写真は、セミナーの資料です。
170619、埼玉県公立高校入試開示点分析セミナーに出席しました。
主催は、教育開発出版株式会社。
場所は、大宮ソニックシティ906会議室。
参加人数は、80名限定ということでした。
教育開発出版株式会社の公式HPは、↓をクリック。
http://www2.kyo-kai.co.jp/
セミナーは、大きく分けて2講演でした。
ひとつ目は、「2017年度 埼玉県公立高校入試開示点分析セミナー」。
講演者は、教育開発出版の守谷雄貴さん。
ひとつ目の講演で気になった内容を、さらに紹介します。
2017年度、埼玉県公立高校入試の学力検査・・・。
開示点を使った、実際の合否パターンを見てみましょう。
これは使えますよ♪
近年、学力検査の得点は、自分の中学校に戻ってきます。
だから、希望すれば自分の学力検査の得点を聞けるわけです。
そこから、細かい分析ができるようになりました。
セミナーの資料には・・・。
実際の得点と内申点を使って、6パターンの合否例がありましたよ。
そのうちのひとつを見てみましょう。
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不動岡高校を受験したA君とBさんのパターンです。
学力検査では、A君が334点、Bさんが327点でした。
この2人のうち、合格できたのは1人だけでした。
これは、A君が合格していてもいいような気がしますが・・・?
内申点まで、詳しく見てみましょう。
不動岡高校の内申点の扱いは、「中1:中2:中3 = 1:2:3」です。
中3の学校の成績がよいほうが有利ですね。
A君「中1 38 : 中2 41 : 中3 42 = 38:82:126」合計246点
Bさん「中1 40 : 中2 43 : 中3 45 = 40:86:135」合計261点
このままの点数を使うわけではなく・・・。
1次選考では、内申点の合計点に係数0.84をかけます。
A君 246×0.84=206.6点
Bさん 261×0.84=219.2点
「219.2-206.6=12.6」、2人の持ち点は12.6点差となっていました。
この持ち点に、学力検査の得点がそのまま加算されます。
そして、合計点の高い子どもから合格していくシステムです。
内申点の持ち点は、満点で何点になるのでしょうか?
「中1 45 : 中2 45 : 中3 45 = 45:90:135」合計270点
係数0.84をかけると、「270×0.84=226.8点」となります。
ザックリ多めに言っても、250点程度です。
それに対して、学力検査の満点は500点ですから。
もちろん、学力検査を2倍以上(?)重視していることがわかります。
2人の内申点に、学力検査の得点をそれぞれ足してみましょう。
A君 206.6+334=540.6点
Bさん 219.2+327=546.2点
2人共、合否のボーダーラインに近かったと思いますが・・・。
合格したのは1人だけ。
学力力検査の点数は低くても、内申点が高かったBさんが合格でした。
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まあ、この2人は頑張っていたと思います。
内申点も学力検査の得点も。
それでも詳しく分析すると、最後までわからないものです。
・・・と、ここまでがセミナーの内容です。
内申点目線、「内申点ファースト」の考え方でした。
でも、入試は内申点だけで決まるものではありません。
学力検査の得点を、もう少し掘り下げて考えてみましょう。
アビット新白岡校や、他の塾さんにも、よいものがありますよ。
それは、「2017年度版 公立高校入試開示データ」です。
自分の中学校だけ、自分の地区(埼葛地区)だけでなく、全県のものです。
そこから、ある2人の合否を見てみましょう。
名前はもちろん、男女もわからないようになっています。
伊奈学園総合高校(人文、理数、語学系)のデータです。
下の2人のうち、合格できたのは1人だけでした。
どちらが合格していると思いますか?
Aさん 内申点合計153点 学力検査5教科合計342点
Bさん 内申点合計151点 学力検査5教科合計353点
合格したのは、Bさんでした。
当たり前のことですが・・・。
内申点は低くても、学力検査で高い得点を取ればいいわけです。
ここを忘れないようにしてほしいです。
Aさんのほうが、内申点は高いわけです。
Bさんを見ると、学力検査であと9点多く点数を取れば・・・。
Aさんも、ほぼ間違いなく合格するということです。
そしてデータ上、350点台(以上)の子どもは・・・。
なんと、100%全員合格しています♪
9点というと、5教科全体で、あと2~3問正解すればいいのです。
私は、Aさんにできないことはなかったと思います。
あとひと頑張りなのです。
結局、内申点と入試で得点できる「本当の学力」があるのが理想です。
内申点は、3年間マジメに学校で動いてください。
ワークの提出、小テスト、発表、範囲の決まった定期テストを頑張る。
学力というよりは、マジメさを試されている気がします。
「本当の学力」の定義は、「入試で得点できる力」とします。
「学校+α」が必要になってくると思います。
基本的には、北辰テスト(模試)の偏差値を上げていきましょう。
両方の力を目一杯、伸ばしていきたいものです☆
・・・次回ラスト。
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