破滅型カップルの系譜

2019-11-17 17:11:14 | Weblog

いい季節なのだが今日は寝床で一日中、眠ったり、本を読んだりして過ごした。

僕は少し、疲れているのだ。それはともかく。


今日読んでたのはジョン・トレーハン著の「ボニー&クライド」で、

実在した1930年代の銀行強盗カップルのノンフィクションである。

彼らは1930年代当時のアメリカですでに伝説的だったのだが

1960年代に映画「ボニー&クライド」、邦題「俺達に明日はない」で、世界的に有名な伝説になった。

2年ほどガソリンスタンド強盗と銀行強盗をしながら車を盗み続け、アメリカを放浪して逃げ回り、

最後は待ち伏せた警官隊に80発もの銃弾を浴びせられ絶命した二人。

その間、12人もの人を殺しているのだから、美化して同情するもんじゃない。


僕はこの映画 確か、二十代の頃に佐治と一緒に見たなあ・・と思い出した。



そしてふと、

これって、後々に綿々と続く、欧米の「破滅型カップル」の元祖的存在なのかも・・・と思った。


例えば、1970年代のシド・ヴィシャスとナンシー・スパンゲン。

この二人の件も「シド&ナンシー」という映画になった。観たけど。

でもこの事件は、時々言われてるみたいに、「パンクを象徴」、など していない・・・・と僕は思う。

大体が、ジョンライドンは当時からドラッグを否定しているのだ。

あれは、ナンシーにシドが「喰われた」のではないだろうか。


そして、もう一組、こちらは1990年代の、カート&コートニー。

つまり、ニルヴァーナのカート・コバーンとホールのコートニー・ラヴ。

これも映画になった・・かな?観てないから知らないのだが。

でもこれも、というか これこそ、

、カートがコートニーに「喰われた」のかもしれない。コートニーはピンピンしてるし。



破滅型カップルなんて、はた迷惑だし、ロクなものじゃないのは当然なのだが、

若くして悲劇的な死を遂げた人、というのには

どうしてもロマンティシズムが付きまとってしまう。カップルの場合「恋愛」という要素もあるし。


気が滅入るので

最後にひとつ、破滅型でない有名ロックンロールカップルを挙げる。


それはジョン&ヨーコで、

言うまでもなく誰もが知ってるであろう、ジョン・レノンと小野洋子なのだが、

これだって随分すったもんだがあって、決して美しいだけの話ではない。それでも、

これは考えようによっては、人種間を超えた恋愛 の象徴、と捉えることが可能なのだ。


あの天才ロックンローラーのあの人と、東洋人、しかも日本人が・・・・・!

と思うと何だか、頼もしい、というか楽しい。


とは言え、ご他聞にもれず僕も、彼女の破壊的な楽曲と歌唱は多少、苦手だったりする。

はははのは。



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