花橘に風過ぎて

2008-07-23 | 【樹木】ETC
 【新古今和歌集】
 雨そそく花たちばなに風過ぎて山ほととぎす雲に鳴くなり(皇太后宮大夫俊成)
橘にちなんで、海に身を投げたオトタチバナヒメノミコト(弟橘比売命)のことを前に書いた。東征の旅を続ける日本武尊(倭建命)のその後のこと。足柄の嶮しい坂を上り、頂に立ち、オトタチバナ姫のことを想って嘆く。
 「その坂に登り立ち手て、三たび歎かして、『吾妻はや。』と詔りたまひき。故、その國を號けて阿豆麻と謂ふ。(倉野憲司校注)」
阿豆麻は東国である。

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