ブログ・アビット

埼玉県新白岡の学習塾、アビット新白岡校の日常と教室長の日常をお送りします。

高校生学力テスト、ゆとり善戦?(3)

2007-04-28 | 勉強コラム

今回の「高3学習意欲調査」についてです。
現代社会が抱える問題と同じ問題点が見えます。
それは「学力格差」の問題です。

現代社会でも「所得格差」「働く意識の格差」などの問題が論じられていますね。
低い方と高い方へ二極化しているという話です。
学力も一部の科目で、そのような状況が見られます。

Cimg0558

点数の分布を見てみると・・・。
普通(従来)は、平均点がイチバン多く、最低点に行くほど少なくなります。
もちろん、最高点に行くほど少なくなりますよね。

これが「山なり型」です(写真より)。
埼玉県の中学生が受験する「北辰会場テスト」がありますが・・・。
これは、まだ「山なり型」になっていますよ~(←ホッと一安心?)。

そして、平均点が凹んでいて、下の方と上の方に山がある場合があります。
これが「フタコブラクダ型」ですね(写真より)。
点数や学力が、二極化してきたとも言えるでしょう。

「山なり型」の科目は・・・。
国語総合、世界史B、日本史B、地理B、倫理、物理Ⅰ、生物Ⅰ、地学Ⅰ。

「フタコブラクダ型」の科目は・・・。
数学Ⅰ、化学Ⅰ、英語Ⅰ。

「フタコブ型」は、土台、つまり小中学校時代の勉強ができていないと・・・。
その後の勉強も難しい科目に多いような気もします。

さて、「ブログ・アビット」の読者のあなたに質問です。

平均よりも下の山
平均よりも上の山

どちらを目指して勉強させたいと思いますか?
どちらを目指して勉強をしておきますか?

「上流・下流」「勝ち・負け」「成功・失敗」だけではありませんよ。

何かに一生懸命打ち込むこと
何かの約束を守ること
目の前にあるものに精一杯取り組むこと

そんな意識を、小学生の頃から育てていけたら・・・。

可能性が広がるのではないでしょうか。
人間が向上するのではないでしょうか。
身につけたものが多くなり成功に近づくのではないでしょうか。

まあ、「勉強大好き!」なんていう小学生・中学生は見たことがありません。
勉強のできる子どもでも、ガチで言っているのは聞いたことがないですね。
保護者の方の意識が、とても重要ということは言うまでもありません。

いつまでも「子どもに任せて・・・」では、勉強面は厳しいでしょう。
できる子どもの保護者の方は、そうは言いませんからね。
押し付けでない、子どもに合った勉強法を見つけるといいと思いますよ。

さて、点数だけでなく、勉強に対する意識はどうなっているのでしょうか?

・・・次回、学習意欲調査について。

コメント
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