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マエストロらしい歌指導

2023年05月30日 09時33分29秒 | オペラに挑戦
昨日は瀬山マエストロの指揮者としてその音楽に向き合う際の姿勢というか解釈法を彼の講演からかいつまんで紹介しました。今回はその続きで、そのマエストロから直々に歌を指導されるとどうなるか、僕が感じた点を。
日曜日午後彼の講演を聞き、夕方から自分達の歌の指導がありました。講演を聞いた後だけに、単に歌い方の指導に止まらず、どう歌って欲しいか、何故そう歌って欲しいか、そう歌うためにどこに注意してほしいか、すればいいか を細かく指導されました。
ここでちょっと脇道。これまでだってプロとして歌ってる先生から歌指導受けてるわけです。指導法が違うというのか、単に音符追っかけて、「こう歌うんです」くらいできたように思うんだが、密度の違いみたいなのを感じたんです。いろんな理由が考えられて、単純に指導「力」の差を語るつもりはありません。 そうじゃないんだと思うからね。 生徒の方がまだ歌を知らず、「どんな歌?」の段階で難しい事聞ける以前だということ がまず大きいよね。 それより僕が一番と思ったのは 歌の色を決めるのはマエストロの仕事なんですよ。普段の先生(古川さん)は演出家です。マエストロと演出家とでは犯してはいけない領域が有るんでしょうね。だから古川先生は我々の歌に色(自分の感性)を入れないようにで指導してるんですよ。一方舞台上の色は演出家=古川さんの領域ということじゃないですか。
だからマエストロの指導になると、上に書いた「マエストロの考え、色」を理解して歌ってください になるんですよ、 きっと。
例えば こんな風です。  「ここの5度の下降音 これは明確に音の差を聞かせて。ここに凍えそうな寒さが表現されてるんだから。中途半端な下がりだと生暖かくなっちゃう」、「この一連のフレーズでは16分音符を大事に歌って。切れを大事にして。 スピード感と勇壮さが聞こえてこないとダメなんだ。」 とかね。
そしてそこを意識して歌うと練習場内の響きが変わってくるのです。 指導されてる方も何となくその変化は感じられます。その変化を感じるとテンションが一段上がります。 「これがが歌練だ」と熱が上がっていくんです。 まっこういう風にも僕はみてますが、われわれ合唱団、当然素人さんの集まりです。 でもこの指導を理解し、そこで付いていけるんだから皆さんポテンシャル高い人達だということです。
それにしてもです、素人の能力を引っ張りだしてくるのこ能力は凄いなと感心するだけです。「みんなで作り上げていくもの」を実感できます。
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