◆◇◆『12歳までに「絶対学力」を育てる学習法』糸山泰造(草思社)より◆◇◆
どうしてこんなに考える力がないのか?
はじめは、注目すべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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③「考えない学習」はさせない
子どもたちは本来、「考えることを楽しむ能力」をもっています。
ところが、「考えない学習」を幼児・児童期にしていると、その「考えない学習」が環境となり、環境に適応するために「考えない頭」に成長します。
人間の本能である環境適応の結果です。
ですから、もっとも注意すべきは「考えない学習はさせない」ということなのです。
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「考えない学習」とは、この本であげている・・・。
児童期の「徹底反復」「高速単純計算」「大量暗記」のことだと思います。
ところで、脳を構成している神経細胞の数は、全体で約1000億個。
大脳皮質だけでも、約300億個と推定されています。
大脳皮質の神経細胞は、1000兆にも及ぶシナプスと呼ばれる神経接続があります。
脳の働きをよくするには・・・。
このシナプスの結びつき、神経細胞のネットワークを作り上げることです。
学習をすると、シナプスに変化が起きます。
神経細胞が刺激を受けると・・・。
シナプスの数や面積が増えて、伝達能力がよくなるのです。
伝達能力がよくなると・・・。
より多くの情報が素早く伝達されるようになります。
つまり難しい問題も、素早く正確に解けるようになるということですね。
シナプスの数や面積を増やすには・・・。
やはり、自分の頭で物事を考えること。
つまり「考える学習」をすることが効果的だと思います。
児童期には、特に意識して・・・。
「これって、どういうことかな~?」
「なんで、こうなるのかな~?」
「どうすればよくなるのかな~?」
・・・と考えさせるようにするとよいと思います。
アビットでは授業に入る前・・・。
新聞記事などを話題にして、考える授業をすることがあります。
新聞記事についての自分の考え(予想など)を・・・。
● 自分の言葉で話せる
● 他人にわかるように話せる
● 理論的に話せる
そのようにできると、よいと思っています。
・・・次回へ続く。