことを書いたが、今日はその店を紹介する。店はJR魚津駅から歩いて3~4分の所にある。大きめな看板がかかっているので見つけ易いが、玄関は暖簾がかかっているわけではなく、普通の住宅の佇まい。ちょっと入るのに勇気がいるが、魚津まで来て引返すわけにはいかない。
意を決してドアを押すと、開いた。(当たり前か)中は照明を抑えた落ち着いた暗さ。そこにジャズが流れ、都会的なセンス。まるでショットバーのような雰囲気だ。入ってしまえば居心地のいい空間が待っていた。カウンターに座って、生ビールをたのむ。ツキダシは10種類ぐらいから、お好みの2種類を選ぶシステム。小生は迷ったあげく、「筋子」と「しめじの佃煮」をいただいた。
主人は若作りであるが、話している内に小生と同い年、ということが分かった。手伝いの娘さんもまだ若い。ガイド本のオススメ、刺身盛合わせを注文して。酒に切り替える。日本酒はまずは富山の満寿泉(ますいずみ)の大吟醸をいただく。土地の肴は土地の酒でいただくのが基本だ、ということで頼んで見た。
刺身はすべて魚津港であがったものだというので、それならば、ということで魚津の酒 北洋の大吟醸もいただく。地のもの同士がどう旨いのかを表現できる味覚力も筆力もないのが残念だが、確かに合う。と思う。
すすめられたままに「げんげの塩焼き」をもらうが、これは深海魚でくにゃくにゃした魚で、小生にはそんなに美味しいものではなかった。酒はこの後も手取川大吟醸(石川)、勝駒生酒(高岡)など、北陸地方の酒をいただいた。
途中、老紳士が東京からだろうか、娘さんにおみやげを持って入ってきた。常連客のようである。その紳士が言っていた。
「黒部川にしろ、神通川にしろ、この辺りの川は立山の大山塊から、一挙に富山湾に注いでいる。急流というのは勿体無い感じがするが、その分、清潔でいいなぁ。」
と。なるほど、こういう天然を持つ土地というのは恵まれているのかもしれない。水も魚も美味しいはずだ。それを証明するかのように魚津駅前にはこんな碑が建っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/99/ab6eaf8e98b05cc2c9014a5e8c587b4c.jpg)
<中ほどに「長生きしたけりゃ 魚津においで うまい空気に水がある」と書いてある>
参考文献:「太田和彦の居酒屋味酒覧」