カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

反省するのをやめよう

2018-01-07 | 境界線

 「どうにでもなれ効果(The What-The-Hell Effect)」と言われるものがある。一般的にはダイエットなどで、食べないように決めていたのに、一口だけ食べたらもう止まらなくなるようなことを指す。禁煙が難しいのもこの効果がある為といわれ、一本吸ってしまっただけですべての苦労が台無しになってしまうように感じてしまう。実際には吸わない時間や吸わない日が増えていくだけで、習慣上の喫煙は断つことが出来る。一度の躓きにこだわらず、そういう自分も認めたうえで、また次に頑張ればいいだけのことである。また、そういう考え方が出来るようになることが、いわゆる成功者の道であると言われる。一般的に我慢することなど忍耐が必要なことは、そのことにとらわれ過ぎている為に、小さいミスを大きく見積もってしまい、ひどく罪悪感にさいなまれることに繋がってしまう。考えないようにしてもかえって意識がそちらに集中してしまい、何度も何度も繰り返し考えてしまう。だからマインド・フルネス(瞑想など)などで一番大切とされるのは、そういうことを今は一旦無視するような訓練の方である。失敗はとりあえず早く忘れて反省はあんまりしない方が、結果的には次の成功につながるのである。
 こんなことをいうと、不真面目な人を擁護しているように感じる人がいるようだ。また、そのようにふるまうことを嫌悪するような。それが教育の為なのかどうかはよく分からないが、そのまま病的な考え方の道に繋がっているような気がする。実際は不真面目でもなんでもなくて、前向きなだけのことである。考えてないようにしても反省してしまうものだし、気にしないようにしても失敗は気になる。だから反省をひどく強要したり、失敗を注意するような事が、実はその人にとっては何にもならないだけでなく、妨害にしかならないことを自覚すべきなのである。実際に上司などが部下を注意したことと、その後部下がそのことに気づき改善できたこととの関連は無いと言われている。上司は部下の成長を注意することで妨害しているだけのことである。ただし部下は勝手に反省し、次の成功を掴む努力をしている。また、失敗や成功は両天秤のようなものでバランスがとれており、失敗するようなことの後に、平均的に次は成功しやすいというだけのことのようだ。それでも何度も失敗を繰り返すような部下がいる場合は、上司が注意しすぎか無能なだけであるかもしれない。
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