昼間の稲光、土砂降りの雹、落雷。2010年6月3日

2010-06-04 21:04:08 | Weblog





奈良の、とある無人駅。


電車を降りてすぐゴロロ・・と空から

不吉な音が聞こえて

晴天の空に稲妻が光った。

昼間なのに稲光が見えたのだ。


驚いてる間もなく、

妙に大きな雨粒がボタッ、ボタッ、という感じで

まばらに降って来た。

やばいな・・・・岩佐の家まで1キロ弱なのだけど、

あまりにも、の晴天だったから

傘なんかわざわざカバンから出して置いてきたのだ。


やっぱり半分くらい行ったところで、

本当に誰かがバケツをひっ繰り返したような、

ものすごい土砂降りになった。


あひぃ・・・と思いながら、

旧い農家の軒下で雨宿り。

でも何か変な雨・・・

と思ってよく見た時に、

雨が「雹」に変わっていることに気付いた。

ヒョウ。


半透明な飴玉のような粒が

道路一面に降っている。勢いは土砂降りのままだ。

雹の土砂降りなんて初めて見た。

すぐに溶けて消えてゆく無数の小さなボール球。

ひとつ手にとってみた。

冷たい。


30分くらい雨宿りをした後、

また空からドドーンと音がして、

雨は急に小降りになった。

今のうちに・・・と思いあと半キロ、

思い切り走って岩佐の家に辿り着く。


岩佐はいなかったのだけど

岩佐のお父さんとお母さんが待っていてくれた。

夕方からビールを頂く。

しみじみとした酒席。

外はまた激しく降り出した雨だ。

ちびりちびりと飲むビール。


ふ とした静寂の後

ものすごい轟音が響いた。

近くに落雷したのに違いなかった。


それは空にいる誰かからの

せめてもの合図みたいに思えてしかたないような

6月の夕立と雷だった。


俺はきっちり風邪を引いた。

でも、それも何をどうしたところで

避けようの無い事だったのかもしれない。


何しろ俺ときたら

風邪引きやすいったらありゃしないんだ。


昔から。



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