カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

スギ花粉を減らそう

2024-03-25 | HORROR

 この季節になると花粉症に苦しんでおられる方をたくさん見る。僕も年に十数回は風邪ををひくので、その苦しみは幾分かは分からないではない(ほぼ鼻風邪なので)。ひょっとすると何らかの花粉のアレルギーがある可能性はあるが、皆さんと同期性をもって発症していないので違うとは思うのだが……。ともかく、その苦しみのために、その患者の数の多さとともに、日本の生産性が低下するとも言われているほどである。他国にも花粉症は増えているのだが、日本のように杉や檜をむやみに人工的に植えている国は見当たらないので(昔の人はまじめだったのだ)、特にひどい状態であることは間違いなさそうだ。
 これをどうしたらいいのか問題は、実にたくさんの課題がある。そのほんの一つとして、そもそも飛散させている杉を伐採する必要がある。飛散を減らせば発症している人も幾分抑えることが出来る。もともと花粉症の人が増えているのは、飛散している花粉が増えているからという因果関係がある。戦後荒廃した山を早期に復旧させる国策として杉を植えたために、時を経て杉を中心とする花粉症が増えたわけだ。もちろん途中不幸なことに、その後木材価格が暴落し植え替えが進まずに、杉が成熟しすぎて、特にスギ花粉を大量に飛散させるという樹齢期になってしまっているという事もあるらしい。樹齢60年を過ぎると花粉の飛散が減るという話もあるが、それではあと何年待てば全体的な飛散量が減るのかというのはよく分からない。じつのところ樹齢60年の適齢期を迎えている杉は全国的に増えているはずなのだが、やはり価格のことがあるためか、伐採は進んでいないように思われる。材木は経済的な資産でもあるので、価格が合わないまま伐採されることは考えにくい。そうするとそれなりの金額をもって買い取るなどの施策をうたないことには、それは実現できないという事になるかもしれない。発症している患者の治療費と、それを負担する社会保険料の比較などをする必要があるのではなかろうか。
 それでも突然変異などで花粉を飛散させない、または花粉の量が少ない品種がみつかっているらしく、それらと植え替えることで、将来的には対処できる可能性が有る。そもそも山は雑木林として、杉のみに植え替えないことも必要である。杉は特に問題ではあるものの、実際の話他の花粉による花粉症もたくさん発見されている。その問題のほとんどが、人間が恣意的に単純な品種を植えるから起こることともされている。例えば街路樹などでも、実を付けないオスの品種のみ植える傾向もあって、やはり花粉を飛散させる原因になっている。人間が自然には極力かかわらず、都市計画なども極力人間の都合のみで判断しないことにより、花粉症は減らせる可能性が有るのである。そうなると極端な議論に、植物はメスのみの品種を植えるべきだという主張をしている人もいるくらいで、まったく人間というのは厄介なのである。
 という事で、この世から人間を減らすことで環境が良くなることだけは間違いがないようで、それまで花粉症の根本解決は無理なのかもしれない。
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