萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

仙台散歩2008

2008年08月31日 | 散歩


久しぶりに仙台城(青葉城)に登った。かつて来たことはあったが、転勤になってからは初めてだ。朝から雨であったが、午後は辛うじて上がった。したがって、遠景を見渡せた。海の水平線もみえた。

思うに、伊達政宗は山城ともいえるこの城を建てて何を言いたかったのであろうか。徳川に対する忠臣説が濃厚だが、信長や秀吉の茶目っ気も十分、伝承、意識していたのではないかと思ってしまう。遺跡となってしまったこの城址を見てさえ、当時の“桃山ぶり”を感じてしまうぐらいであるから・・・。
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熱投!413球。女子ソフト、執念の金メダル!

2008年08月30日 | 野球


今週の月曜日、NHKスペシャルで北京五輪の女子ソフトチームの快挙を扱った番組が放映された。

「熱闘 413球 女子ソフト・金メダルへの軌跡」

という、2日間で三連投した“豪腕”上野由岐子投手の413球を追った番組だ。リアルタイムでこの試合を見られなかった小生にとっては大変ありがたい番組だった。

まずは、米国との準決勝と豪州との三位決定戦のダブルヘッターの模様。米国戦は互角に戦いながら、延長9回にアメリカの4番、今大会の三冠王「巨漢ブストス」に3ランを打たれ、負けてしまう。5時間後に始まった三位決定戦ももつれにもつれたが、延長12回裏、執念のサヨナラ勝ちで決勝進出を決めた。“金”への望みをなんとか繋いだ。

上野は両試合とも投げきった。二試合で318球。中指の皮がむけてしまう。チームの士気に関わるので、仲間にバレないよう、工夫していたという。

上野は子供の時から“天才”と言われて育ち、彼女の持つ時速119kmの速球は世界最速。投球はこの剛速球頼りで、押し切るスタイルであったが、他のチームには通用しても王者アメリカには通じなかった。

 どうすれば、アメリカを抑えられるか。

が、上野の北京五輪の最大の課題であった。所属チームの宇津木監督のアドバイス「速いだけではマシンと一緒。知恵を使え。」の一言から、従来のライズボールとドロップに加え、シュートを覚えたという。だが、この秘密兵器は研究されないよう、最終戦まで使わず“温存”していた。

最終戦である決勝。相手は王者アメリカ。アメリカに勝つには上野しかいない。

斉藤春香代表監督は上野に聞く。「行けるか?」「もちろんです!」と上野は答を返す。アメリカに勝つために、オリンピックで金を取るためにソフトボールをやってきた。今更、引き下がれない、という強い気持ちが彼女にはあった。

敵のマウンドに立つのは身長187cm。八頭身のプロポーショーンを持つサウスポー、キャサリン・オスターマン。今大会はここまで無失点。まさに、アメリカの大エースだ。武器は「切れのいいライズボール」と「落差のあるドロップ」だ。この組み合わせで攻められると時にボールが“消える”らしい。しかも、前日は1イニングしか投げていないという。318球投げた上野に比べ疲労度という点でもあきらに有利だった。

しかし、難攻不落のオスターマンに対し斉藤監督には秘策があった。彼女の投球のクセを見抜いていたのだ。投球する際の後ろに上げた腕の位置で、ライズかドロップかを判断できるというものだ。位置が低いとライズ、高いとドロップだ。投げる球種が分かればしめたものだ。

上野は疲労と指先のアクシデントを自覚しながらも、「力んではダメだ。回転とコントロールで丁寧に投げて打たせてとる。」ということを言い聞かせながら投げたという。速球投手にこういう心構えでやられたら、大抵の打者は打てない。さすがのアメリカ打線も前半はゼロ行進が続く。

日本は三回、三科のツーベースで動揺したオスターマンから、狩野の内野安打でもぎとるようにして先取点を奪う。4回には女イチローと言われる山田がその細い身体の何処にパワーがあるのか、オスターマンから本塁打で追加点を上げる。だが、さすがにアメリカ。その裏、巨漢ブストスが追撃のソロを放ち、2-1。緊張感は続く。6回裏のピンチ。一死二塁でまたもやブストス。

