◆◇◆『男の子の脳を伸ばすのは、どんな親?』篠原菊紀〔しのはら・きくのり〕著(宝島社)より◆◇◆
男の子の脳を理解すれば、男の子が許せるようになる!
はじめは、私が共感した、もしくは紹介したい内容の要約です。
次にアビット新白岡校からの補足となります。
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⑦伸びると信じれば子どもは伸びる
この本を読んでいる保護者は、「わが子を伸ばしたい」と思っている。
では、「わが子は伸びる」と信じているか?
「子どもを信じる」というのは、学習面でも大切なことだ。
小学校での実験がある。
テストの成績によって、生徒をA、B、2つのグループに分ける。
「Aグループは、成績が必ず伸びる子どもたちだ」
担任にそう話すと、数ヵ月後、たしかに成績が伸びた。
でも実は、A、B、2つのグループは・・・。
テストの成績によって分けられていない。
無作為に選ばれたグループだった。
先生が期待を持つと・・・。
より熱心に教える。
生徒ができなければ自分のせいだと考えて、授業法を工夫する。
生徒の成績が上がるような働きかけを、無意識に増やす。
成績が伸びたのは、その効果だと考えられる。
これを「ローゼンタール効果」や「ピグマリオン効果」と呼ぶ。
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141123、千葉のTDL(東京ディズニーランド)に参戦しました。
毎年1回、友だちと、TDLとTDSを交互に参戦しています。
2014年は、大人5人とちびっ子3人、計8人でした。
「スプラッシュ・マウンテン」の列に並んでいると・・・。
近くで「キャ~ッ!」と叫び声が。
それを聞くと、私たちのグループ最年少のK君が泣き出しました★
K君は、背の高さがギリギリOKで、今回初ライドとなるのです。
私は、K君のお母さん、Hさんに提案しましたよ。
「K君を列から戻す? 最初、男性陣でK君を見ているよ」
勉強や仕事でもないし、ムリにチャレンジすることでもありません。
でもHさんは、夫のO君と共に・・・。
ちびっ子の目線で、柔らかく話しかけています。
説得しているとか、無理強いしているという感じではありません。
● 「○○ちゃん(K君の友だち)も、平気で乗ってたって言ってたよ~」
● 「すべり台みたいなもんだよ~」
● 「楽しいよ~」
・・・などでした。
そうすると、K君も落ち着いてきました。
K君、スプラッシュにはHさんと乗り込みました。
バシャ~ン!と落ちて、どれだけ泣いているかと思いましたが・・・。
これまた、一切泣いていません。
あとで、私がHさんに聞いたのです。
「あれだけ泣いていたんだから、乗せるのを止めようと思わなかった?」
するとHさんは・・・。
「様子を見て、大丈夫だと思ったから」
「ピグマリオン効果」に近いですよね。
「相手がよくなる」と信じて接すると・・・。
相手は、本当に伸びる、うまくなる、よくなるという効果です。
私は少し反省しましたよ。
K君の貴重な体験を奪ってしまうところでした。
「避けた」思い出だけ残ってしまうのも、楽しくありません。
相手に期待して、できる限りのことをすることですね☆
「信じすぎたから欺かれるのではないか、と私たちは心配するが、人を十分信じないとどうなるかについては考えようとしないのだ」
(レオ・バスカリア〔レオ・ブスカーリア〕 Leo F Buscaglia アメリカの教育学者 『葉っぱのフレディ』著者)
・・・次回ラスト。
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