今、わが故郷の金沢の猿丸神社の欅は枯葉を散らしているだろうか。
百人一首の猿丸大夫の歌。
「おくやまに紅葉踏分なく鹿の声きくときぞあきは悲しき」
「鹿」という村野四郎の詩。
鹿は 森のはずれの
夕日の中に じっと立っていた
彼は知っていた
小さい額が狙われているのを
けれども 彼に
どうすることが出来ただろう
彼は すんなり立って
村の方を見ていた
生きる時間が黄金のように光る
彼の棲家である
大きい森の夜を背景にして
この時代を隔てた歌と詩と、どうだろうか。おおらかさ、深い悲しみ。
百人一首の猿丸大夫の歌。
「おくやまに紅葉踏分なく鹿の声きくときぞあきは悲しき」
「鹿」という村野四郎の詩。
鹿は 森のはずれの
夕日の中に じっと立っていた
彼は知っていた
小さい額が狙われているのを
けれども 彼に
どうすることが出来ただろう
彼は すんなり立って
村の方を見ていた
生きる時間が黄金のように光る
彼の棲家である
大きい森の夜を背景にして
この時代を隔てた歌と詩と、どうだろうか。おおらかさ、深い悲しみ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます