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映画 「マンデラ ー自由への長い道ー」

2014-05-28 | 映画
久し振りに映画を見に行ってきました。

「マンデラ ー自由への長い道ー」、公開されたばかりです。
南アフリカ共和国の人種隔離政策・アパルトヘイトの撤廃に尽力した指導者ネルソン・マンデラが、
自身の人生をつづった「自由への長い道 ネルソン・マンデラ自伝」が元になっています。
「ブーリン家の姉妹」(過去記事)のジャスティン・チャドウィック監督が映画化した伝記ドラマです。(ネタバレありです)

南アフリカ共和国のアパルトヘイトについて初めて知ったのは、小学生の頃、
電車やバス、ホテルにレストラン、海のビーチ、病院やトイレまで白人と黒人が区別されている国があるということにビックリしました!
子ども心に恐ろしいと思い、日本はそうでなくて良かったと思った覚えがあります。
全人口の約15%の白人が支配し、国の政策として人種差別政策が公然と行われていたのです。

50年ほど前、黒人の弁護士であったネルソン・マンデラは反アパルトヘイト運動により国家反逆罪で逮捕され、
遠く離れた孤島で27年間も辛い牢獄で囚人として終身刑に服しました。
結婚して何年もしないうちに夫が投獄され、妻は二人の幼い子どもを抱えて必死で生き、後に妻までも投獄されてしまいます。
マンデラも、妻も、生死をさまようほどの厳しい囚人生活、映像を見ているだけなのに本当に辛かったです。

南アフリカの人種差別を許さない国際社会の流れ、黒人対白人の武力衝突、なすすべもなっていく南アフリカ政府。
ついにはネルソン・マンデラは1990年に釈放され(70歳!)、1994年に南アフリカ史上初の全人種参加選挙が行われ、
結果としてついに彼が黒人初の大統領になります。
その就任演説は有名ですが、この映画のクライマックスです!

「復讐ではなく理解すること、報復ではなく償うこと、処罰ではなく赦し(ウブントゥ)が必要である」
「弱い者は赦すことができない。赦しとは強い者の性質なのである。」
「肌の色や育ち、信仰の違いを理由に他人を憎むよう生まれつく人などいない。人は憎むよう生まれた人などいない。
人は憎むことを学ぶのだ。もし憎むことを学ぶなら、愛することも学べる。愛は憎しみより自然に人間の心に届くはずだ。」
「人種が融和する虹の国をつくろう」

憎むことは簡単ですが、赦すことはなかなかできないものです。
自分や仲間を散々痛めつけてきた白人に対してさえ敬意を持った態度で接することが出来るマンデラ氏、
まさに神のような心を持っていると思いました。
半年前の2013年12月5日に天に召されました。

南アフリカの広大な自然の映像も、マンデラ氏の大きさを語っているような素晴らしさでした。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
holyさんが観音様のように (学さん)
2014-05-29 00:00:24
holyさんはマンデラさんの映画を見てきましたか、凄い。
この書込みを見て、holyさんが観音様のように感じました。
インドのガンジーさんも無抵抗を続けましたし、マンデラさんも、その国の常識という悪弊を暴力では無く言論だけで覆し、「処罰ではなく赦し(ウブントゥ)が必要」とされたのですね。尊敬しています。
そう言えば、LINUXのひとつに「ウブントゥ」というOSがあり、知人は使っていますが、こういう意味があったのですね。Windowsの呪縛から逃れたいとは思っているのですが、まだ人間ができていないのでWin派を継続しています。
追伸
 今までは映像編集に3画面を使っていましたが、4画面にしようと画策しています。完成したら案内しますね。遊びに来てください。
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マンデラ 自由への 長い道 (りん)
2014-05-29 08:23:34
映画は子供の頃から 好きでした。今 本が映画になりますね。本の方が
好きです 分かり易いのは映画ですかね。今度 ノアを観に行きます。
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学さま (holy)
2014-05-29 23:11:58
いえいえ、俗人の私はマンデラ氏の高潔な心にビックリし感激したのですよ!
憎むことは簡単でも赦すことは難しい。。。
アフリカの言葉の「ウブントゥ」は「他者があってこその自分」「他人への思いやり」という意味らしいです。

4画面を使ったパソコン操作ですか!?
是非拝見させてくださいね。
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りんさま (holy)
2014-05-29 23:19:32
本は自由に想像しながら自分のペースで読めるのがいいですね。
でも、想像できない過去や未来、海外やファンタジーの世界は映像の力に助けられます。
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