カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

また誤解煽り報道

2008-02-12 | 時事
 朝のNHKのニュースでは、銃による発砲事件が倍増したと報じていた。佐世保の散弾銃の事件や長崎市長の事件なども例に取っていた。
 それらの痛ましい事件が起こったのは事実だけれど、銃の所持が野放しになり市民生活が危険に脅かされているということは事実ではない。一昨年と比較して倍増したというが、そうであるならば、一昨年は非常に犯罪が少なすぎたということもいえるのではないか。何故なら銃の発砲事件ひとつとっても、2001年の215件から減少し続け、昨年は54件になっている。死者19名だが、内一般人は8名。一件でもそういう事件が起こることは容認できることではないとは同意するが、普通の生活上に危険があふれているとは、とてもじゃないがいえる統計上の数字ではない。
 実は昨年は、殺人発生数は最低だったと発表されたばかりである。この記事が書いているとおりものすごいニュースだと思うが、報道関係はほとんど無視した。いや、恐らく無視どころではなく、統計を素直に読めない人が、このニュースを作ったのだという疑いさえある。これはれっきとした人為的偏見操作であり、捏造と同質のものではないかと思う。
 何度でも書いているが、報道がとる事実というものは、このようにかなり湾曲した見方を強要していることが非常に多い。おびえて生活をしたい人はそれもいいだろうが、それで幸せになれるわけではないと思う。また、騙された認識を持ったまま意見を言ってしまう多くの人を見るにつけ、本当に悲しい気分になってしまう。テレビを見るとバカになるとまでは言わないが、テレビの被害はこのように深刻な病魔であることは間違いがない。
 防衛策は自分で考えることにつきる。しかし、すべてを自分で調べられるほど、たぶん人々は暇じゃないのだろう。それはそうだが、少しでも自分自身で疑問に思うことがあれば、忘れないでおくということも必要だろう。事実というのは多くの人が信じていることではない。そんなことで事実を動かそうとするから騙されるのである。
 それにしてもこのように人を騙してしまう行為は犯罪ではないのだろうか。警視庁はこれだけコケにされても黙るつもりか。せめて、もう少し怒ってもいいんじゃないかと思った。
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