日本選手はマウンドに集まる。「敬遠か、勝負か。」

 歩かせます。

上野は勝負を避けた。あの時は冷静な自分が見えた、と後述している。結局、一死満塁までピンチが広がるが、ここで踏ん張る。隠し持っていた秘密兵器「シュート」で、ショートフライとセカンドフライに打ち取って逃げ切ったのだ。バットの芯を微妙に外すシュート。その存在を知らなかったアメリカ打線には土壇場にきて、さぞ、有効だったろう。これも作戦勝ちだ。

追いすがるアメリカを振り切るように7回表、日本は1点をもぎとる。迎えた7回裏。ここを抑えれば、金メダルだ。第一打者をショートのファールフライで打ち取る。好捕だった。第2打者はいい当たりのサードライナー。これも前進守備ながら、よく捕った。ファインプレーだ。そして、最後はサードゴロにしとめ、アメリカの五輪4連覇を阻止し、金メダルの栄冠に輝いた。上野の投球数は95球。前日とあわせると実に413球。鉄腕稲尾の再来を思わす豪腕ぶり。あっぱれでした。

思うに、“アメリカに勝つために”という目標に向かって、監督、上野はもとより全員が一致団結して突き進んだ上での快挙であった。つい、星野ジャパンと比べてしまうが、そういう意味では“野球”の方は負けるべくして負けたというしかない。

WBCの監督はトーナメントの戦い方を知っている高校野球か都市対抗野球の監督から選んだ方がいいと思っている。タレント監督、コーチ陣では真剣勝負はできない、というのが小生の見解である。

追伸:この番組のおかげで見逃した五輪の女子ソフトを見ることができた。
   再放送は9月3日(水)深夜0:45~1:34にNHK総合で予定されている。
   見ていない人は是非。感動モノです。
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呑み処徘徊 第十二回 「魚仙」

2008年08月29日 | 呑み処徘徊

<長岡の駅前商店街にその店はある>


<新潟の酒の「利き酒5種」。十何通りもある>

8月半ば頃。社用で夜、長岡に入った。この街には呑み屋徘徊シリーズ対象店の「魚仙」がある。泊まったホテルのすぐ側にその店はあった。ガイドブックの地図が間違っていたので、一瞬、潰れてしまったのかと思ったが、気を取り直して、電話してみる。主人が出て、やってますよ。踏み切りの近くです。と道を教わった。その通り、行ってみると確かにあった。

暖簾をくぐり、引き戸を開けて中に入ると店は結構広い。七分ぐらいの入りか。広めのカウンターに箸とおしぼりが置いてある。電話した小生を待っていてくれたようだ。ちょっとしたことだが、粋なはからいである。とりあえず、生ビールを頼んで、席に着く。

ツキダシの茄子の炒め煮も旨かったが、特撰油揚げは抜群。香りもいいし、外側がカリッとしていて、噛むとジュッと油が滲み出す食感がいい。大ぶりに薄く削った鰹節と大根おろしとショウガの付け合せがよく合う。世界中に動物性蛋白質(=肉)が無くなっても、この油揚げがあれば、耐えられるとふと思った。

酒の出し方も「利き酒五種」という変わったやり方だ。十何通りもある。5杯の総量は二合弱だそうだ。小生は

「酔法師(よろぼし)」(店オリジナル)に、「越の寒梅」「影虎」「白瀧」「越後杜氏」

の組み合わせを選んだ。

どれも辛口の部類であるが、オリジナルの「酔法師」が辛口の中にほんのりと旨味があって美味しかった。これを別に一合もらう。次に「越後杜氏」も一合いただく。肴は刺身盛合せ(船の陶器で盛り付けられて出てくる)、サンマ塩焼き、バイガイ煮。どれもネタが新鮮なのか大変美味しい。最後にはオニギリまで食べた。
亭主の落ち着いた“プロ”の言動を眺めていたら、何故か昨年行ったチェコはプラハの名ビヤホール「黄金の虎」を思い出した。

「長岡に来るたびに寄らせてもらいます。」と言って店を出た。

満足の一夜でした。

参考文献:「太田和彦の居酒屋味酒覧」
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08年度36回目の一日断食日

