今日も一期一会

「本が好き♪図書館ブログ」のタイトル変更
本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

埼玉県ゆかりの文学者

2011-06-08 | 司書室より
図書館便り「LIBRARY NEWS 6月号」を発行しました。
こちら
今月の特集は~埼玉県ゆかりの文学者~

東日本大震災後、TVでたいへん多く流れたACジャパンのCMに、

「こころ」はだれにも見えないけれど・・・

という詩がありました。
これは埼玉県出身の詩人、宮澤章二さんの「行為の意味」という詩の一部です。
以下にその全文を載せます。

行為の意味    宮澤章二

――あなたの<こころ>はどんな形ですか
と ひとに聞かれても答えようがない
自分にも他人にも<こころ>は見えない
けれど ほんとうに見えないのであろうか

確かに<こころ>はだれにも見えない
けれど<こころづかい>は見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから

同じように胸の中の<思い>は見えない
けれど<思いやり>はだれにでも見える
それも人に対する積極的な行為だから

あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
<心>も<思い>も 初めて美しく生きる
――それは 人が人として生きることだ

詩集『行為の意味』の中に収められていますが、
以前学校に寄贈して下さった本の中にもありました。
宮澤さんは埼玉県羽生市生まれ、高校教諭を経て文筆業に専念します。
300校以上の校歌の作詞、
クリスマス・ソング「ジングルベル」の作詞者としても知られています。
私が中学生の頃、毎月読んでいた冊子の巻頭詩がいつも宮澤さんの詩でした。

その他には、以下のような方々を紹介しました。
(合併前の旧住所表示にしてあります。)

青山七恵:妻沼町出身の作家 『ひとり日和』で芥川賞受賞
打木村治:東松山市育ちの作家 『大地の園』
荻原浩:大宮市出身の作家 『明日の記憶』
金城一紀:『GO』で直木賞 脚本『SP』
北村薫:杉戸町出身 『鷺と雪』で直木賞
武者小路実篤:毛呂山市に「新しき村」を作った作家 『友情』
森村誠一:熊谷市出身の作家 『人間の証明』
石井桃子:浦和市出身の児童文学作家 『ノンちゃん雲に乗る』『うさこちゃん』
たつみや章:大宮市出身の児童文学作家 『月神』シリーズ
清水かつら:和光市に在住した詩人 詩「雀の学校」「靴が鳴る」「叱られて」
金子兜太:小川町出身の俳人 同人誌「海程」創刊
宮澤章二:羽生市出身の詩人 「ジングルベル」の訳詩、詩「行為の意味」
二ノ宮知子:皆野町出身の漫画家 「のだめカンタービレ

調べてみたら、意外な方が埼玉県出身だったりしました。
他にも著名な方がいらしたら教えて下さいね。