ソチ冬季オリンピックが閉幕しました。
日本のメダルは金1、銀4、銅3の計8個、国外の冬季五輪で最多のメダル数だそうです。
閉会式は見ていませんが、ロシアの重厚な文化、芸術に彩られたものだったそうですね。
音楽家ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」、ロシアのバレエ最高峰のボリショイ、マリンスキー両劇団、
平穏に終わりました。
今回のオリンピックで私が一番心に残ったのは、フィギアスケート浅田真央選手、
団体戦での不調から始まり、ショートプログラムでも転倒したり跳べなかったりで16位と惨敗。
翌日のフリープログラムは、見るのが怖くて、浅田選手が可哀そうで、ライブでは見られませんでした。
翌朝、ニュースで6位入賞を知った時、
一番強く思ったのが「あのままで終わらずに良かった!!」ということ。
もしかしたら、棄権しちゃうかも、と思ったりしました。
転倒した際にケガをした、と言うことも出来なくはないでしょう。
実際、朝の練習に遅れて現れた時の浅田選手の顔には精気がなく、
泣きはらしたであろう腫れぼったい目をしていました。
そこから数時間で自分を立て直し、
自己最高得点の演技にまで持っていった精神力の素晴らしさに感動しました。
この経験はこの先の浅田選手の人生の中で、どんなにか自分を励ます大事なものになることでしょう。
誰しも「もうダメかもしれない!」「これ以上無理!」と、
その困難さに打ちひしがれ、全てを投げ出したくなる時があると思います。
私にも、20年以上も前のことですが、そういう時期がありました。
良くあの時は頑張れた、あの辛かった時のことを思えば少しぐらいのことは乗り越えられる、
と今でも思います。
誰でも辛いことには出会いたくありませんが、それもあっての人生、良い時ばかりの人はいません。
「あの時、自分でもよく頑張れたと思うよ!」、これが自分の自信につながります。
どんな形でも、その困難をやり過ごすことが大事なのかもしれません。
「人生において禍福は糾える縄の如し」
辛いことばかりでも、幸せなことばかりでもないのが、人生の面白いところ。
浅田選手も言っていました。
「ダメだったショートがあったからこそ、フリーであれだけの演技ができた。」と。
浅田選手だけではありません。
自分のメダルがなくて悔しくて22年間も頑張り続けてきた葛西選手、
スポンサー探しのメールを1,000通以上も送り続けたという竹内智香選手、
そのメダルの裏には、華やかな舞台からはうかがい知れない努力と苦難と涙があったことでしょう。
注目され続けてメダルの取れなかった高梨選手、次はきっともっともっと強くなっているはず!
感動をありがとう!