今日も一期一会

「本が好き♪図書館ブログ」のタイトル変更
本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

「本が好き♪図書館ブログ」からタイトル変更

19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

和田竜 著 『村上海賊の娘 上・下』 と大河ドラマ 「軍師官兵衛」

2014-03-05 | 本の紹介
和田竜氏の最新作『村上海賊の娘 上・下』読了しました。
昨日3月4日、第35回吉川英治文学新人賞を受賞しました。
「本屋大賞」ノミネート作品を大賞発表までにすべて読了しようと頑張っています。(残り3冊!)

著者 和田竜さんは4年間をこの一作だけに注ぎ込み、話題作『のぼうの城』から6年ぶりの新作です。
戦国時代を背景とした歴史小説で、上下巻を合わせると1,000ページを超える大長編ですが、
あっという間に読了、面白かったです!
主人公は能島村上水軍の当主村上武吉の娘、景(きょう)、この海賊の娘のキャラクターが秀逸!
景は、海賊働きに明け暮れ嫁の貰い手もない悍婦(かんぷ)=じゃじゃ馬で醜女(しこめ)。
どれくらい醜い女性かというと、
「背は高く腰がくびれてスマートで、手足が長く、顔は小さく、目はパッチリと大きくて鼻が高い。」
と、現代の基準ではモデルになろうかという超美人!!
この反対が古代からずっと続いたその時代の日本女性の美の基準、そう、お雛様のような。

織田信長の最大の強敵、それは武田信玄でも足利義昭でもなく、全国の一向宗門徒の上に君臨した石山本願寺。
信長と本願寺の十年間にわたる死闘は「石山合戦」と呼ばれました。
和睦が崩れ、信長に攻められる大坂本願寺。
毛利は海路からの支援を乞われますが、
成否は「日本最大の海賊王」と呼ばれた村上武吉の帰趨にかかっていました。
その木津川合戦で瀬戸内海の海賊(海の武士)たちを束ねたのが主人公、村上海賊の娘、景でした。

海賊たちは、漫画『ワンピース』のルフィとその仲間たちを彷彿とさせるような面白さ&豪快さ。
景はジブリ作品に出てくる女性(私としてはナウシカ)のように、強くて、たくましくて、美しいのです!
下巻では、海賊たちが皆「姫様を助けるんじゃあ!」と叫びながらの海での大海戦です。
まさにジブリ作品。
流血シーンが多すぎますが、スタジオジブリで是非映画化してもらいたいです。

折しもちょうど今、岡田くん主演の大河ドラマ「軍師官兵衛」がこの時代に差し掛かっています。
次回(3/9)予告のタイトルは「毛利襲来」!!何とタイムリーな。
本の世界を実写(及びCG)で見られる♪と楽しみにしています。