友人のM田君の結婚式の時に、新郎新婦入場のテーマ曲がRCの「指輪をはめたい」だった。ふさわしいというか、かえってふさわしくないというか、やってくれたぜ、って感じかな。
その当時は当たり前だが、友人にも結婚する人は多かった。男の適齢期にはちょっとレンジが広いところがあるが(何度もする奴も稀にいるし)、まあ、だいたいいい時期というのはある。僕らの年代くらいまでは、まだそれなりに結婚式は盛大に行うもので、式場がいろいろ趣向を凝らして演出をしていた。今では当たり前だけど、節目に使われる曲も、いろいろ考えられだした頃だと思う。でもRCなんてのは珍しい方だったんじゃないか。
それで僕も考えた訳では無いが、僕ならドアーズのハートに火をつけてか、ロキシー・ミュージックの恋はドラッグかな、と考えていたことを覚えている。
僕は自分たち主催の結婚式はしなかったけれど、JCの仲間たちがお祝いしてくれた企画の時に、自分の好きな曲を集めたCDを二枚ばかりこしらえて、その会の時にかけてもらった。ただしBGMでかけてもらったので、入場のタイミングでドアーズとはいかなかった。もっとも最初から着座して始めたので、関係も無かったが。
でもライト・オン・マイファイヤーがかかったのは、ちゃんと聞けた。まあ、にやりとしたのは僕だけのことだろうけど。RCももちろん選曲してて、確か「お墓」だったと思う。まあ、合っているかどうかより、楽しんで選曲した思い出ということか。
その会のアトラクションで、目隠しして何人かと握手して、その中にいる新婦を当てられるか、というのをやらされた。どういう訳かちゃんとわかって、ホッとした。でもね、何の合図も無しに、あれってちゃんとわかるものなんですよ。自分でも不思議だなって思いました。