カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

日本の焼き肉も多様化した文化らしい

2024-03-27 | culture

 日本にも焼き肉屋はたくさんあるけど、たいていは朝鮮半島にルーツのあるようなものだとばかり思っていた。もちろん、基本的にはそういう歴史のある店が多いのも確かなのだろうけど、それでも日本の焼き肉店は、それなりに独自性があるものなのだという。韓国から来た観光客も、日本の焼き肉店で結構楽しめるのだそうだ。
 それというのも、基本的に韓国の焼き肉店は部位による専門店が多いのだそうで、それもやはり豚肉中心のものであるらしい。もう韓国に行ったのはずいぶん前のことだし、記憶が定かでないところはあるけど、確か焼いたバラ肉をハサミでジョキジョキ切って、サンチュと言われるレタスなんかに巻いて食べた。前菜が辛いものばかりで目が回るような感じもあったけど、やっぱり本場のものは旨かった記憶がある。日本にも韓国風焼き肉店はたくさんあるんだろうけど、あちらの唐辛子は何か風味のようなものが違う感じはあった。雰囲気もあるんだろうけど。
 そういうわけで、日本の牛タンなどから始まって、牛を中心とするタレに付けた焼肉というのは、それなりに新鮮なものがあるらしい。また日本というのはあんがい焼肉においてもご当地のものが結構あって、北海道などはジンギスカンだろうし、仙台は牛タンばっかり見るし、大阪もゴーグル付けて焼いて食べる店なんかもあったし、ホルモン専門店なんかもあちこちにあるし、名古屋はやっぱり味噌だろうし、熊本なら馬も食わねばならないだろう。ちょっと調べたらほとんど際限なく出てきそうなくらい、実に多様なものがごまんと出てくるだろう。地元の焼き肉店であっても、やっぱり店によってそれなりに特徴がある訳で、考えてみると、確かに焼き肉文化はそれなりに多様である。焼肉とは違うがすき焼きなんかも、やっぱり肉を食う王道のような気もするし、いわゆるバーベキュー文化というのもあって、キャンプの定番だ。そうなると肉のみでなくなんでも混ざってたりするんだけれど。
 しかしまあ、日本でも牛肉はやはりそれなりに高い訳で、若い頃に肉を食いたい思いがあっても、それなりに金をもっている時じゃないと行けなかった思いがある。もしくは焼き肉を食べに行ったら、しばらくは財布が寂しいということになったものである。それでも勢いで食べに行くこともある訳で、もっぱらホルモンばかり食っていた。ロースとかカルビが世の中に存在しないと思い込んで食べていた時期もあったかもしれない。そんなことばかりしていると、たまに高い肉を食べると胃がびっくりして受け付けなくなるのかもしれなくて、まあ、ああいうのはたまに少しでいいのだ、などと思っていた。いつの間にか年を取ってしまったということなんだろうけど……。若い頃に金を持っているのもあんまり良くないような偏見もあるが、持っていても焼肉をたらふく食べたものなのかはよく分からない。そうでなくてもそれなりに成長著しく太ってしまったので、もう制限するよりないのだろう。
 しかしながら評判のいい店というのはたいていものすごく込み合っていて、活気があるのはいいのかもしれないが、そもそも気楽に入れないということにもなりつつある。田舎はともかく、都市部の焼き肉屋は、庶民的な店であっても敷居が高いのである。
 そういう訳で、実際はあんまり焼肉には行かなくなってしまったのだが、居酒屋にも肉料理はある訳で、実はそれほど困ってはいない。ちょっと取り残されてしまったのかもしれないけれど。
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