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カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

テロなのではないか

2008-02-01 | 時事
 餃子といえば個人的には丸岡が気になるが、今餃子の話をすると圧倒的に中国からの輸入の冷凍食品問題一色であろう。自宅では餃子といえば手作りというのが常識で、そういう意味ではショックの度合いに温度差があるのかもしれない。これから調査が進むにつれて明らかになることと、風評で外れていく議論があるようにも思う。どうもそういう空気が不穏で、僕の感覚からすると勝手に外れていく外の世界という感じがしてならないところだ。
 ウチの職場においても中国からの輸入と思われる冷凍食品は、餃子に限らず一時的に使用のストップがかけられた。これは別に指示して行われたことではなく、現場の方で先に勝手に動いたようだ。それだけショッキングな出来事であったし、個人レベルまでくまなく浸透した危機的な事件だったことが分かる。管理職レベルも実際に現場確認に行っていたし、今後の発注についても注意が向けられていた。それについては少し神経質すぎるくらいであった。
 問題の殺虫剤の混入についてだが、残留農薬の可能性も無いではないけれど、加熱調理する段階でかなり毒性が弱まるということからも、実はかなり可能性は低いと思われる。しかし今後は、恐らくそこのあたりの報道がやかましくなるのではないかとも思う。一工場の問題ではないといいたい人がいるのだろう。人間の思い込みというのは、調査結果さえ曲げかねない。それではどの段階が一番疑わしいのかというと、梱包の袋に破損なども見られないことから、調理が済んで梱包する段階がもっとも疑われるという。それであれば人為的なミスか故意の行動かという二つの可能性に絞っても、そんなに問題ではないのではないか。そこまで分かっているのだが、さて本当に原因が突き止められるかというのはやはり分からないところだ。まあ、そういう印象だからこそ、この騒ぎもあるのだろうが…。
 見つかったのがまたも生協だということも話題になっているようだし、こうなると人為的な行為ではないかということが何よりの疑念である。中国側が行ったというだけでなく、日本の側が起こしたという可能性も同じように高いのではないか。米の輸入の時も、倉庫でネズミの死骸があったという風評が流れた。実際にはデマだったけれど、デマだったことを知らない人の方が多いのではないか。愉快犯という可能性も無いではないが、一種のテロである可能性が何より高いのではないか。中国の輸入についてよく思っていない人は、一定数いるだろうことは容易に想像できる。この件で得をするという立場の者を第一に疑った方がいいのではないか。オリンピック後に中国は破綻するとは一般によく聞く話で、おもちゃ問題などじわじわと風評は浸透している土台は出来ている。今は何をやっても効果的であったともいえるのではないだろうか。
 また、被害者を含めて、相当な人数のヤクザ的な人の跋扈も続くだろう。損害の賠償という形でさまざまな展開が見られることと思う。グリコ森永事件の時も、実際には表面下でのユスリタカリが相当あったという。まさに今はヤクザの稼ぎ時なのだろう。
 中国からの冷凍食品について、日頃から後ろめたい感情があったということはないのだろうか。よく知らないが、たぶん安いのであろう。安いから得をするというより、まあ仕方ないという感情もありそうだ。まさかこの商品自体がおかしいわけではあるまい、という判断だろうか。しかしやっぱり危なかった。そういうヒヤリ感が怒りに転化するというのは、まあ自然ともいえるだろう。しかし今は高級品だって偽装されていて信用できない可能性がある。いったい何を信用したらいいのか。そういう感情が爆発しているということなのかもしれない。
 結果的には多くの金銭的な被害が広がるだろう。壊滅的な打撃を受けるところもでてくるかもしれない。この破壊力が食の安全といういい方へ進むというのであれば、それは歓迎してもいいけれど、そういう方向へ行く前の段階で破壊されつくされなければいいが、というのが率直なところだ。
 それにしても餃子を作るため相当なブタがされたはずである。ほとんどが無駄死になるわけで、まったくひどい話だと思う。ここまで来ると確かに仕方の無いことだとは思うけれど、エコロジーとかもったいないだとかいうようなイデオロギーは、この場合どのように判断するものだろう。シロと判断された商品をアフリカなどへ持っていけないのだろうか。イスラム圏は食わないだろうし、これもうまく行きそうにない。まったく何もかもやりきれないものである。
コメント
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