〇 医療体制は崩壊した
日に7,000人も感染者が出て、緊急搬送でも入院できる病院が無いのでは「崩壊状態」です。運よく入院できた人は医療処置を受けられるが、入れなかった人は診察さえ受けられず、自己努力で耐えるしかない。「差別」ともいえる状態です。
当然医療従事者にはいろんなストレスがかかってるでしょうね。
「こうなりますよ」とは相当前から多くの医者が警告してたのに。
〇 出てくる策はどれも「対策」になってない
今から振り返れば、昨年の夏ころから「来る冬場に感染が広がる」と警告してた学者がいた。(白鷗大学 岡田先生等) そんな警告もありながら1年が過ぎた今、なにか前向きな(光が見えるような、納得できる)対策がでてきてるだろうか。
政府が出してくる対策に何一つ納得する、光を見出せる物が無いと僕は聞いてる。会見で策を語りだした途端に「信用できん」と思っちゃう。だって、この1年間の反省がないもの。何が正しかったか、どこは失敗だったかの総括無しに、「明日はこうしよう」と言ったって信じられません。その中身にしたって「さしあたってこうしよう、協力を」程度で、先々の認識とロードマップが無いもの。
さらに今最大の問題は上に書いた「医療体制」をどうするかだと思うんですが、視点が「上が決めたことに従わない人には罰則を」で、要するに「国民を従わせよう」でしかない。アカン。これでは協力を得られん。良くなる道筋が見えない。
〇 今やるべきこと
第一は医療体制の緊急時編成です。コロナ病院と一般病院を完全に分けることが必須だと思いますが。「分別と集中」で人、物、金を集中することじゃないかな。この先社会的集団抗体ができるまで(多分2,3年かかるはず)は「緊急時体制」を維持する覚悟が必要なのでは。
第二は「感染者の発見、隔離」じゃないですか。コロナウィルスを徹底して閉じ込めること これじゃないでしょうか。昨年8月安倍さんが日に20万件の検査と宣言しましたが、いまだに10万件強でしょう。だれでも検査受けられる体制を作りましょう。広島市は市民全員検査を宣言しました。これですよ。次に見つかった感染者をどう隔離するかを考えましょうよ。難しそうだけど何か手はあるでしょう。厚生省はここを考えてもらいたいな。罰則なんか考えないで。
〇 五輪・パラリンピック
もう今年の開催は無理でしょう。僕は延期じゃなく中止がはっきりしてていいと思います。目標にしてたアスリートはかわいそうですが、こんな時もありますよ。人生の運・不運と受け入れることも大事じゃないですか。
なぜこれが気になるか。ズルズル「やるのか、やらんのか」で引きずることがもう「悪」となる時期だと思うからです。世界中で無駄な時間と金が動くことになります。
なのに関係者の中から「できないかもな」の呟きすら聞こえてこない。内心そう考えてる関係者は多くいるはず。だれもだれかに忖度して、言い出さないで時間が過ぎて行ってるのが現状じゃないですか。確かに関係組織が大きすぎて口火を切れんのは解るが・・・。
だれが言い出す責任者なんですかね。今のままじゃズルズルでしかないが。
中止して、浮いてくる「開催費」をコロナ対策に回す、素晴らしい決断じゃないでしょうか。
今は上のような事を考えてます。個人的には「感染しない、感染させない」を一義で生活してます。朝の散歩も(実に閑散としてるのですが)マスクして歩いてます。