カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

男の子たちも大変だ   ストロボ・エッジ

2017-11-25 | 映画

ストロボ・エッジ/廣木隆一監督

 漫画原作があるようだ。もちろん少女マンガ。彼女がいることを承知の上で告白し、その片思いのまま学園生活を送ろうとするが、助けてくれる男子あり、さまざまな障害アリで、複数の恋愛劇が重層的に交錯していく展開。まあ、ありがちと言えばその通りで、しかし学園生活で起こったらいいな、と思われるあらゆる展開が繰り広げられていく。いわゆる胸キュン場面の為の映画と言えるかもしれない。僕は中年男性だが、あり得ないとは思いながらも、まあ、楽しめました。昔から少女マンガ好きなんだよね(映画だけど)。
 そういう訳なんだが、改めてこういう女の子視点の物語を観ると、やっぱり男女ってかなり違う生き物なんだなと思わざるを得ない。こういう男がいいというのは分かるのだけれど、見事に男が考えているだろうことが、たぶん完全に欠落しているという気がする。こんな男は、まず絶対に居ないという事は明らかだけれど、男が悩んで考えているだろう展開が、まったくリアリティが無いのである。僕も一応高校生活を送っていた過去があり、多くのことはあまりにも昔過ぎて正直言ってほとんど忘れてしまったけれど、学校の風景を含めて、こんな学校生活ではあり得なかった。それは僕の特殊性という事ではたぶん無くて(多少特殊なところはあったかもしれないが。ところどころあんまり登校してなかったし)、多くの男の子たちが熱中したり関心のあったりする恋愛という出来事とは、かなりかけ離れたものであった。まあ仕方のない面はあるけど、これでは分かり合えないのもしょうがないな、と思う。大人になるとだいぶ事情は変わってくると思うが(そうそう、彼らは大人の男過ぎるのだ)、成熟しない男の子の魅力というのもあるはずで、パトロンならともかく、生身の同級生でこれをやれと言われると、いまどきの高校生の男たちは、かなり大変だな、と同情する。これだとたぶん病気になっちゃうんじゃないだろうか。
 映画の尺があるから仕方がないが、もっと細かく恋愛展開があるんだろうと思う。実際の生活と脳内の妄想というのは、やっぱりかなり時間のかかるものである。二時間の恋愛娯楽なんだから、もう少し頭をからっぽにして楽しむべきなんであろう。
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