2008年08月28日 | 健康、ダイエット

<函館湾の潮騒>

本日は今年37回目の一日断食日だ。7~8月の転勤騒動で、年間目標60回に黄色信号が点滅しだした。12ヶ月で60回は一ヶ月平均5回。8月終了時点では40回やっておかないといかん。土曜日にも一日断食を予定しているが、それでも37回。三回分足りない。ま、あと4ヶ月あるから、なんとかなるとは思っている。

一日断食日より危ないのが“読書百冊”だ。こちらは“赤信号”が点灯しだした。今月頑張っても累計で60冊。残り四ヶ月、毎月10冊読まないとダメな勘定だ。これは結構きつい。薄い本を選んで読破するという手もあるが、そういう手を使えないよう、平均で300ページの設定も自ら課した。年100冊以上で30000ページ以上というのが読書のノルマだ。

一日断食日は酒も呑めないから、気を紛らすのに本を読む。結構、この二つのノルマの相性はいい。うまく掛け合わせてなんとかしよう。この二つのノルマにとって、もっとも相性が悪いのが“酒”である。12月に入ってしまうと、呑み会シーズンなので、稼ぐのは難しくなる。勝負は読書の秋の9~10月だ。きちんとした計画を立てて、ノルマ達成を図るべし!
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その数“51”

2008年08月27日 | 日々の記録


本日誕生日。イチローの背番号になった。30歳の頃、「おめでとう」と言われても面白くもなんともなかったが、50過ぎてみると、毎年毎年何事も無く迎えられる誕生日はそれはそれで「おめでたい」ことだと思うようになった。病気も、事故も無く、会社をクビにもならず、とりあえず、生きたいように生きていられるというのは、ものすごく幸せなことなのではないか、と思うのである。

特に、今年の誕生日は仙台で迎えた。(朝は大宮であったが・・・)一年前は想像もしていなかった展開だ。このブログでも何度か書いたが、この生活は趣味的な面においてはこれ以上ないシュチエーションであり、いつも“罰が当たるのではないか”と恐れ、「慎まねばならん」と言い聞かせているが、時に笑いがこみ上げてしまう。

ま、有頂天にならず、健康に気をつけ、慎みながら、自転車の旅、山、温泉、居酒屋、あるいは野球などを楽しみながら、過ごすことにしよう。(笑)

午前中、大宮警察で免許更新をしてきた。ゴールドであったのだが、一度だけおまわりたちのトラップのような「車線変更違反」に引っかかってしまった。今度の書き換えでは3年になってしまうのだとばかり思っていたが、小さい違反はゴールドではないが、“青”で5年間有効だという。講習もゴールドの人より30分ばかし長かっただけで済んだ。

それにしても「だろう」運転と「かもしれない」運転の話しはいつ聞いても変ですナ。「だろう」も「かもしれない」も推測の表現なのに、「だろう」は悪く「かもしれない」は良いというのは何度聞いてもおかしい。警察の人たちもきっとおかしいと思っているだろう、(おっと、)かもしれない。
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群馬県と栃木県

2008年08月26日 | 日々の記録
社用で昨日群馬、今日栃木を回った。この辺りを昔は毛の国といった。都に近い群馬県の地域を上毛。遠い栃木県を下毛(しもつけ)と呼んだ。それゆえ、このふたつの国を結ぶ高崎~小山間のJRは今でも両毛線とよぶ。

このふたつの地域は昔からライバルの関係にあるようだ。赤城山(群馬)と男体山(栃木)が争った跡が戦場ヶ原だ。とか、新田義貞(群馬)と足利尊氏(栃木)とかである。

昨日今日まわってみて、埼玉県とは隣接している両県であるが知っているようで知らないことが多いのに気づいた。

もっと注目していい場所で、興味の対象として申し分ない所だと感じた。

明日は小生の誕生日。ところが、明日は仙台に戻ってしまう。ということで今晩はささやかながら、馴染みの店で誕生会のマネゴトをしてくれるという。今日中には帰宅できない可能性が高いので、携帯からアップしました。
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スポーツ考

