自動書記

2009-11-28 17:31:34 | Weblog


手ひどい痛みの現実

そうかと思えば

身に余る幸福の現実。

他にどうしようもなくて僕は

いつかの悲しい夢さえ

具現化せざるをえなかった。

望むと望まざるにかかわらず

すべては

この手の中からするりと抜け出して

空気に溶けてしまうウスバカゲロウのように

すぐに見えなくなってしまう。

まるで幸福のかけらさえ

真空パックされたみたいに

静止したままの姿で

いつまでもいつまでも

立ち尽くしていた。


夜よ、

僕を粉々にするのはもう少しだけ

待って欲しい。

ほんの0.01秒でも。


そうすれば

また別の夢のなかで僕は

再生することが出来るのだ。




始まったが最後、終わりのないゲーム。

僕には他に、選択肢もないし

拒否権もない。







でも「打つ手」は、ある。





「悪あがき」だろうが何だろうが

「手」は「手」なのだ。






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