温暖化問題が叫ばれるようになって、もうずいぶん時間がたつ。炭酸ガス(二酸化炭素など)に温暖効果があるのは確かなようで、地球の歴史において全球凍結時代もあるが、炭酸ガスの増加によって温暖化され、現在のように生物がすめるような環境になったとされる。もっとも現代の問題は、人間が生活の中で排出するガスの影響で、気候変動を伴う温暖化が進んでいるという問題であるが。
地球史の温暖と寒冷のサイクルによると、寒冷化しているという説もある。数年数十年くらいのサイクルの温暖寒冷というのはあんまり意味のあることではなく、もう少し長いスパンで考えると、徐々に冷えていく過程にあるともされている。炭酸ガスで温室効果があって、それを食い止めている可能性もあるのだろうか。
地球は人間のサイズから考えると巨大なので、その影響力を単一の物差しで測るのは、難しいともされている。確かに人間が生活している実感としては、何か罪悪感も伴って、温暖化を支持している人が漠然と多い気がする。それ自体は科学でも何でもないが、実際に国際的な政治のパワーバランスで、科学を操作する議論に終始されている。そうであるから、もっとも重要な要因であるはずの米国(全排出量の約半分だし)が、参加していない議論になる。そうすると他国が議論しても、そもそもとして大した意味があるわけではない。さらにまじめに手を打ったとしても、もはや手遅れである可能性の方が高いともされている。
今の生活上、様々な必要があって経済活動がなされた結果、温暖化ガスが排出されているのである。抑制されたら、多くの生活に影響が及ぼされ、最悪少なからぬ人命が失われることだろう。そのような多大な犠牲と非常に高いコストをかけて対策を実行して、関係する一部の人間の金もうけのためだけで終わるのかもしれない。それでもやらなければならないというが、焼け石に水をかけて、どこまで耐えられるのだろうか。