雫井脩介 著 『霧をはらう』

雫井脩介 著 『霧をはらう』（幻冬舎）読了しました。
病院で起きた点滴死傷事件、入院中の４人の幼い子どもたちにインスリンが混入され、
２人が殺され、逮捕されたのは生き残った女児のシングルマザー。
日本の刑事裁判の有罪率は99.9%に限りなく近いと言われている中、
0.1%の無罪にかけて容疑者の霧を晴らすべく人権派の若手弁護士が奮闘します。
500ページを超す長編ですが、たたみかける最後50ページが読みどころです！

つい先日、5年前病院で高齢の入院患者を複数人殺害した罪に問われている、
元看護師の裁判員裁判が始まりましたね。
毎日、生死のやり取りがある医療従事者には、一般の人にはわからない辛さがあるでしょう。
ましてこの1年半はずっと続いているコロナ禍での病院、
先日TVドキュメンタリーでエクモスペシャリストとチームスタッフの番組を見て、
頭が下がる思いでしたし、病気を軽く考えている人に見てもらいたいと思いました。

雫井脩介さんの作品といえば木村くん主演の映画『検察側の罪人』、
他に『犯人に告ぐ』『望み』『つばさものがたり』『クローズド・ノート』を読了しました。

今日から５日間の七十二候は
【第五十候】　寒露　次候　「菊花開（きくのはなひらく）」
菊の花が咲き始める頃。
旧暦では重陽の節供（9月9日）の時期で、菊で長寿を祈願しました。
　
今日は朝から雨模様で一昨日より10度以上気温が下がりました。
冬の果物、大好きな柑橘類（画像は金柑）も大きくなってきました♪

学校は明日から2学期中間試験、放課後は多くの生徒たちが図書館に勉強に来て、
こんなに席が埋まったのはいつ以来？一昨年前の冬以来？
嬉しいことです♪