防水スプレーを使っていて誤って吸い込んでしまい、呼吸困難になる事故というのがあるらしい。靴などの水をはじく樹脂などを吸い込むと、肺の中で膜をはるような形になって、酸素を取り込めなくなるのだろう。体験者の話だと、最初は咳が出るが止まらなくなり、次第に息苦しくなっていくのだという。その後肺炎を起こすなどして、最悪死に至るような重篤な場合もあるのだという（どの程度の割合なのかしらないが）。
映画などの拷問に、水の中に顔を押し付けて苦しめるものがある。また手足を縛ってビニール袋などをかぶせてしまったりしている。息が苦しくなってもがいていても、悪い奴は笑ってみていたりする。そんなに面白いわけが無いとは思うが、苦しいのは間違いなかろう。
ということを考えると、自分自身で自分を拷問にかけてしまったようなものである。靴にスプレーするという場所も悪いとは思われるが、たいていは玄関であろうし、玄関の空間が狭いような場合もあるのではないか。また、おそらく一足のみにスプレーするのではなく、何足もスプレー処理する場合も多かろう。しっかり防水したいというまじめさも、この場合の被害者には多いのでは無かろうか。
またこれは悪用する人も出てくるかもしれない。恐ろしいが、その恐怖感を利用する場合もあるのではないか。苦しくなって何か秘密を正確に話せなくなる可能性もあるかもしれないが、殴ったりするより実行するハードルは低いかもしれない（自分の手を汚す感覚として）。ワルい人間には、簡単だからやれそうだと思われるようにしないことが肝心ではなかろうか（じゃあ書くな、ということだが）。