2008年08月25日 | 日々の記録
北京五輪が終わった。MLBも甲子園もプロ野球もJリーグも大相撲もその間にあった、人気スポーツも視聴率という点ではオリンピックには敵わなかったようだ。日本の成績はもうひとつであった。

但し、日本のソフトボールのような大金星もあったので、後述、語ってみたい。こうご期待。
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終日雨

2008年08月24日 | 自転車関連

<ゆく川の流れは絶えずして・・・>


<河川敷のグランドも水浸し。これじゃ試合はできんわな。>


今日は朝から雨。

野球の練習試合があり、メンバーが足りないからどうしても都合つけて欲しいとキャプテンから頼まれ、もともと仙台にいようと思っていた連休であったが、スケジュールを調整して、大宮に戻ってきていたのだが、この雨で試合は中止だ。

大宮にいるうちに済ませたい用事があるのであるが、そこまでは片道6kmある。クルマは廃車しているので、こういう雨の日の交通手段に困る。ま、安上がりで健康的なのは“自転車”だ。合羽着て出かけてきた。一度走り出してしまえばなんとも無い。用事を済ませて、荒川の土手に出て、自転車散歩をしてきた。

荒川はこの雨もあって、滔々と流れていた。方丈記「ゆく川の流れは絶えずして」がふと脳裏をよぎる。この一瞬は二度と来ないという無常観を思い起こされる。

引き返して、いつもの蕎麦屋で昼食。「鶏焼き」「出汁巻き玉子」でビールと焼酎をやったあと、せいろを手繰る。いつもながら、旨し。今日気づいたのだが、鶏焼きにかけた「黒七味」なる唐辛子がいい。ピリリとした辛さでかつ香りがいい。山椒が入っているのかもしれない。聞こうと思っていたが、勘定済ませて出る頃には忘れてしまっていた。
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仙台~郡山ラン

2008年08月23日 | 自転車関連

<阿武隈川>

この前、大宮から仙台まで走ろうとして、挫折。大宮~宇都宮100km、新白河~郡山40kmの計140kmしか走れなかった。今日はこの前のリベンジ。

まず、仙台から郡山までの125kmを走って、余力があれば、郡山から新白河まで輪行して、新白河から宇都宮までの80kmを走る。という計画だ。

途中雨が振り出したが、仙台~郡山は走れた。郡山駅について時刻表を見ると、新白河までの列車が1時間半に1本ぐらいしかなく、時間がかかりすぎ。明日早朝、野球の試合もあるし、足にも結構きているということで、あきらめた。

大宮から仙台までという距離がそんなにとてつもないものではない、と思えたのが前回と今回走って得た収穫か。今後も気楽に4号国道を走ってみようと思う。慣れたら、三百数十キロを一日で一挙に駆け抜けてみたい。
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呑み処徘徊 第十一回 「やくみ家」

2008年08月22日 | 呑み処徘徊

<“文化横丁”にその店はある>


<店内は柱、カウンター、備品などどれも古く、雰囲気が実にいい。>

 この日は「仙台七夕祭り」の初日で街は大変賑わっていたが、文化横丁はひっそりと静かであった。今回紹介する店は呑み屋徘徊シリーズの第三回「源氏」と同じ、仙台の文化横丁にある。小ぶりの入り口から数段階段を降りて店に“もぐり込む”ように入る。

店内は狭く暗めであるが、柱やカウンター、備品などことごとく、古い感じで雰囲気は非常にいい。カウンターに腰かけると、入り口から通りを行き来する人たちが見える。“秘密基地”に潜り込んで酒を呑むようで、実に楽しい気分になる。

生ビールから入って、おすすめの「秋刀魚刺し」をたのむ。脂がのっていて旨い。ビールじゃ勿体無いと思い、これもおすすめの酒「手取川吟醸」(石川)を頼む。スッキリとした味わいが脂ののった秋刀魚の刺身によくあう。「もずく」と「茄子と唐辛子の揚げだし」を追加オーダーし、酒も「田酒」(青森)、「墨廼江」(宮城)と呑み繋ぐ。「揚げだし」は出汁の風味が茄子によく滲み込んでいて、とてもいい味だ。茄子自体が新鮮で美味しいようだ。唐辛子の苦味もいい。くいくい酒がすすんでしまう。

