いい季節なのだが今日は寝床で一日中、眠ったり、本を読んだりして過ごした。
僕は少し、疲れているのだ。それはともかく。
今日読んでたのはジョン・トレーハン著の「ボニー&クライド」で、
実在した1930年代の銀行強盗カップルのノンフィクションである。
彼らは1930年代当時のアメリカですでに伝説的だったのだが
1960年代に映画「ボニー&クライド」、邦題「俺達に明日はない」で、世界的に有名な伝説になった。
2年ほどガソリンスタンド強盗と銀行強盗をしながら車を盗み続け、アメリカを放浪して逃げ回り、
最後は待ち伏せた警官隊に80発もの銃弾を浴びせられ絶命した二人。
その間、12人もの人を殺しているのだから、美化して同情するもんじゃない。
僕はこの映画 確か、二十代の頃に佐治と一緒に見たなあ・・と思い出した。
そしてふと、
これって、後々に綿々と続く、欧米の「破滅型カップル」の元祖的存在なのかも・・・と思った。
例えば、1970年代のシド・ヴィシャスとナンシー・スパンゲン。
この二人の件も「シド&ナンシー」という映画になった。観たけど。
でもこの事件は、時々言われてるみたいに、「パンクを象徴」、など していない・・・・と僕は思う。
大体が、ジョンライドンは当時からドラッグを否定しているのだ。
あれは、ナンシーにシドが「喰われた」のではないだろうか。
そして、もう一組、こちらは1990年代の、カート&コートニー。
つまり、ニルヴァーナのカート・コバーンとホールのコートニー・ラヴ。
これも映画になった・・かな?観てないから知らないのだが。
でもこれも、というか これこそ、
、カートがコートニーに「喰われた」のかもしれない。コートニーはピンピンしてるし。
破滅型カップルなんて、はた迷惑だし、ロクなものじゃないのは当然なのだが、
若くして悲劇的な死を遂げた人、というのには
どうしてもロマンティシズムが付きまとってしまう。カップルの場合「恋愛」という要素もあるし。
気が滅入るので
最後にひとつ、破滅型でない有名ロックンロールカップルを挙げる。
それはジョン&ヨーコで、
言うまでもなく誰もが知ってるであろう、ジョン・レノンと小野洋子なのだが、
これだって随分すったもんだがあって、決して美しいだけの話ではない。それでも、
これは考えようによっては、人種間を超えた恋愛 の象徴、と捉えることが可能なのだ。
あの天才ロックンローラーのあの人と、東洋人、しかも日本人が・・・・・!
と思うと何だか、頼もしい、というか楽しい。
とは言え、ご他聞にもれず僕も、彼女の破壊的な楽曲と歌唱は多少、苦手だったりする。
はははのは。