カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

多数で意外

2008-02-22 | 雑記
 猫の名前ランキングというのがあるらしく、定番はモモ、とかレオらしい。米国も猫にタイガーとつける人も多いというから、レオはライオンキングなのかな、と思うが、モモはなんだろう。思い浮かぶのはエンデだが、さて、どうだか。絵的には大島弓子のイメージだけれど、彼女の猫はグーグーだったはずで、何故僕のイメージと連動しているのかは不明である。サザエさんのタマは18位で下位だという意味で紹介されているけれど、少なくともタマという名前の猫は身近にも何匹かいたような気がする。身近には古い人が多いということだろうか。
 人間の名前のランキングもよく見るけれど、まあ、しかしなんとなく関係ないな、という気がする。昔読んだ漫画の人物名が多いから、漫画世代の親が多くなったのだろうと思うぐらいだ。それも圧倒的に少女漫画の人物が多いので、子供の名前は母親がつけているケースが多いのではないか。漢字でかいてあるけれど読めないものも多くて、そういう意味でも漫画文化かなと思う。吹き出しで説明すればいいのだろうし、狭い社会で通用すればいいということなのだろう。
 さてしかし、こういうランキングが頻繁に発表されるのは何故だろうとも思う。トピックとして需要があるのだろうけれど、やはりこれを参考にするという人がいるということだろうか。
 僕自身も統計好きなところがあって、何かをまとめたりランキングするのは日常的にする。しかし気になるのは意外性で、こんなものが上位に来るという意思表示のようなものである。
 音楽はいわゆる洋楽というものを小学生のころから聴いているわけであるが、ラジオでは土曜の午後などに必ずトップいくつとやっている。正直言って、小学生のころはこれを聞いていた覚えはある。いや、中学生で聞いていたかもしれない。勝った負けたではないが、好きな音楽家が上位にいると嬉しいというのがあったのかもしれない。しかしだんだん興味を失ったのは、日本のランキング上位の音楽に魅力を感じなくなったこともはっきりと大きい。僕とは違う人たちのランキングだな、と思うので、聞く必要がなくなった。
 新聞や雑誌などでベストセラーなどもランキングが出る。文芸やビジネス書など分けてあったりする。これも僕にはまったく関係がない。芥川賞や直木賞も聞こえてくるので知らないわけではないが、関係ない世界である。正直に言うと、本を買うための参考にはまったくならない。興味以前に使えない。さらに批判めいたことをいうと、そんな本が売れているという事実が僕にはシュールでさえある。ま、たまにはおッと思うが、あくまでたまにである。
 本などは実際に本屋に並んでいる本を見て選ぶ場合も多いが、今は圧倒的にネットになった。アマゾンのカートに40冊、保存に120冊のリストがある。時々掃除して削除するが、クーリングオフのための処置にはこれだけのリストが常時必要なのかもしれない。
 田舎の本屋では平積みされている新刊本は、全国平均のベストセラーの3ヶ月から半年前の状態であるのが普通で、これはこれで面白い現象かもしれない。
 映画のDVDの参考リストは常時80前後。しかし週に平均2本程度しか見ないかもしれない。これには見つからないリストは入っていないので、2年とか3年というスパンでふと出会う映画も時々ある。発見した時は感動するが、実際に見てみると必ずしも感動しないので、消える映画というのは仕方がないのかもしれない。またリストは完全に僕の口コミ情報から選択するので、ヒットしたものかどうかはかなり分からない。
 欲望というものは他人のものであるという。自分の欲しいものは他人の欲しいもののことなのだ。だから流行というものがあるのだろう。よく日本人は評判を気にして購入するといい、欧米人は自分の欲しいものを買うという。言っている人のいいたいことは分かるが、やはりそれは偏見だろう。他人の影響無しに自分の興味が生まれないということは厳密にはいえない。
 しかしながら、多数というランキングになると別かな、と思う。多数が支持するようなものは、既に魅力がない。いや、魅力を失っていく。ある一定以上の評価が積み重なると、非常に陳腐化するのかもしれないと思う。ある一定の評価でとまるようなものが、実は信用という点では良質なのかもしれない。ただ、時々爆発するものはあって、爆発以前には良かったけれど、勘違いで増殖するという傾向もあるとは思う。そのある種の勘違いは内容とは関係ないにもかかわらず威力を持つ。そういうものがファシズムかもしれないなあと、ふと思った。
 いや、猫のモモやレオは、上位でありながら、僕には意外だったのかもしれない。
コメント
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