<カレル橋から観たプラハ城>
プラハといえばプラハ城とカレル橋。時の権力者や強国に支配、占領を繰り返された街にしては破壊される事も無く、街並みを維持している。日本は先の戦争で東京を始め、めぼしい都市は空襲で壊滅的にやられた。京都と奈良だけは免除されたそうだが、米軍の非情さは徹底していた。それでも降伏しない日本についに原爆を投下。広島、長崎が犠牲になった。
明治維新以来、欧米の脅威に対し、「武力には武力で」という富国強兵策のなれの果てであった。武力で抵抗しなかったチェコの歴史がプラハの街並みを守った、とも言えるのではないか。
王城も立派であったが、城内に聳える聖ヴィート大聖堂とその室内のステンドグラスは見もの。色彩が鮮やかで宝石を見るよう。もっとも、室内装飾ではあるが晴天と雲天では輝きに大きな差があるのだろう。幸いこの日は好天で見事に輝いていた。
聖書に出てくる物語を絵にしたものが多い。これは、字の読み書きが出来ない人に“教え”を伝える為のものだったそうだ。映画やテレビの無い時代、このステンドグラスを指し示しながら、神父が教徒に、親が子に人の道を伝えてきたのだろう。教わる側の美的感覚、想像力が発達したに違いない。
<聳える聖ヴィート大聖堂>
<物語を描いているものが多い>
<モーゼかな?この人物の表現は見事であった>
<こういう幾何学模様も美しく配列している>