村山由香の『天使の卵』は1993年に「小説すばる」新人賞を受賞した作品です。
数年前にこの作品を読んで、純愛の切なさに胸がいっぱいになりました。
以来、村山由香のファンです。
大好きなこの作品が映画化され、先週末から公開されています。
作品の持つリズムや色合い、手触りが損なわれていたら。。。
とかなり心配でしたが、思い切って観にいきました。
姉妹の姉、春妃は、はかなげで透明な原作のイメージに合っていました。
他の配役は、う~ん
というかんじでしたが、
一つの映画の作品として楽しめました。
今週月曜日には、この作品の続編である『天使の梯子』が2時間ドラマ化され、
どうなんだろうと思いながらまた観てしまった。。。
ドラマの中の回想の部分は映画の映像が使われていたのですが、
映画とドラマで配役が違っていたので見ながらゴチャゴチャに
そして先月は続々編『ヘブンリー・ブルー』が出版。
ちょっとここまでくるとさすがにこの本は読む気がしなくて
作者は映画に触発されて、様々な場面を補いながらこの第3作を書いたそうです。
でも、すべてを明らかにしなくても、
読者の読みに任せてもらってもいいような気がします。
このように小説、映画、ドラマなど複数のメディアを通じて、
多方面に商品展開することをメディアミックスといいます。
現代は、大抵の作品が何らかのメディアミックス展開を導入していて、
この先、この作品が漫画化されたりする可能性も・・・
それは、あんまりです