萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

投票率27%!

2007年08月28日 | 日々の記録

<大宮駅東口に石原都知事が来たが・・・>

26日の日曜日、埼玉県知事選が行われたが投票率は27%。埼玉県知事選としては過去最低の値だそうだ。「候補者が3人で盛り上がりに欠けた。」「猛暑で出足が鈍った。」などと新聞には書いてあったが、もっと根本的な何かが欠けていると思う。上田知事がまともな政治家であれば、27%で選ばれるよりも70%で選ばれた方が気合が入るはずだ。「県民の7割が見てる」中でいい加減な行政はできない、という気持ちになるだろう。

投票する側の政治的無関心が、政治を行う側の無責任につながる。何度かこのブログでも引用したが古代ギリシャの格言、「政治に無関心な国民は愚かな政治家に支配される」である。

何日か前に「酒を飲まない20代」を取り上げた。「将来に不安があって貯蓄は熱心にするが、酒は金がもったないから飲まない。」という調査結果であった。20(ハタチ)になれば、酒を飲める権利とともに選挙権が得られる。酒は飲まなくてもいいが、選挙には行こうぜ。“将来が不安”ならなおさらだ。

 先週土曜日夕方、県知事二期目を狙う上田候補の応援に石原都知事が駆けつけた。場所は大宮駅東口。ただでさえ狭いバスターミナル付近で人々が足を止め応援演説を聞いていた。バスやタクシー、一般のクルマの出入りを止めていないので、混雑がひどい。バスの誘導係と一般のクルマのアンチャンとが怒鳴りあって小突きあっているシーンも。

その中で石原氏は演説をしている。こういう環境そのものを日本は改めて行かねばならない。先週、行ったプラハであれば、選挙演説は間違いなく市民のコミュニティ広場「旧市街広場」で行われたに違いない。そこでは、みんなが真剣に聞ける広さと落ち着きがある。質問や意見も出るかもしれない。駅前の雑踏では話すらまともに聞けない。

「大宮駅東口」を選んだのは、そこが一番人通りが多いからだろう。他の「広場」でやっても、人が集まらない可能性の方が高い。にわとりが先か卵が先かになってしまうが、もっと国民が政治に関心を持つ、インフラから整えて行かないと本当の“民主主義”は生まれないのではないか。

もっとも、為政者の方が「投票率は上がらない方がいい」と思っていれば、インフラ整備は絶望的だ。やはり、投票率を上げる方が先決か。

みんな、選挙には行こう!
コメント
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