「逢い引き」

2019-01-20 | 【断想】音楽
 人気があるラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18」を定評のあるアシュケナージのピアノ演奏盤で聞く。
 ハイティンク指揮、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団、LONDONである。
 後期ロマン主義を代表する協奏曲と評されている。
 3楽章で構成され、第1楽章のはじめには「鐘の響き」を思わせるところがあると言われる。
 確かにそうである。キンコンカンと言うより、ガランガランに近いか。
 第1楽章には、2つの主題。揺らぎと朗々と歌うメロディ。
 ラフマニノフのメロディは伸びやかで、広々とした感じがあって気持ちいい。
 第2楽章には、ノクターン風抒情的旋律。わずらわしいことから解き放たれ、ひとり静かな夜を愉しむ感じ。
 第3楽章の第2主題は、映画「逢い引き」に使われ、広く親しまれるようになった。
 その旋律の印象は、「逢い引き」と言う恋情より、滔々と流れる大河のほとりで世のはるけきさへの想いか。

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