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憲法改正考(4)

2005年11月07日 13時56分40秒 | 国を憂う
前回「今回の自民党草案内容での改定なら急がなくても」と書いた。
改憲内容のとぼしさと国民の「変えたい」とする気運の無さからみて当然ではないでしょうか。だから今「この草案でどうだ」と国民投票になったら、僕は間違いなく「No」と書きます。
ではなぜ自民党はこんなにもことを急ぐのだろうか。

(1) 結党以来の党是
  自民党は50数年前の結党時に「自主憲法制定」をうたった。これを実施しないことには、「今までなにをやってきたんだ」とするおじいさん達がたくさんいる。
(2) 選挙での大勝
  これは大きいでしょうね。今なら2/3で国会を通せる。50年来の党是を実行できる願っても無いチャンスがめぐってきたと判断したのでしょう。
(3) 憲法改正をもっと簡単な手続きで
  国会2/3の賛成を1/2に今変えれば、今後必要となった時に改憲をやりやすくできる。自衛隊の扱いではこれまで現憲法がある故に苦しい答弁をさせられてきた。こんな苦汁をもう飲みたくない。それには憲法改正がより簡単にできる制度改定が必要だった。
(4) 苦汁の元 自衛隊を軍に
  これが一番大きな狙いでしょう。防衛隊的印象の「自衛隊」から外向きも印象させる「軍」にすることで、処々の壁を乗り越えようとしてるのです。
  自衛軍に対する考察は別に項を設けて考えたい。

国民の改憲に対する温度が上がっていない今、憲法草案の提出は自民党のエゴとしか言えないものでしょう。
本来国がもっとその必要性を国民に教宣するべきです。その結果国民に賛成であれ、反対であれ、自分なりの考えを持たせた上で「どうですか?」と問うものでしょう。理想的なことをいってるようだが、ことは「憲法」です。為政者に理想を求める態度を期待したいものです。
国民も「さじは投げられた」と解釈し、自分の意見を持つよう努力が必要な時期ではないでしょうか。
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