“ゼロ・アワー:ZERO HOUR”

2024-03-12 | 【断想】音楽

 ピアソラのレコード「ゼロ・アワー」のはじめの2曲を聴いた。
 これは、ただ者でないと感じた。
 その音楽は、人のさまざまな感情、思いを刺激し、誘い出す。
 愛や死、憎しみ怒り、諦め・絶望や希望、嫉妬や奢り・・・。
 悲しみや歓び、戦争と平和、優しさ、嘲り・・・・。
 泥水をくぐりて浄き蓮の花・・・と言う感じ。
 3曲目以降も、しっかり聴きたい。
 それなりに、集中できる状態のなかで。

 君は梟になって 僕の近くに来てくれた
 黒い木立のなかで ホーッホーッと鳴いてくれた

 とてもやっかいだけど
 俺は生きなくてはならない
 愛するものを大切にしたい
 君の死臭で他人を不快にさせたくない
 愉しくはないが
 俺にできることはやりたい

 レコード(CDディスク1枚)には、楽曲7曲(46分)
 1 タンゲディアⅢ(04:40)
 2 天使のミロンガ(06:31)
 3 五重奏のためのコンチェルト(09:07)
 4 ミロンガ・ロカ(03:11)
 5 ミケランジェロ'70(02:51)
 6 コントラバヒシモ(10:19)
 7 ムムキ(09:39)

 どうしてこんなに波が立つのか。
 そうでなくても、生きていられるだろうに。
 必ず平穏はあるはずだ。
 3、4と聴いた。
 今は、「ミケランジェロ」。
 俺は決して赦さない。
 俺をこんなにしたものを。
 どうしても、この牢獄から逃れられない。
 こんなに、胸がかきむしられる音楽は少ないな。
 6曲目を聴いている。
 今夜は、ここでお終いにしよう。
 日が変わり、さて、ラストの1曲。


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