ここをせにせむ

2008-07-23 | 【樹木】ETC
 【新古今和歌集】
 聞かずともここをせにせむほととぎす山田の原の杉の群立ち(西行)
 「ほととぎすの声がしないが、ここで、ほととぎすが来るのを待つことにしよう」と言うことか。「せにせむ」の「せ」は、場所。「山田」は伊勢の国の山田、伊勢神宮のあるところを指している。
 私が比較的気楽に出かけられる範囲で、立派な杉の木があるのは、高尾山の参道である。樹齢数百年の杉が並んでいて見事である。太く、真っすぐに天に向かって立っている杉を見るのは気持ちがいい。てっぺん辺りには、天狗がいるかなと想像してしまう。

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