1時間ほどで店を出たが、結構酔っ払った。酔い覚ましに、七夕で賑わう一番町のアーケード街をひやかしながら歩いた。

参考文献:「太田和彦の居酒屋味酒覧」
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生活のリズム、未だつかめず。

2008年08月21日 | 日々の記録


7月16日付けで仙台転勤となってから、早や一ヶ月が過ぎた。実際は7月初旬から、引越しだ、引き継ぎだ、をやっていたから、一ヶ月半が過ぎたといってもいい。いずれにしろ、生活が自分のペースになっていない。これが、仙台の事業所で落ち着いてできる仕事なら違うのだろうが、守備範囲が北海道から北関東、東京でも会議があったりととにかく目まぐるしい。

その合間の休日に「どう遊ぼうか」などと画策するものだから、余計に生活が混乱している。おかげで、リズムが狂って年間ノルマを課している「読書」や「一日断食日」の進度が悪い。早くこの生活パターンに慣れ、挽回を図らないとヤバイね。
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新札幌駅で人身事故発生~相性悪しJR千歳線

2008年08月20日 | 日々の記録


 どうも、札幌駅から新千歳空港までのJR千歳線と相性がよくない。今年の2月は大雪でJRが不通になり、タクシーで2時間ぐらいかけて空港まで行き、そこで5時間待たされてやっと飛べた。ま、この時は札幌市民もビックリの大雪であったからいたし方ないが。

昨日は、夏のことだからそういう遅れはないだろうと思いきや、甘かった。都内ではよくある“人身事故”というやつだ。人身事故は新札幌駅で起き、上下線とも大幅な遅れが出ているという。14時15分に着いた小生は、そそくさと御免丸を輪行して14時40分発の新千歳空港行に乗る。幸いに座れた。ところがだ、なかなか動かない。新札幌駅で警察が現場検証していて、いつGOサインが出るかわからない。という由の車内放送が繰り返される。

小生予約の飛行機の出発時刻は16:15発。電車が定刻通り動けば、空港には1時間前に着く予定であったが、結局、電車は1時間遅れて空港駅に到着。調度、16:15だ。混雑する階段やエスカレーターを御免丸担いで一気に駆ける。「少しは待ってくれるだろ」という思いは通じ、手荷物検査をする出発口で女性職員が「東京行き16:15に搭乗予定の方はいませんか」と呼びかけてくれる。

手を上げて近づき「Webチェックインしてます」というと、ではどうぞと手荷物検査のところまで案内してくれる。しめた。と喜んだのも束の間。「御免丸」が大きすぎて荷物検査機(こう呼ぶのか?)を通らない。輪行袋を開けて、自転車であることを確かめてくれればいいのに、この段階であっさり「次の便をお持ちください」と片付けられる。次の便は17:30だという。ま、一時間遅れならいいかと、諦めたが、これがまずかった。

JRの遅れで予定の飛行機に乗れなかった人が沢山いたのだ。したがってキャンセル待ちの順番が小生になかなか回ってこない。プレミアム会員の「S」とか「A」は優先的に早く乗れる。このシステムも悔しい。そういえば今年の3月までは小生もクリスタルカードを持っていたから、「A」で行けた。カードを持っているうちは一度もそういう恩恵にあずかれなかった。思うに、この空席待ちシステムは「あなたもJALをもっと利用してプレミアム会員になろう!」というプロパガンダではないか。

それでも、なんとか20:30の飛行機には乗れて、無事大宮まで帰ってこれました。4時間余りの遅れだ。悔しいので、家に着くや否や、新札幌駅の“人身事故”をネットで調べてみた。30歳ぐらいの男性が貨物列車に飛び込んで自殺したらしい。まったく、人騒がせな。この電車の遅れで23000人に影響がでたという。

小生も23000分の1であったか。
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田舎館名物“田んぼアート”

2008年08月19日 | その他旅行

<地上で見ると「変わった田んぼだな」ぐらいにしか見えないが・・・>


<上から見ると大黒様を拝める。ありがたや。>

少し前の話になるが、青森は津軽地方を廻っていた時に、田舎館村の田んぼアートというのを観てきた。これは143m×104mの水田に「つがるロマン」「紫稲」「黄稲」「紅都」「色素の薄い白い稲」の5色の稲を巧みに植えて作った“水田上の芸術”である。

