カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

習慣と違う新鮮さ

2006-09-04 | 雑記
 結婚式に参列する。披露宴はアットホームで、なかなか洗練されていた。目をひく派手さは無くても、ソツが無いという感じ。現代的な結婚式はこのような形になったという定着を見た気がした。シンプルで、料理を中心に楽しもうという雰囲気である。なるほど、フランス料理はこのように楽しむものだというコンセプトを中心に、お祝いを進めている感じだ。
 思い起こせばK村君の時も料理が旨かった。あそこでなら、又、行ってみたいと思うほどだ。
 僕は席を立ってビールを注ぐのを止めにした。知った人も多かったし、まあ、いいんじゃないかと思ったわけだ。もちろんそれでも注ぎに来る人はいるわけで、そういう行為を非難しているわけじゃない。せっかくのコンセプトにあやかって、変人を演じるのもいいのかもしれない、と思ったまでだ。ある意味で非礼は感じる後ろめたさもあるのだが(それが慣習というものだろう)、開き直っているだけである。
 とはいえ、僕は大抵の宴会でも全員に酒を注いで回るというようなことはないようだ。最大の理由は話が長い所為で、ひところに引っかかっていつまでも呑み続ける。気がついたら、あれれ、時間切れ。戻ってみると、テーブルに料理の山。がつがつ食うのも見苦しい。当然二次会が食事会のメインになるわけである。
 同席したテーブルには新郎の同級生の人たちもいる。新郎は高校の後輩でもあって、その友人なので、なんとなく見覚えがある。しかし、勘違いかもしれない。
 話をすると、僕の出身短大の後輩でもあるという。今は講師もしているのだとか。恩師も当然知っており、世間は狭いものだと感慨深かった。
 そういうわけでしっかりとコース料理を味わい。ワイン中心に酒を飲んだ。普通ならすぐに焼酎を飲むのだが、こういうところもなんとなく新鮮だ。デザートのケーキとコーヒーまでいただくのも珍しいことだ。新鮮なる習慣。僕にとっての意外な行動である。

 二次会まで参加して今度は焼酎を集中して飲む。参加者もわりとまばらで、最初はやんわりとした雰囲気だった。静かに今日の式を振り返るという感じだった。
 ところが、普段からエンターティナーのT倉さんの調子がどんどん上がって、ちょっと行き過ぎてきたな、と思ったら、大トラに変身してしまった。うわー、こりゃまいったな、と思っていたら、Hめさんが引き取って帰っていった。偉いなあ。
 駅まで散歩がてら歩いて、諫早までの列車に乗って帰ってきた。奇しくも吉田健一の文庫本を持っていて、この人も酒飲みだったらしいなあ、などと思いながら読んだ。
 つれあいに迎えに来てもらって、帰りにスーパーで「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」を話のネタに買ってみた。
 いや、けっこう感動しましたよ。普通は当たり前のように50円以下で食べられる豆腐が300円なんで、いくらなんでもどうかしてると思ったけれど、どうかしてても「ジョニー」は旨いと思いました。
 思ったけれど、ものすごく酔っていたのも確かなようで、焼酎残して寝てしまった。今となっては、いい休養になったようである。
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