カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

ホワイトハウスに旧トンネル

2017-11-26 | HORROR

 日本にもホワイトハウスと呼ばれ、地元では有名な建物が何件もあるという。いわゆる心霊スポットといわれる廃墟である。郊外にある朽ちた建物。もとは別荘だったのか、いわゆる洋館というのもあるかもしれない。そこにまつわる話も皆一緒で、「外交官一家が娘の精神療養のために移り住んできた。ところがその娘が一家を惨殺した上に首を吊って死んだ」というものだ。
 要するに肝試しの為のお話は、皆似たり寄ったりの話になり、全国的に違う場所のものであっても、結局同じになってしまうものらしい。
 僕の住んでいる地元にはそういうものは残念ながらあまりないが、いまだに旧市民病院跡地などには、しつこく幽霊伝説が残っている。跡地といっても既に別の建物が建っているのだが、地元の人というのはあんがいしつこくそういう事だけは憶えているらしい。ちなみに旧病院は、確かにしばらくはあったのだが、幽霊話も当時ちゃんとあったが、取り壊された。僕の子供のころの話だ。夜に不良が遊びに行くので、その使われている懐中電灯などの明かりが、幽霊の正体だろうと言われていた。僕は大人からちゃんとそういう理由まで聞かされていたが、何かの折にいつも幽霊話は聞いたものである。せっかくだから本当に幽霊が住んでいてくれたらと思うこともあった。
 車の免許を取ると、広範囲の幽霊話を聞くようになった。有名な福岡のトンネルの話もあるが、そんなに遠くまで行かなくても旧道というのはあちこちにあって、そうしてやはりそういう場所には幽霊がいるらしかった。特に南高の島鉄の廃道には宝庫で、その中のトンネルは素晴らしい名所とされた。僕も良く見に行ったものだが、昼間にいくとそれなりに風光明媚で素晴らしい場所だった。わざわざ夜まで遊んで、怖くなってから見に行ったりもした。道が細いので離合も大変で、地元の人には迷惑だったろうと思う。
 このような場所というのは、ものすごく田舎過ぎると逆に怪談にはならないのだという。不良というのは、あんまり遠すぎても見に行かない。適当に遠くても、車でいけるから行くのである。だから実際に見にいくと、幽霊で怖いことは絶対にないが(ウソだから)ヤンキーなどにからまれて怖いことになる危険があるのだそうだ。やっぱり恐ろしい場所には違いないが、それは人災というべきなのかもしれない。
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