カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

クリエイティブな人は危険だ

2018-01-09 | 境界線

 「どうにでもなれ効果(The What-The-Hell Effect)」はダイエットなどの失敗だけでなく、不正などとも関係していると言われる。正確にいうと、一度目の不正はハードルが高いが、一度不正を犯してしまうと、そのまま何度も不正を繰り返すようになるものらしい。企業の不正などは話題になるが、実は何年にもわたってそのような不正が繰り返されていたという事がよくある。一度やってしまうと、改善しないまま繰り返してしまう事が多くなる。また、そのような行為が常態化しても、特に罪悪感を覚えなくなるという指摘もある。
 不正を行いやすい環境というのはあって、例えばごみがたくさん捨ててあると、自分もポイ捨てしても気にならなくなる。そういう不道徳なものは、環境で連鎖しやすいのかもしれない。また、偽物ブランドを身に着けているだけで、不正を働きやすくなるらしい。何かちゃんとしてない後ろめたさのようなものが、精神状態に影響するのかもしれない。
 そういうことを防ぐにはどうしたらいいか。単純だが、何かをする前にモーセの十戒を思い出すだけでいいらしい。これは海外の研究だからそうらしいが、そのようなルールの内容まで思い出せなくても、考えるだけでかなり強力な効果があるらしい。会社で始業前に社訓などを唱和させるのには、不正にはそれなりに効果があるのかもしれない。
 ただし不正を行う人の創造性は高まるという指摘もある。不正をはたらいても、言い訳して乗り切るような人こそ、何か新しいものを発想することが出来るようになるらしい。そこまで来るとなんとなく奇怪だが、なんとなくそれは日本の企業の現在をあらわしているような気もしないでは無い。良くも悪くも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする