カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

成功したいと思うなら、真似しよう   ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ

2019-08-07 | 映画

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ/ジョン・リー・ハンコック監督

 原題のfounderとは創業者のこと。そうするとこの話はネタバレになるのだが、要するに世界的な大企業、マクドナルドの誕生秘話なのである。そうしてこのマクドナルドの創業者というのが、実は真の意味で創業者といえるのか? という話なのだ。
 1954年、店舗用のミキサー機の営業マンであるクロックは、ある店舗から5台の発注があり(売るのに苦労しており、そんなに売れるはずが無いという思いがあって)誤っているのではないかと確認するとともに、興味があって店自体を見に行く。その店は、客が行列を作っている繁盛店であるばかりか、店内のテーブルなどのスペースが無いレストランで(要するに店外のベンチや車の中で勝手に食えということ。ウェイトレスさえ居ないのだ)、フォークやスプーンさえ合理化して無いという、今では当たり前だが、当時は奇異なる形態の凄い店だった。経営しているディックとマック兄弟は、徹底的な合理主義の末に、このような形態を生み出した苦労人である上に、信念をもって旨いハンバーガーを徹底的なスピードで提供することを真摯に考える革命家たちだった。衝撃を受けたクロックは、フランチャイズ化してこの形態を拡大して大儲けしようと目論む(絶対成功すると確信する)。紆余曲折はあるが、そのような拡大路線を突き進んで巨大化する中で、創業兄弟との関係が悪化していくのだった。
 結果的にフランチャイズで富豪になる仕組みを生み出すアイディアも他人のものだし、本人も語っているように、「執念」のみで突き進むわがままな人間だから成功する、という物語である。すべての創業大企業がそうであるとは言えないまでも、成功する人とはこんな感じかもしれないな、と思わせられる。なんとなく嫌な感じだけど凄い話なのだ。そうしてたぶん、ものすごく運のいいことも重なっている(優秀な人間がついているとか)。
 日本のマクドナルドの成功も神がかっているが(ググってみよう!)、本家のアメリカのものも凄いことだったようだ。考えてみると、ハンバーガー・チェーンのような形態は、マネをしてもある程度誰でもできることである。ものすごいアイディアだけど、汎用性がある。そうすると、成功するのは、単なるノウハウではないということになるのかもしれない。まあ、他の業界でも、多かれ少なかれそうなのかもしれないが。
 いわゆる夢のある話なのかどうは別として、何か頑張って成功しようと思う人は、観てみたほうが良いかもしれない。そのうえで、自分もやってやろうと思うのなら、そういう性格がどうなのかというのを棚に上げて、頑張ったらいいと思う。成功を祈る!
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