今年の題材は、景気回復と明るい未来への願いを込めて「恵比寿様と大黒様」だそうだ。地上で見ると、紫の珍しい稲だな、ぐらいにしか見えないのだが、お城のような田舎館村役場の天守閣に登って眺めると、アラ不思議。恵比寿様と大黒様がくっきりと現れる。思わず手を合わせてしまう。

昨年は北斎の富岳三十六景から「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」だっそうだ。こういった試みは村おこしとして平成5年から始まったが、“田んぼアート”といわれるようになったのは平成15年のダビンチ「モナリザの微笑み」からだそうだ。その後、「棟方志巧」「写楽」「俵屋宗達」「北斎」と大看板の“アート”が続いた。

今ではTVでも取り上げられる観光スポットであるが、見物料はとらない。無料である。何事も金に換えなければ気がすまないご時世にあって、なんともおおらかで気分がいい。

また、1981年にこの田舎館村で発見された「垂柳遺跡」は弥生中期のもので、それまで『東北には弥生文化は無かった』という学界の定説を一挙に覆したという。この他、津軽地方には「三内丸山遺跡」「亀ヶ岡遺跡」「砂沢遺跡」など縄文・弥生時代の遺跡が多い。裾野の長い秀麗な岩木山の麓に広がる津軽平野は紀元前から豊かな土地であったようだ。

「ねぶた祭り」といい「遺跡群」といい、俄然“津軽”に興味を持った。次回「自転車の旅」のターゲットは“ここだ”と思っている。
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豊平川自転車散歩

2008年08月18日 | 自転車関連

<豊平川と川に降り注ぐ朝陽>

夏休暇の8連休もあっという間にすぎ、今日から仕事。始まりは札幌からだ。折角「御免丸」(折り畳み自転車)を持ってきているので、朝1時間程、自転車散歩をしてきた。場所は前から一度は川沿いを走ってみたかった「豊平川」だ。

札幌という大都会の真ん中を流れる川にしては水が綺麗で自然がたっぷりと残っていそうな川だ。もともとこの川はアイヌ語で「サッポロ ベツ」と呼ばれていたそうだ。「札幌」という名の語源がこの川だったのだ。札幌市にとっては「母なる川」という存在である。

明治以降、人が沢山住むようになって川が汚れ、鮭が上ってこなくなったらしい。1970年代になって水質が回復されたのを機に稚魚が放流され、1981年には帰ってきた鮭が見られ、1985年からは自然産卵も確認された。2005年の回帰推定数は約2300あったそうだ。

市民の努力が川を回復したといっていい。“自然”と共存して住んでこそ、快適な居住空間ができる。それを無視して、人間様のやりたい通りに生活していると、息苦しく、住みにくい場所になってしまう。それでも、住めば都で普段は気がつかずに生活しているのであるが、こうやって、札幌に来て散歩してみると、その違いに唖然としてしまう。

綺麗な川沿いを散歩する人、ジョギングする人、自転車で走る人、川の中で釣りをする人。みな朝からこの川を楽しんでいるように見える。

“住みやすさ”とは何か。ということを考えさせられた朝であった。
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札幌~余市

2008年08月17日 | 自転車関連

<余市の海岸>

今日は、札幌から積丹半島を目指すも、余市の先で狭いトンネルが何キロも続くので、諦めてそこからUターン。結果的に137キロ走破。左腿の痛みはあったが、誤魔化しながら何とか走った。

札幌は寒いぐらい。首都圏で言えば、10月頃の気温。実に清々しく、走りやすかった。食欲も旺盛。ホテルのバイキングの朝食。苺ジャムパン。コーラ。余市では絶品の「いくら丼」。銭函では「鴨南そば」。走りながら食いつないできた。これも、自転車の旅の楽しみだ。途中、温泉で1時間休憩し、のんびりできた。

やはり、小生は距離だけを追いかけるランは向いていない。楽しみながら走らないといかんことを改めて知る。
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